「雨水(うすい)」とは、積もった雪が緩んだ寒気で溶けて水になる頃です。
梅の花が咲き、メジロの鳴き声が聞こえ少しずつ世界も色づきはじめ、春の訪れを感じることができる時期になります。
目次
1.雨水~啓蟄の過ごし方
2.旬の食材やとるべき食材・オススメメニュー
春全体の過ごし方について「春の養生の体の整え方、過ごし方まとめをまとめた記事」も参考にしてください。
1.雨水~啓蟄の過ごし方
2022年の雨水
2022年の雨水は【2022.02.19】です。
ここでは雨水の期間(雨水~啓蟄まで 2022.02.19~2022.03.05)
の過ごし方についてお伝えしていきます。
ひな人形を飾って良縁を
女児がいるお家では、3月3日のひな祭りを迎えるにあたり、いつまでにひな人形を飾るべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
一般的には立春から2月中旬に飾るとよいとされているそうですが、雨水の時期もおすすめです!
雨水にひな人形を飾ると良縁がもたらされると言われているのです。
ひな祭りは「水」と関わりが深い行事で、厄を移したひな人形を水に流して厄払いをしていました。
雨水は水が豊かになるときなので、ひな人形を飾り始めると良縁がもたらされると考えられたそうです。
運動の習慣を身に着けよう
この時期は、本格的なスポーツや運動を始める前の準備期間です。
普段から運動を行っている人は少しずつペースを増やしたり、負荷を加えていくと良いですが、普段運動を全くしない人はゆっくりと体を慣らしていくことから始めましょう。
オススメ動画
- 足首回し
- 首回し
- 肩回し
- 立位の状態で足の上げ下げ
など軽いものから習慣化していきましょう。
目のケアを忘れずに
春は目の不調が現れやすい時期です。
目の周りをマッサージや指先で心地よいくらいのタッピングなど行うと良いでしょう。
※眼精疲労にお悩みの方は「眼精疲労の原因と対策(運動や食事など)についてまとめた記事」もあわせてご覧ください。
オススメ動画
- 目のマッサージ
- 目の疲労回復ヨガ
筋肉がつりやすい
寝ている時に足をつって痛みで起きる経験はありませんか?
または、肩回りや目の周りがつるような感覚に悩まされることもあるでしょう。
この時期は筋肉もこわばりやすく、筋肉の引きつれや肩こりが起こりやすくなります。
冷えや栄養バランスなどが原因になることが多いのですが
・体内のミネラルバランスを整える
・体を温める食事や運動
・ストレッチなど取り入れて筋肉を伸ばす
などを取り入れてケアしていくようにしましょう。
※冷え性にお悩みの方は「冷え性の種類と改善方法についてまとめた記事」も併せてご覧ください。
オススメ動画
- 朝ヨガでスッキリ
- 燃焼系🔥ヨガのポーズ3選
「風」がキーワード
この時期は風のように痛みがあちこちに移動したり、風邪などが流行る時期です。
春はあらゆるものが目覚めるときなので、隠れていた症状や今までの習慣で積み重ねた老廃物なども出てくるのです。
また、花粉症などのアレルギー症状も出やすくなります。
痛みがある場所は、その場所が滞っている証拠です。
ストレッチや運動を取り入れて、リンパや血液の流れを良くしていきましょう。
※花粉症でお悩みの方は「今すぐ自宅でできる花粉症におすすめのヨガや食事などをまとめた記事」を併せてご覧ください。
2. 旬の食材やとるべき食材・オススメメニュー
春には「肝」「胆」が働き過ぎて疲労したり、ダメージを受けやすくなります。
肝や胆にダメージがあると、頭痛や目の疲れ、めまい、筋肉のこわばり、イライラなどの症状が出てきます。
そんな症状には「苦味」そして「酸味」の食材がおすすめです。
昔から「春には苦味を盛れ」と言われるほど、苦味は冬から春の体へと切り替えるのに大事な食材です。
「酸味」も肝の働きを補ってくれるので、積極的に取り入れたいところですね。
酸味をとり過ぎると、胃に負担がかかるので、「甘味」も忘れずに入れていきましょう!
旬の食べ物・とるべき食材
- 真鯛 ~甘味で温性~
脾・胃の働きを整え、腎に活力を与え筋骨を強化する。血液循環も良くし心の働きを補うにも良い。 - ほうれん草 ~甘味で涼性~
血を造り出して貧血予防によい。ビタミンや葉酸も多く、顔色の悪さや皮膚や髪の乾燥、白髪や抜け毛にも最適。 - セロリ ~甘味で涼性~
精力増強作用がある。炎症や腫れなどを抑え関節炎などの痛みに良い。 - イチゴ ~甘味で涼性~
精力増強や滋養強壮のも良く、漢方薬の生薬にもなっている食材。尿の出を良くしたり、胃を整えるにも良い。 - はっさく ~甘味・酸味で涼性~
食欲不振や消化不良のお腹の張り、つわりにも良い。
オススメメニュー
※作り方は、それぞれのご家庭の味もしくは調べてください😁
- 鯛めし
ごはんを玄米にするとさらに胃腸を整えることができ、昆布で出汁をとれば、腎にも働きかけ余分な水分の排出やしこりや腫物を柔らかくするにも良い。 - セロリのスープ
セロリは独特の香りや味が特徴です。
味付けはシンプルに塩にしてセロリの独特な風味を味わうのもオススメです。
また、体を温めるために涼性のセロリはサラダよりもスープなどが良いでしょう。 - はっさくサラダ
旬の野菜と共にサラダにするとさっぱりといただけて食も進みます。
私はいつもオリーブオイル、塩、コショウのみの味付けで食べていますよ。
上手にこの時期の過ごし方や旬の食材を取り入れて、快適に過ごしていきましょう!
Sumie☽.*·̩͙✩.*
※雨水の一つ前「立春の過ごし方などをまとめた記事」も併せてご覧ください。
※雨水の一つ後「啓蟄の過ごし方などをまとめた記事」も併せてご覧ください。
参考文献
- 「二十四節気に合わせた心と体を美しく整える」著:村上百代
リンク - 「からだに効く 和の薬膳便利帳」著:武鈴子
リンク
どちらの本も私がいつも参考にしている本です。
とても見やすく、症状別に食材を探すことができ、今の季節について知ることができます。
薬膳とかわからないけれど、簡単に取り入れてみたい!という方にオススメです。