ハウス別の特徴

西洋占星術における4ハウスの意味 ~ホロスコープの4室に天体が多い場合(ステリウム)、ない場合の読み方あり~

西洋占星術における4ハウスの意味 ~ホロスコープの4室に天体が多い場合(ステリウム)、ない場合の読み方あり~

ホロスコープを使用し、個人の性質や得意なこと、課題などを読んでいく西洋占星術、星座や天体と違って、「ハウスって少しわかりにくい」という方も多いと思います。

また、ホロスコープのある特定のハウスに天体が多い場合はどうなるの? 天体がない場合はどう読むの? と不安に思う方もいるでしょう。

Sumie
Sumie
私は、このWebサイトやSNSで主な天体の動きの影響を4年以上発信するなど、西洋占星術に関する情報を発信しており、他にも以下のような経験があります。

西洋占星術における4ハウスの意味とは、以下の3つと考えています。

土台の部屋その人の土台となったものがわかる
拠り所の部屋その人が何によって情緒の安定を保つのか、安心を得ることができるのかも読み解くことができる
ルーツの部屋何らかの過去からのつながりがあり、そこからの影響を受けていると読める
西洋占星術における4ハウスの意味

また、ホロスコープの4ハウスに天体が多い場合とない場合は以下のように読んでいきます。

4ハウスに天体が多い場合「家・家族・基盤」といったものに関してエネルギーをたくさん注ぐ
4ハウスに天体がない場合家族や家庭環境の影響を大きく受ける人生ではなく、別の場所を重視してエネルギーを注ぐ
ホロスコープの4ハウスに天体が多い場合とない場合

このように、この記事では、西洋占星術における4ハウスの意味、ホロスコープの4ハウスに天体が多い場合や、ない場合の読み方について詳しく解説していきます。

4ハウスと12星座の関係、4ハウスと10天体の関係についても書いていますので、ぜひ最後までご覧ください。


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1.西洋占星術における4ハウスの意味は「土台の部屋」

西洋占星術では、以下のように5つの要素を解釈していくことがホロスコープの基本的な読み方となります。

  • 天体
    ⇒ 何が
  • 星座
    ⇒ どのように
  • ハウス
    ⇒ どの場面で
  • アスペクト
    ⇒ どうなる

例えば4ハウスに牡羊座の太陽がある場合、「太陽(なりたい自分像)が牡羊座(開拓精神がある)のように、4ハウスの場面(家庭・拠り所)で〇〇になる」という形になります。

ハウスは、地平線と黄道の交点の東側であるAsc(アセンダント)を起点として黄道を12分割した区画です。また、その12分割したハウスを3つのグループに分け、以下のように解釈できます。

アンギュラーハウス・1ハウス
4ハウス
・7ハウス
・10ハウス
Asc、MC、Dse、ICに位置するハウスで、最も重要
サクシーデントハウス・2ハウス
・5ハウス
・8ハウス
・11ハウス
アンギュラーハウスの性質を深化、定着させる
カデントハウス・3ハウス
・6ハウス
・9ハウス
・12ハウス
サクシーデントハウスで定着させたものを進化させる
ハウスの分類と解釈

ここから、Ascから数えて4番目のハウスでアンギュラーハウスの一つである、4ハウスの意味を詳しく解説していきます。

土台の部屋

4ハウスは「家・家庭環境の部屋」です。

一つ前の3ハウスでは、言葉が発達するなかで自分以外の身近な存在に気づき、コミュニケーションをとろうとしました。

そこから次の部屋である4ハウスは、子どもが友だちと交流して好奇心旺盛に小さな世界を楽しんだあとお家へ帰るように、個人が帰ってくる場所です。

4ハウスにある天体や4ハウスのカスプ(3ハウスと4ハウスの境界線)上の星座を読み解くことで、その人の土台となったものがわかります

帰る場所として最初に浮かぶのは「家」でしょう。その人の家の状況や家庭環境を表します

どのような家や家庭環境で育ち、それがその人にどのような影響を与えているのか。その人の土台となるものが4ハウスの天体やサインを読み解くことで分かります。

ホロスコープでも一番下に当たるハウス(IC)なので、根っこの部屋とも言われています。

木が大きく成長するためには、根っこの丈夫さや安定感が必須です。

自分自身や目的がぐらついたとき、このハウスのサインや天体を読むことで、根っこを整える方法(休息方法・栄養補給方法)を知ることができます

拠り所の部屋

4ハウスは、「拠り所・行きつくところ」に関するハウスです。

それは家庭や家族かもしれませんし、仲間かもしれません。その人にとっての「Home」であり、帰ってくる場所が4ハウスなのです。

それは、実際の生まれ育った家の場合もありますが、そうでない場合もあります。

外から帰ってきて自分自身へと帰ることができる場所、心が安らぎ安定できる場所、精神的に繋がることができる場所、それが4ハウスの示す拠り所、行きつくところです。人生の行きつく先を読むこともできるため、晩年の状況も4ハウスが管轄です。

それは場所に限った話ではないので、4ハウスのサインや天体を読むことで、その人が何によって情緒の安定を保つのか、安心を得ることができるのかも読み解くことができます。

ルーツの部屋

4ハウスは、「先祖や歴史」などのルーツを示します。

このハウスは血のつながりである一族や先祖、故郷や地元とのつながり、文化的な遺産の継承などのつながりを示します。

4ハウスに天体がある人は、何らかの過去からのつながりがあり、そこからの影響を受けていると読めるでしょう。

過去の記憶や地球の記憶が受け継がれる場所なのかもしれません。

4ハウスは、根っこの部分なので、土地や不動産、地元を示すため、その土地の神様とのご縁や地元との縁、不動産相続とも関わってきます。

このハウスに天体がある人は地域活動に力を注いでいる人も多いです。


なかなか概念が理解しにくいハウスですが、まずはアセンダントから理解していくことが大切です。

クラゲでもわかる星読み講座では、この概念からしっかり解説しています。

間違えると正しくホロスコープを表示できないハウスシステムや、12ハウスそれぞれの特徴が覚えやすくなる12星座との関係性についても伝授します。

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2.ホロスコープの4ハウスに天体が多い場合(ステリウム)、ない場合の読み方

ホロスコープ上のハウスは12区画ありますが、主要な天体は10天体しかありません。ホロスコープによっては、天体が多く固まるハウス、全く天体が入っていないハウスなど、偏りが出てくることもあります。

ここからは、天体が多くある人と、ない人の読み方・解釈の仕方を解説していきます。

4ハウスに天体が多い場合(ステリウム)

4ハウスに天体が集中している(天体が3つ以上ある)ということは、ハウスのステリウムとなります。今回の人生にとって4ハウスの領域がかなり重要であるということを示します。

4ハウスは、家や家族、土地や基盤、ルーツを示すハウスであるため、どの天体が入り、どのようなアスペクトを形成しているかで変わりますが、今回の人生で、良くも悪くも「家・家族・基盤」といったものに関してエネルギーをたくさん注ぐことになります。

自分にとって居心地のよい場所を探し求める人生であったり、家族との縁が深い、家系で継承している何かがある人もいれば、逆に、自分の居場所や家族、仲間などに対しての問題が多く出てくることもあるでしょう。

社会生活や外での活動をするよりもプライベート面や家での活動を重視する傾向が強くみられる場合が多いです。専業主婦や主夫、自営業や在宅ワーク、家でサロンや教室を開く人もいます。

4ハウスは「活動拠点」を示すので、4ハウスに天体が多く入る場合は、自分にとっての活動拠点を大事にしている、もしくは自分で作るという形で出てくるのかもしれません。

4ハウスは、心の拠り所や休息場所でもあるため、内面的な事柄や休息や栄養補給に関して関心を向けることが多いとも読めるでしょう。

4ハウスに天体がない場合

4ハウスに天体がない場合、「家族や家に縁がない」ということではありません。

この人生において、4ハウス的な領域はそこまで重視しないということです。

家族や家庭環境の影響を大きく受ける人生ではなく、別の場所を重視してエネルギーを注ぐ人生ということです。

それでも、自分がどのように家族や家庭をイメージしているのか、拠り所や栄養補給の仕方を知りたい場合は、以下のように読んでいきましょう。

  1. 4ハウスのカスプ(3ハウスと4ハウスの境界線)上の星座をチェックして、その星座の特徴を知る
    ⇒ その星座のエレメントや星座の特徴で家族や家庭をイメージや拠り所が読める
  2. 4ハウスのカスプ上の星座のルーラーが4ハウスに入っているとみなして読む
    ※ 実際に天体が入っているよりも意味合いは弱くなります。
  3. 4ハウスのカスプ上の星座のルーラーが実際に入っているハウスや星座、アスペクトを読む
    ⇒ どのハウス(場面)に拠り所を置いているのか、どこを拠点としているのかが読める

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3.ホロスコープ上での4ハウスと各天体の関係

4ハウスにある天体を読むことで、その人にとって何が重要なのか、家や家庭環境に対して天体がどう影響しているのかが分かります。

4ハウス×月☽

月は「感情・習慣・無意識」を司る天体なので、月(感情や習慣)が4ハウス(家・家庭生活・土台)の場面で発揮されます。

4ハウスに月がある人は、心のパワーチャージを家でおこなう人です。

心が安定できる場所を常に求める傾向があり、家の居心地やプライベートの充実が感情面でとても大事になります。

幼少期の家庭生活や母親が、性格や習慣に大きく影響しやすいタイプです。

月の満ち欠けのように生活環境や家がコロコロと変わりやすい傾向もあります。

そのため、故郷や地元、家系に対して無意識に関心を寄せている可能性もあるでしょう。

4ハウス×水星☿

水星は「思考・知性・言語能力」を司る天体なので、水星(思考や知性)が4ハウス(家・家庭生活・土台)の場面で発揮されます。

4ハウスに水星がある人は、家の中で活発に交流をしているタイプです。

家庭内で会話が多かった、友人や他者の出入りが多かったなどが考えられます。いつも賑やかな家庭のイメージです。

教育的な両親である場合も多く、家の中で知識や技術を学習していきます

仕事も在宅ワークや家が仕事場になることも多いでしょう。不動産業に携わる人もいます。

水星は移動を表す天体なので、あまり同じ場所に根付かないため、引っ越しが多い可能性もあります。

4ハウス×金星♀

金星は「価値観・美意識・愛・喜び・豊かさ」を司る天体なので、金星(価値観や喜び)が4ハウス(家・家庭生活・土台)の場面で発揮されます。

4ハウスに金星がある人は、家や家族との過ごし方で心地よさを得るタイプなので、家を自分好みにコーディネートしたり、お家時間を楽しくするグッズを買ったり、家庭菜園や料理を楽しんだり、家族と遊ぶ時間を大切にしたりします。

そのため、家庭環境も晩年の生活も温かく愛が溢れているとされています。

金星は嫌悪感も表しますが、家の中がぐちゃぐちゃになっている、殺伐として休めない環境だと気持ちが落ちて、豊かさを感じ取ることが難しくなるかもしれません。

伝統や文化、神話や童話や絵本なども好きで、あたたかい物語を好む傾向にあります。

また、幼少期の環境が今の芸術面や音楽センス、好きなモノに影響を与えている可能性もあるでしょう。

4ハウス×太陽☉

太陽は「なりたい自分像・人生の目的・意識的な行動」を司る天体なので、太陽(人生の目的や意識的な行動)が4ハウス(家・家庭生活・土台)の場面で発揮されます。

4ハウスに太陽がある人は、人生の目的を家や家族に持つことになるので、仕事よりも家族や家庭が優先というアイデンティティを抱く可能性があります。

幼少期の家庭が太陽のように元気で明るいイメージだったのかもしれません。ルーツに携わる人も多いので、家業、家系や親の意思を継ぐ人もいます。

表に立って目立つ活動をするよりも、その土地や家での仕事を全うする、仲間が集える環境を作り支えるといった活動をすることが多くなるでしょう。

身内や仲間の意識が強いため、それらの人たちとの繋がりを大事にすると自分らしさを感じられるでしょう。

4ハウス×火星♂

火星は「行動・衝動・エネルギー・トラブル」を司る天体なので、火星(行動やトラブル)が4ハウス(家・家庭生活・土台)の場面で発揮されます。

4ハウスに火星がある人は、家のことや家族のことにエネルギーやパワーを使うタイプです。

それが、居場所つくりや世話をするという形で出る可能性もありますし、家族間や親族間でのトラブルにエネルギーを費やす可能性もあります。

幼少期は、ケンカや口論が絶えない家庭環境であったかもしれません。その環境から抜け出すことが行動の動機になりやすく、早くに自立をして自分の家庭を持つ人もいます。

4ハウスに火星がある人は、他の天体配置にもよりますが、外の顔よりも内の顔の方が活発で荒々しいかもしれません。

怒りを身内や仲間にぶつけやすいので親しき中にも礼儀ありを忘れずにいることが火星をコントロールする鍵となるでしょう。

4ハウス×木星♃

木星は「拡大・発展・向上・誠実」を司る天体なので、木星(拡大や発展)が4ハウス(家・家庭生活・土台)の場面で発揮されます。

4ハウスに木星がある人は、家や家族が木星の発展や拡大の影響を受けるため、単純に大きな家に住む、家族が多いなどの傾向があります。

家庭環境が幸福な家庭でのびのびと過ごせるため、育ちが良い生まれになるとされる配置です。

木星の行き過ぎる面が出ると、過保護であったり過干渉であったり、度が過ぎる愛情を受ける可能性もあります。

また、本人も身内びいきや家族思いが度を過ぎる傾向も出てくるでしょう。

木星は大吉星なので、家の環境や家庭環境も恵まれやすく、晩年も安泰でしょう。地元や家系などのルーツに携わる活動が発展をもたらしてくれるかもしれません。

4ハウス×土星♄

土星は「制限・抑圧・試練・安定・安心」を司る天体なので、土星(制限や試練)が4ハウス(家・家庭生活・土台)の場面で発揮されます。

4ハウスに土星がある人は、家や家庭環境に制限や試練が多い傾向にあります。

土星は「責任」も表すので、家族の中で責任を背負うような立場になる可能性もあります。

家や家族は、心の拠り所になる場所である方がよいですが、この配置を持つ人はそこが欠乏しやすく、自分で根を張って生きていくために努力が必要になるでしょう。

土星は年配の人を示すことから、祖父母と同居していた、祖父母に育てられた、親とは異なる大人に育てられたという人も多くみられます

両親との関係に何らかの制限がかかるので、本当の意味での愛情を受け取りにくいかもしれません。

土星は、人生の中で時間をかけて克服する課題なので、コツコツと自分の基盤を整え、安定した家庭や生活を整えていくことで、自分の安心できる居場所を作ることができるでしょう。

4ハウス×天王星♅

天王星は「革命・独立・オリジナリティ」を司る天体なので、天王星(革命や独創性)が4ハウス(家・家庭生活・土台)の場面で発揮されます。

4ハウスに天王星がある人は、家や家族に変化が多いタイプです。

そのため、家を買っても手放す場面に遭遇したり、賃貸暮らしを好んだり、どこにも根を張らない傾向があります。

家をシェアすることに抵抗がないため、家族ではない人との共同生活やルームシェアをする人もいます。

幼少期の家庭環境も通常の環境とは違うことが多く、転勤や離婚などで家族がバラバラになることも多いとされています。

その環境の影響か、家系やルーツにも興味がなく、自由に生きていくことを求めるでしょう。

束縛や決まりごとを嫌うので、田舎暮らしよりも都会暮らしが合うかもしれません。

4ハウス×海王星♆

海王星は「夢や理想・曖昧さ・神秘的なもの・芸術」を司る天体なので、海王星(理想や曖昧さ)が4ハウス(家・家庭生活・土台)の場面で発揮されます。

4ハウスに海王星がある人は、家や家族に理想を追い求めやすいタイプです。

自分が居心地のよい場所や心の拠り所に夢を描き、それを求めて彷徨う傾向があります。

海王星は宗教やスピリチュアル、液体との関係もあるため、4ハウスに海王星がある人の親が宗教家であった、代々信仰している宗教がある、オカルトやスピリチュアル関係の家系、お酒や液体を扱う家業をしていることもあります。

海王星の芸術面が、幼少期の家庭環境や現在の家族や住環境に現れていることもあるでしょう。

家族に対して犠牲的になりやすく、自分と身内や周囲の人との境界線も曖昧になるため、依存関係になり過ぎないように注意が必要です。

また、土地や家の影響も受けやすいので、住む場所は慎重に選ぶ方がよいでしょう。

4ハウス×冥王星♇

冥王星は「破壊と再生・強制的な変化・深い力・支配」を司る天体なので、冥王星(破壊と再生、支配力)が4ハウス(家・家庭生活・土台)の場面で発揮されます。

4ハウスに冥王星がある人は、家や家庭環境の強制的な大変化で人生が大きく変容するのを体験する傾向があります。

家族の死や突然居場所がなくなるなどの苦しい体験をすることで、そこから不死鳥のごとく復活します。

冥王星は支配も表すため、親からの支配があり、常に緊張状態で生活していた可能性もあります

家族よりももっと根深い家系的な因縁や遺伝的要素が強い配置なので、不動産や財産だけでなく、その他のつながりが人生に大きな影響を与えるでしょう。

この配置は、家や家庭、家族を冥王星が破壊することで心理的成長を促されるため、そのような事柄が起こったときには、内面の強さを養うことで必ず大きくなって復活することができる可能性を持つ人とも言えるでしょう。


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4.ホロスコープ上での4ハウスと12星座の関係

星座は、ハウスやそのハウスにある天体に、その星座の色付け(キャラクター付け)をします。

その色付けを見るには、4ハウスのカスプ(3ハウスと4ハウスの境界線)上にある星座を見ます。

4ハウスのカスプにある星座を読むことで、家庭環境や心の拠り所は何かが分かります。

4ハウス×牡羊座

牡羊座の開拓精神やチャレンジ力、性急性が4ハウスの分野で発揮されるため、活気あふれる家庭環境であった可能性があります。

家族間での争いごとや勝負事も多いかもしれません。

自分が思い立ったときに動ける場所が大事なため、仲間や家族とワイワイするよりも人で好きに過ごせる空間や環境を求める傾向があるでしょう。

同じ場所に滞在し続けるよりもアグレッシブに変化する方が、新鮮味がありやる気が溢れてくるかもしれません。

4ハウス×牡牛座

牡牛座の生活の安定や安心、快楽、五感の発達が4ハウスの分野で発揮されるため、家や家族、仲間は居心地の良さを第一優先にするタイプです。

牡牛座は実際の安定や安心を求めるサインなので、拠り所となる場所は確かな場所でなければなりません。

好きなものに囲まれて好きな場所で長く暮らすことを求めるので、引っ越しもあまり好まない人が多いでしょう。

また牡牛座は五感を司るサインなので、触り心地のよいクッション、好きな香りのお香やフレグランス、おいしい料理、心地よい音楽があると心も満たされやすくなります。

根っこがグラグラしたときには、心地よいものに囲まれながら、マイペースに時間をすごすことで復活することができるでしょう。

4ハウス×双子座

双子座の知的好奇心や二面性が4ハウスの分野で発揮されるため、交流の多い賑やかな場所を好んだり、そのような場所で育ってきた可能性があります。

言葉がよく飛び交う家庭環境で伝達方法や表現方法を学んだかもしれません。

ルーツや家も一つではなく、二つや複数持っていることもあり、一つに留まらないことが心を元気にさせるポイントです。

多くの人と交流し、積極的にコミュニケーションをとることやネットサーフィンをして多くの情報を集める時間が心の拠り所になるタイプです。

4ハウス×蟹座

蟹座の心の安定感や身内意識、共感力が4ハウスの分野で発揮されるため、家族や仲間との親密な関係を好み、その場所を作ろうとする傾向が強くなるでしょう。

家族や仲間との絆がこの配置の人の土台となるのです。

蟹座は心の安心が第一のサインです。安心して関わることができる愛ある環境や人たちと過ごすことが心の休息になり、やる気に繋がります。

一般の家庭、普通の価値観、当たり前の常識などを大切にしようとするタイプなので、そのような家庭や環境の真似をしようとするかもしれません。

4ハウス×獅子座

獅子座の創造力やプライドの高さ、カリスマ的表現力が4ハウスの分野で発揮されるため、家庭は明るく元気なイメージを持つ傾向にあります。

クリエイティブな才能や自己表現の仕方を家族から受け継いだり、学んだりした可能性があります。

この配置の人は、自分がちやほやされ、王様でいられる場所が大事なので、根っこがぐらついたときには、自分のことをこれでもかと褒めてくれる環境に身を置きましょう。

否定的に扱われると根っこが枯れてしまうので、そのような人や環境とは距離を置くように心がけるとよいでしょう。

4ハウス×乙女座

乙女座の実務能力の高さや整理整頓能力、細かさが4ハウスの分野で発揮されるため、家庭環境はきっちりと整っている、もしくは整っていないと落ち着かない傾向にあります。

口うるさい、細かいことを指摘してくる親や環境に身を置きがちで、家でもリラックスできない、身の回りのことをやらざるを得ない環境であった場合もあります。

誰かの役に立つことを心の拠り所にするので、お世話役を買って出ることもあるでしょう。

住環境や家族、仲間は自らが管理していないと落ち着かないので、整理整頓を常に心がけることや人をあまり家にいれないことが社会へ出る活力となるでしょう。

4ハウス×天秤座

天秤座の社交性や美意識、バランス力が4ハウスの分野で発揮されるため、家庭環境も調和的で、家庭で平等精神を学ぶ傾向にあります。

家の「美」や周りからどう見られるかを大事にするので、インテリアや家具の配置にこだわりがあるかもしれません。気持ちが沈むときは、美しいインテリアや絵画を飾る、引っ越しをして住居をグレードアップさせるのもおすすめです。

天秤座は、独りでいることを嫌うサインなので、一人で過ごすよりも大事な人と一対一ですごすことで心の活力となるでしょう。

4ハウス×さそり座

さそり座の深く狭く関わる力や集中力、不屈の精神、支配欲が4ハウスの分野で発揮されるため、家族や家系の縁が深い傾向にあります。

家庭環境も極端になりやすく、溺愛されるか放任されるかどちらかになりやすいかもしれません。

どれだけ深い関りがあろうとも、心の奥のプライベートな部分は守りたいので、ひっそりと自分の時間を過ごせる場所を心の拠り所にします。

根っこが枯れかけたときには、SNSやあらゆる関りを断って、自分だけの空間でじっくりと自分を向き合うことで復活することができるでしょう。

4ハウス×射手座

射手座の楽観主義、冒険心と大胆さが4ハウスの分野で発揮されるため、オープンで大らかな家庭環境が特徴です。家が大きい、大家族で育った、大家族をつくる傾向もあります。

旅行や遠くへでかけることも多い環境にあった可能性もあり、根っこがグラグラになったときには、フラッと旅に出ることが今後の活力に繋がるでしょう。

好奇心旺盛に自由に移動できることが大事なので、自由にのびのびとできる環境に身を置きましょう。家で下半身を動かすようなスポーツをするのもおすすめです。

また、知的探求できる場所で活力をチャージできるので、本屋や図書館、何かのサークルなどの場所に訪れるのもよいでしょう。

家族や仲間を通して、遠くの場所の文化や歴史に触れる可能性も多いかもしれません。

4ハウス×山羊座

山羊座の真面目さ、責任感や結果主義が4ハウスの分野で発揮されるため、伝統やルールを重んじる家庭環境で育つ傾向があります。

抑制や制約が多く、家庭内では自分らしさを存分に出せないと感じる可能性があります。

大人になっても家族に言いたいことが言えない、甘えるのが下手な人もいます。

生活の場を整えることや自分でコントロールできる環境を作ることが安定に繋がるので、誰にも侵されない自分の枠を確保できる空間や環境を作りましょう

根っこがぐらついたときには、理想や夢をイメージするよりも実際にできることを一つ一つ積み上げていくことで安定していくでしょう。

4ハウス×水瓶座

水瓶座の独自性や個性、共有が4ハウスの分野で発揮されるため、家庭や家族との距離感はある程度保たれ、多少放任主義的に感じる傾向があります。

家庭環境や家族の影響で、「わたしはわたし、あなたはあなた」という距離感を学ぶでしょう。

一人で生活するよりも集団で生活する方が向いており、家族でなくてもルームシェアや仲間との共同生活をするのもよいでしょう。

世の中の当たり前や常識に疲れたときは、さまざまな個性が受け入れられる場所や仲間との時間を大切にしたり、自然の中でリラックスすると活力が湧いてくるでしょう。パソコンや機械をいじるのもおすすめです。

4ハウス×魚座

魚座の献身性や空想力、芸術性が4ハウスの分野で発揮されるため、家族や住環境からの影響を受けやすい傾向があります。

どの土地に住むのか、どの仲間と一緒にいるのかは、この配置の人にとって最も重要なことです。

芸術や音楽、スピリチュアルなことが溢れた家庭環境で育った可能性もあるでしょう。

心が黒く染まったときには、何も考えずフラッと出かけたり、引っ越ししたりするとよいでしょう。

イマジネーションを活性化できるような場所や神秘的な場所、水辺に訪れるのもおすすめです。映画やアニメに没頭するのもよいかもしれません。


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5.西洋占星術における4ハウスの意味まとめ

西洋占星術における4ハウスの意味は、以下のように表せます。

  • 土台の部屋
  • 拠り所の部屋
  • ルーツの部屋

また、4ハウスに天体が多い場合は、今回の人生にとって4ハウスの領域がかなり重要であり、良くも悪くも家や家族にエネルギーをたくさん注ぐと読め、4ハウスに天体がない場合は、4ハウス的な領域はそこまで重視せず、他の分野にエネルギーを注ぐ人生と解釈できます。

4ハウスは「家・家族」と表されることが多いですが、自分の基盤や土台の部屋です。入る天体によっては、家や家族が安らげる場所でない可能性もあります。

そのようなとき、自分の基盤や土台をどのように創っていくのかがポイントになります。

それは、4ハウスのサインや天体、アスペクトする天体から読み解くことができるでしょう。

4ハウスはホロスコープの底でもあり、根っこの部分です。

根っこの部分の資質をしっかり把握することで、目標がぐらついたときにどのように過ごせばいいのか、どのような場所に帰ればいいのか、再び歩き出すための栄養補給源が分かるでしょう。



この記事は、Smjukのミッションステートメントメディアポリシーを基に、以下の担当で作成しております。

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