星読みを学ぶ

【西洋占星術における複合アスペクトの意味】ステリウム・Tスクエア・グランドクロス・グランドトライン・カイト・小三角・ヨッド・メディエーション(調停)・ミスティックレクタングル・ノーアスペクトを理解してホロスコープを読もう

【ホロスコープの複合アスペクトの意味】ステリウム・Tスクエア・グランドクロス・グランドトライン・カイト・小三角・ヨッド・メディエーション(調停)・ミスティックレクタングル・ノーアスペクトを解説

ホロスコープ上で、天体同士が三角形や四角形など、特徴的な図形を形成する複合アスペクト

3つ以上の天体がアスペクトを形成するアスペクトは、ステリウム、グランドクロスなど様々な種類があり、以下のような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

  • 複合アスペクトって難しくて意味が解らない
  • 読み方がわからない
  • どんな種類がある?

複合アスペクトの中には、そのホロスコープの意味に強い影響を与えるものもあるため、ホロスコープを読むうえでは理解しておきたいポイントです。

逆に、ここが理解できると、ホロスコープを読む基礎的な知識はある程度習得できていると言えるのではないでしょうか。

Sumie
Sumie
私は、このWebサイトやSNSで主な天体の動きの影響を4年以上発信するなど、西洋占星術に関する情報を発信しており、他にも以下のような経験があります。

こんな経験から、今回は複合アスペクトについて、図を使いながら、意味、角度などについてわかりやすく解説していきます。

アスペクトの概念や解釈などについては「アスペクトの基礎をまとめた記事」をご覧ください。


「ホロスコープの読み方を勉強していると、アスペクトで挫折する」という声も多く聞きます。

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1.西洋占星術における複合アスペクトの種類とホロスコープを読む際の意味

複合アスペクトは、3つ以上の天体がアスペクトを形成していることです。

読み方のポイントは以下の通りです。

  • タイトなアスペクトから採用する
  • 太陽や月を重視する
  • 個人天体が活動の主体となる

三角形や四角形など、様々な形がありますので、ここから個別に解説していきます。

ステリウム

ステリウム

複合アスペクトの中で、一番影響力が強いアスペクトとされています。

コンジャンクション(0度)している2つの天体と、5度以内にある1つの天体で構成されています。(4天体以上の場合もあります。)

3つの天体が密着しているので、まるで3つで1つ!団子三兄弟アスペクトと私は呼んでいます。

基本的な意味や影響は以下の通りです。

  • 良い面も悪い面も強調しあう
  • この影響は無自覚で発揮される
  • 影響は、関わっている天体の性質によって変わる
    例えば、ステリウムの中に個人天体(特に太陽☉、月☽)が含まれていれば、実質的な活動の主体となる。

また、ステリウムには、以下の2パターンもステリウムとして読む場合があります。上記の意味に、以下の意味も加えて読んでいきましょう。

  • 3つ以上の天体が同じハウスにある
    そのハウスの事柄に関して影響が強い。
  • 3つ以上の天体が同じ星座にある(オーバーロードサインとも呼ばれる)
    その星座の意味合いや性質が色濃く出る。

Tスクエア

Tスクエア

Tスクエアは、物事が二転三転しやすいと言われています。

スクエア(90度)オポジション(180度)から、直角二等辺三角形が形成される複合アスペクトです。

また、ホロスコープ上で、基本的に同じクオリティにある天体で構成されます。

基本的な意味や影響は以下の通りです。

  • 緊張感があり、反発や干渉への対応が必要
    頂点の天体を使ってオポジションをコントロールしようとするので、オポジションの2天体は反発を感じる。
  • 対立する要素を克服していくことで人や社会への理解が深まる
  • 大きな変化を起こす力があり、努力できる人となる
  • 頂点の天体をどう使うかがポイント

また、Tスクエアは、3つの全ての天体がどのクオリティの星座にあるかで3種類に分けられます

上記の基本的な意味に加えて読んでいきましょう。

  • 活動宮
    活発でトライ&エラーを繰り返しながら、問題を解決していく。
  • 不動宮
    決断や行動が遅いが、計画性と継続力がある。こだわりが強く、納得できないと進めない。
  • 柔軟宮
    流動的な状況で能力を発揮しやすくいが、周囲の影響を受けて優柔不断になることが多い。

グランドクロス

グランドクロス

グランドクロスは、コントロースが難しい衝動を意味します。

4つの天体がその他の天体に対してそれぞれスクエア(90度)オポジション(180度)から形成され、全体で正方形を形成する複合アスペクトです。

また、ホロスコープ上で、基本的に同じクオリティにある天体で構成されます。

基本的な意味や影響は以下の通りです。

  • 人生そのものに圧力がかかる
  • 圧力を宿命と受け入れ、 やけにならず粛々と生きれば 物凄い幸運をつかむ

また、グランドトクロスは、4つの全ての天体がどのクオリティの星座にあるかで3種類に分けられます

上記の基本的な意味に加えて読んでいきましょう。

  • 活動宮
    活動的で、自分らしさを軸にして生きると良い。
  • 不動宮
    決断や行動が遅いが、持久力はある。じっくり丁寧に進めると良い。
  • 柔軟宮
    優柔不断で何も決められないので、目的を絞って選択すると良い。

グランドトライン

グランドトライン

グランドトラインは、幸運の三角形と呼ばれるほど、調和を意味します。

3つの天体がそれぞれにトライン(120度)を形成し正三角形を作る複合アスペクトです。

また、ホロスコープ上で、基本的に同じエレメントにある天体で構成されます。

基本的な意味や影響は以下の通りです。

  • エレメントに関する事柄が恵まれた状態
  • 努力なしで維持される
  • 調和が取れすぎて、現状から抜け出しにくい

また、グランドトラインは、3つの全ての天体がどのエレメントの星座にあるかで4種類に分けられます

上記の基本的な意味に加えて読んでいきましょう。

  • 火の星座
    活動的で積極性があり、理想も高い。創造性も安定しており、社会的名誉を得る。
  • 地の星座
    習慣化や安定化が上手く、現実世界が安定しやすい。賢明な手段で実業で成功しやすい。
  • 風の星座
    発想力があり、豊富な情報や人脈がある。想像力が豊かなので、知性や頭脳を活かして活躍しやすい。
  • 水の星座
    直感や閃き力があり、芸術的才能に恵まれる。共感力や思いやりがあるので、仲間が豊富に集まる。

カイト

カイト

カイトは、グランドトラインの力を外に向けて発信することを意味します。

グランドトラインを形成する3つの天体のうち、1つの天体に対して、オポジション(180度)をとり、凧のような形を形成する複合アスペクトです。

基本的な意味や影響は以下の通りです。

  • グランドトラインの幸運な力を外に向けて発揮できる
  • 生き方に行動力とダイナミックさがうまれる
  • 人生のすべてをかけるような大きなテーマを見つけるとよい

小三角形

小三角

小三角は、生産的な動きを意味します。

3つの天体がトライン(120度)セクスタイル(60度)、小さな二等辺三角形を作る複合アスペクトです。

基本的な意味や影響は以下の通りです。

  • 努力や試行錯誤による発展をもたらす
  • 主体となる天体をその他の2つの天体が調和的に応援する

ヨッド

ヨッド

ヨッドは、神に定められたかのような宿命を背負うことを意味します。
「神の手」と呼ばれることもあります。

セクスタイル(60度)の2つの天体に対して、インコンジャンクト(150度)をつくる天体3つで、タワーのような形が形成される複合アスペクトです。

基本的な意味や影響は以下の通りです。

  • 成長が進むにつれ、訓練や調整能力として、高い専門能力を育む
  • セクスタイルを組む2つの天体の目的のためだけに第3の天体は働かされるので、その他の働きが制限されやすい

メディエーション(調停)

メディエーション

メディエーションは、緊張感を緩和することを意味します。

オポジション(180度)の天体に対して、他の天体がセクスタイル(60度)トライン(120度)のアスペクトを作り、三角定規(長い方)の形を形成する複合アスペクトです。

基本的な意味や影響は以下の通りです。

  • オポジションの緊張感をとりもって緩和し、事態を良い方向へと向ける

ミスティックレクタングル

ミスティックレクタングル

ミスティックレクタングルは、緊張と緩和を繰り返すことを意味します。

2種類のオポジション(180度)がお互いにセクスタイル(60度)トライン(120度)で結びつき、長方形を形成する複合アスペクトです。
2つのメディエーション(調停)から形成されているともいえます。

基本的な意味や影響は以下の通りです。

  • 緊張と緩和を繰り返し、強い生産性と応用力としてあらわれる
  • 作家やクリエイターに多いアスペクト
  • 困難も多い人生だが、サポートも多くピンチのときに救われることが多い

ノーアスペクト

ノーアスペクト

ノーアスペクトは、両極端に影響が出ることを意味します。

天体が他の天体とアスペクトをとらない状態です。

基本的な意味や影響は以下の通りです。

  • その天体は過剰に働くか、働きが弱いか極端になりやすい
  • 現在進行中の天体の影響が大きく関わる

ここまで、複合アスペクトについて概要や意味について解説してきましたが、やはり文字や静止画で伝えられる情報には限界があります。

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2.西洋占星術における複合アスペクトまとめ

それでは、今回解説した複合アスペクトについてまとめていきます。

名称意味
ステリウム3つの天体が密着良い面も悪い面も強調しあう
Tスクエア直角二等辺三角形物事が二転三転しやすい
グランドクロス正方形コントロースが難しい衝動
グランドトライン正三角形幸運の三角形と呼ばれるほどの調和
カイト幸運な力を外に向けて発揮
小三角小さな二等辺三角形生産的な動き
ヨッドタワー(神の手)宿命を背負う
メディエーション長い方の三角定規緊張感を緩和する
ミスティックレクタングル長方形緊張と緩和を繰り返す
ノーアスペクト過剰か、働きが弱いかの両極端

複合アスペクトは他にもありますが、今回は私も使用している基本的な複合アスペクトのみを紹介をしました。

オーブを広くとると、たくさんの複合アスペクトができあがるので、あまりオーブを広く取り過ぎずに読むのが、正確にそのホロスコープを読み解けるポイントです。

また、複合アスペクトの種類によっては、「全て同じクオリティの星座にある」「全て同じエレメントの星座にある」といった記載をした通り、区分が理解のポイントにもなります。

複合アスペクトの理解がなかなか難しいという方は、「区分」について復習してみるといいでしょう。


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この記事は、Smjukのミッションステートメントメディアポリシーを基に、以下の担当で作成しております。

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