ハウス別の特徴

西洋占星術における8ハウスの意味|ホロスコープの8室に天体が多い場合(ステリウム)、ない場合の読み方も解説

西洋占星術における8ハウスの意味|ホロスコープの8室に天体が多い場合(ステリウム)、ない場合の読み方も解説

ホロスコープを使用し、個人の性質や得意なこと、課題などを読んでいく西洋占星術、星座や天体と違って、「ハウスって少しわかりにくい」という方も多いと思います。

また、ホロスコープのある特定のハウスに天体が多い場合はどうなるの? 天体がない場合はどう読むの? と不安に思う方もいるでしょう。

Sumie
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西洋占星術における8ハウスの意味とは、以下の3つと考えています。

継承の部屋共有するものを通じて、どのように他者と深い関りを持っていくのか、信頼関係を築いていくのか読める
死の部屋本人の性行為に対する意識やありようを読むことができる
深刻な部屋信念や恐怖、人生の意味など深遠なテーマをもつ
西洋占星術における8ハウスの意味

また、ホロスコープの8ハウスに天体が多い場合とない場合は以下のように読んでいきます。

8ハウスに天体が多い場合「共有、継承、死、性、深く関わること」といったものに関してエネルギーをたくさん注ぐ
8ハウスに天体がない場合8ハウス的な領域は大きく悩んだり、特別に時間を注いだりするのではなく、そこまで重視しない
ホロスコープの8ハウスに天体が多い場合とない場合

このように、この記事では、西洋占星術における8ハウスの意味、ホロスコープの8ハウスに天体が多い場合や、ない場合の読み方について詳しく解説していきます。

8ハウスと12星座の関係、8ハウスと10天体の関係についても書いていますので、ぜひ最後までご覧ください。


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1.西洋占星術における8ハウスの意味は「継承の部屋」

西洋占星術では、以下のように5つの要素を解釈していくことがホロスコープの基本的な読み方となります。

  • 天体
    ⇒ 何が
  • 星座
    ⇒ どのように
  • ハウス
    ⇒ どの場面で
  • アスペクト
    ⇒ どうなる

例えば8ハウスに牡羊座の太陽がある場合、「太陽(なりたい自分像)が牡羊座(開拓精神がある)のように、8ハウス(継承・ニッチな)の場面で〇〇になる」という形になります。

ハウスは、地平線と黄道の交点の東側であるAsc(アセンダント)を起点として黄道を12分割した区画です。また、その12分割したハウスを3つのグループに分け、以下のように解釈できます。

アンギュラーハウス・1ハウス
・4ハウス
・7ハウス
・10ハウス
Asc、MC、Dse、ICに位置するハウスで、最も重要
サクシーデントハウス・2ハウス
・5ハウス
8ハウス
・11ハウス
アンギュラーハウスの性質を深化、定着させる
カデントハウス・3ハウス
・6ハウス
・9ハウス
・12ハウス
サクシーデントハウスで定着させたものを進化させる
ハウスの分類と解釈

ここから、Ascから数えて8番目のハウスでサクシーデントハウスの一つである、8ハウスの意味を詳しく解説していきます。

継承の部屋

8ハウスは「継承の部屋(共有の部屋)」です。

一つ前の7ハウスで、社会へとデビューをして、他者と自分との二者間での場面で自分自身がどのように振舞うのか、どのような人と出会うのかを読み、この8ハウスでは、その7ハウスで出会った人とどのように深く関わっていくのかを読んでいきます。

そのため、結婚後の生活、配偶者の財産、義家族との関わりなどもこのハウスの管轄です。共有するものを通じて、どのように他者と深い関りを持っていくのか、信頼関係を築いていくのかが示されています。

共有というのは、共同で所有するものということです。

反対側の2ハウスは「私の所有するもの」でしたが、この8ハウスは、他者や配偶者の部屋である7ハウスから数えて2番目の部屋であるため「他者の所有するもの」となります。他者の所有するものは、自分では使えないお金や他者の体や知恵、技術のことです。自分では自由にならないものを示すため、それを共有するには必ず制限とセットです。

8ハウスは「継承の部屋」と呼ばれ、共同体、先祖、相続、遺産、引き継がれたものを示しますが、共有するものや受け継ぐものは、財産や物だけではなく、負の遺産である借金、他者から借りるお金であるローン、税金や融資も示します。

有形無形に関わらないため、技術や感情や知識、スピリット、霊的力かもしれません。8ハウスのカスプのサインがどのエレメントにあるかで、共有するものが変わってきます。

死の部屋

8ハウスは損失や悲しみを示すハウスです。また、本人の死の状態や死後の世界、死と対極の生と関わる器官としての生殖器も示します。

このハウスは、実りの秋が終わり、冬に向かう切ない感情や不安、恐れなどを表すため、人生や感情の暗い局面と出会う場所とされています。

また、8ハウスは「性の部屋」とも呼ばれています。これは、心理占星術が発達したことにより出来た解釈のようです。性行為が深く誰かと溶け合うことであり、それは自分自身の心理的な死を示すからとされています。8ハウスは、他者と一体化していくハウスであると考えると、性行為も男女が一体化する行為であるため頷けます。

8ハウスの性行為は生と死が関わり、一対一で深く関わるということから、遊び目的での性行為は5ハウスで読むという人もいます。

8ハウスの天体やサインによって、本人の性行為に対する意識やありようを読むことができるでしょう。

深刻な部屋

表面的な出来事ではなく、信念や恐怖、人生の意味など深遠なテーマをもつハウスです。そのため、この部屋を「深刻な部屋」と呼ぶこともあります。

複雑な共有財産、生や死、性的なことなど、すべて間違いを犯せば命取りになります。伝統的な占星術では、危機、隠し事、心の苦悩、致命的な恐怖を示すようです。

また、その物事に対して深く関わって入り込んでいくことから、マニアックな世界やニッチな世界もこのハウスが示します。

8ハウスは大企業や大きな組織などの共同体との関わりも示しますが、8ハウスでのステリウムの人で、大企業に勤めながら、その企業とはあまり関係がなさそうな、かなりニッチな分野の担当をしている人がいます。

その他に、会員制の〇〇、オンラインサロン、鍵付きの閉鎖的空間で関わる人々、お見合いなども「隠された」という意味では、この8ハウスで読んでいくことがあります。


なかなか概念が理解しにくいハウスですが、まずはアセンダントから理解していくことが大切です。

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2.ホロスコープの8ハウスに天体が多い場合(ステリウム)、ない場合の読み方

ホロスコープ上のハウスは12区画ありますが、主要な天体は10天体しかありません。ホロスコープによっては、天体が多く固まるハウス、全く天体が入っていないハウスなど、偏りが出てくることもあります。

ここからは、天体が多くある人と、ない人の読み方・解釈の仕方を解説していきます。

8ハウスに天体が多い場合(ステリウム)

8ハウスに天体が集中している(天体が3つ以上ある)ということは、ハウスのステリウムとなります。今回の人生にとって8ハウスの領域がかなり重要であるということを示します。

どの天体が入り、どのようなアスペクトを形成しているかで変わりますが、今回の人生で良くも悪くも8ハウスが示す「共有、継承、死、性、深く関わること」といったものに関してエネルギーをたくさん注ぐことになります。

8ハウスが特徴的な人は、お家の家業を継ぐ人、事業を引き継ぐ、誰かの死により突然の相続と関わる人などさまざまです。また、入る天体により結婚後の生活が大きく変わる、配偶者による恩恵や負の遺産がある、秘密が集まってくるということもあります。

このハウスの厄介なところは、“ただ引き継ぐだけ“ということができないことです。このハウスは他者の所有するものを示すため、自分の自由にはできず、制限があります。制限の中に入るからこそ、相手から恩恵を受けることができる、そんなハウスなのです。

その制限の中で、反対側にある2ハウスの「自分の所有するもの」をどれだけ発揮できるかが、8ハウスを不安や恐怖だけで終わらせないポイントとなるでしょう。

8ハウスに天体がない場合

8ハウスに天体がない場合は、「受け継がない、死や性と関係しない」ということではありません。

この人生において、8ハウス的な領域は大きく悩んだり、特別に時間を注いだりするのではなく、そこまで重視しない(当たり前に進む)ということです。

受け継ぐことや死や性と関わり人生を注ぐのではなく、別の場所を重視してエネルギーを注ぐということです。

それでも、自分がどのようなものを受け継ぎやすいのか、どのような性行為を好むのか、結婚相手や他者とどのように深く関わるのか、など知りたい場合は、以下のように読んでいきましょう。

  1. 8ハウスのカスプ(7ハウスと8ハウスの境界線)上の星座をチェックして、その星座の特徴を知る
    ⇒ その星座のエレメントや星座の特徴で、どのようなものを受け継ぐのか、どのような性行為を好むのか、どのように人と深く関わるのかの特徴が読める
  2. 8ハウスのカスプ上の星座のルーラーが8ハウスに入っているとみなして読む
    ※ 実際に天体が入っているよりも意味合いは弱くなります。
  3. 8ハウスのカスプ上の星座のルーラーが実際に入っているハウスや星座、アスペクトを読む
    ⇒ どのハウス(場面)で受け継ぐのか、人と深く関わるのかなどを読むことができる

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3.ホロスコープ上での8ハウスと各天体の関係

8ハウスにある天体を読むことで、受け継ぐこと、他者との深い関り方、性的傾向に天体たちがどう影響しているのかが分かります。

8ハウス×月☽

月は「感情・習慣・無意識」を司る天体なので、月(感情や習慣)が8ハウス(継承・共有・死・性・恐怖・損失)の場面で発揮されます。

8ハウスに月がある人は、周りの人の感情を共有しやすいため、察する能力が高くなります。うまくバランスを取ることができればよいですが、周りの人の感情に深く入り込みやすいため、相手と一線を引くことを忘れないようにしましょう。

月が司る感情を通して相手との関係を深めていくため、本音で話し合うことが大切だと当たり前に思っているかもしれません。心の繋がりが欠けることに喪失感や恐怖を覚えやすいので、相手の全てを知っていたいという気持ちから、束縛や執着をしてしまう可能性もあるでしょう。

母親や配偶者からの何らかの受け継ぐものがありますが、結婚後の生活は、月の満ち欠けのごとく相手の経済状況によって変動しやすいでしょう。

性的傾向に関しては、感情の繋がりを大事にするため、心と心が一体となるような性行為でないと満足できないかもしれませんね。幼少期に死や性に関する事柄に対しての体験が、その後の習慣や感情の癖などに現れやすい配置ともされています。

8ハウス×水星☿

水星は「思考・知性・言語能力」を司る天体なので、水星(思考や知性)が8ハウス(継承・共有・死・性・恐怖・損失)の場面で発揮されます。

8ハウスに水星がある人は、知識や技術などを受け継ぐ人です。また、組織や大企業に就職をしてもマニアックな業務や部署に携わる可能性も高いでしょう。8ハウスは「秘密ごと」も扱うため、公にはできない仕事、人目につかないような仕事、性や死に関するような仕事に就くこともありそうです。

水星が司る知性やコミュニケーションを使って相手と深く関わっていこうとするため、政治や歴史、経済などを学んだり、心理学や精神世界などの分野と関わったりすることで、相手の気持ちを読み解こうとするでしょう。

頭でっかちになり過ぎると、相手の本音や心と向き合いづらくなるので、目の前の相手をしっかり見ることも忘れないようにしてください。

性的傾向に関しては、水星の知識を重視するため、本やネットなどで学び、それを実践するタイプかもしれません。水星のこの配置は、特に重要な何かを示すわけではないとされるため、マニュアル的なパターンに陥る可能性もありそうです。

8ハウス×金星♀

金星は「価値観・美意識・愛・喜び・豊かさ・魅力」を司る天体なので、金星(価値観や喜び)が8ハウス(継承・共有・死・性・恐怖・損失)の場面で発揮されます。

8ハウスに金星がある人は、ちょっとした貰い物やプレゼントが多くなる可能性があります。それは、本人がいる、いらないに限らないため、必要としていない物も手元にやってくることが多くなることもあります。

結婚後の生活は豊かになりやすく、配偶者からの財産的な援助や何かしらの支援が得られやすいでしょう。

金星は、喜びや心地よさを示すため、他者との深い関りや繋がり、共有がこの配置の人の喜びに繋がります。そのため、相手が何を求めているのかを常に察し、相手を喜ばせる方法を自然と身に着けていることも多いかもしれません。

金星は美意識も司るため、ニッチな人たちに刺さるような、マニアックな美的センスを持ち合わせている可能性もあります。

この配置の人は、相手の深いところに刺さる魅力を持っているため、男女問わず人気になりやすく、性的魅力も強く、本人も肉体的な深い関りを好むため、性的な関係になることも多くなります。この配置の人が求める本当の心地よさは、本当の愛を得られることなので、体の関係だけでなく、真の意味で繋がることができる相手を探していくとよいでしょう。

8ハウス×太陽☉

太陽は「なりたい自分像・人生の目的・意識的な行動」を司る天体なので、太陽(人生の目的や意識的な行動)が8ハウス(継承・共有・死・性・恐怖・損失)の場面で発揮されます。

8ハウスに太陽がある人は、人生の目的が「深い繋がりや関わり、他者と人生の目的を共有する」になるでしょう。先祖代々のお店や事業、一企業やグループの思いを引き継ぐのかもしれませんし、配偶者の仕事を共に行うのかもしれません。もしくは、専門的な分野の職種やマニアックな職種に就く可能性もあるでしょう。

自分の人生が宿命的であると認識しやすい配置かもしれません。

8ハウスは「死・性・保険・税金」なども示すため、金融業や保険関係、葬儀場や解剖、医療など生と死が身近にあるような仕事に就くこともあります。

また、精神世界や心理の世界など、世界や人の根本を探求したいという目的を抱くこともあり、それらの分野に興味を持ち探求したり、人の秘め事を扱うような探偵や裏で動くことを得意とすることもあるでしょう。

性的傾向は、開放的ではあるものの、やましさのない健康的な関りを求めるとされています。

8ハウス×火星♂

火星は「行動・衝動・エネルギー・トラブル」を司る天体なので、火星(行動やトラブル)が8ハウス(継承・共有・死・性・恐怖・損失)の場面で発揮されます。

8ハウスに火星がある人は、関わる人や物事に対して深めたい!という衝動やエネルギーが高い人となります。そのため、研究職や専門職でその力を発揮することができるでしょう。

しかし、その深めたいエネルギーが衝動に傾くと、対象との距離を急いで深めようとしてしまい、パートナーシップやビジネス面でも、その性急性からトラブルに発展することもあるかもしれません。

また、火星はトラブルを招く天体であるため、配偶者の経済状況や相続、性的な事柄、感情の深入りゆえのトラブルが多くなります。

この配置の人は、思わぬ相続や継承も期待でき、それを火星らしく行動(運用)する才能を持っていることもあります。

性的傾向としては、かなりアグレッシブなタイプで、積極的に関係を持とうとしますが、威圧的になり、相手を傷付けることもあるので、感情の高ぶりを抑える意識も持っておくとよいでしょう。

8ハウス×木星♃

木星は「拡大・発展・向上・誠実」を司る天体なので、木星(拡大や発展)が8ハウス(継承・共有・死・性・恐怖・損失)の場面で発揮されます。

8ハウスに木星がある人は、不安や恐怖が蔓延る場面であっても楽観的に構えて乗り越えるタイプの人です。

人との深い結びつきにも大らかに構えるため、よい人間関係が構築しやすく、それによって金銭的な支援をしてもらえたり、サポーターが現れたりしやすくなります。もしくは、この配置をもつ本人がパトロンとして支援側に回ることもあるでしょう。

仕事では、共同で事業を行うことや大企業や大きな組織と関わることで成功しやすいとされる配置です。

配偶者を持つことで豊かになりやすく、玉の輿に乗る、配偶者の親族からバックアップがある、援助が受けられることもあります。アスペクトにもよりますが、配偶者との関係も良好で幸福な結婚生活を過ごすことができる配置でもあります。

性的傾向に関しても、木星の大らかさや寛容さがでるため、奔放になりやすく経験人数が多くなるとされています。

8ハウス×土星♄

土星は「制限・抑圧・試練・安定・安心」を司る天体なので、土星(制限や試練)が8ハウス(継承・共有・死・性・恐怖・損失)の場面で発揮されます。

8ハウスに土星がある人は、人や物事と深く関わることに抑圧や試練があるタイプです。そのため、一対一で深く関わることを苦手であり、他者への警戒心がかなり強く、疑い深い性格から、心から相手と繋がることに恐怖心を覚え、それが悩みに繋がる可能性があります。

時間はかかりますが、信頼し合える関係性を構築するために、怖がらずじっくりと相手との距離を縮めていきましょう。土星は、取り組んだことに対して安定させる天体であるため、時間をかけて構築した関係はかなり強固な絆となるでしょう。

土星は責任を示しますが、結婚後に相手の財産や借金などの責任を持たなければならない可能性もあるでしょう。そのため、保証人や名義貸しなどには避けるようにしてください。

性的傾向に関しては、深い繋がりをもつことを怖がることから、心から繋がるようなセックスではなく、金銭が発生するようなセックスに走ったり、愛する人であっても淡泊なセックスになるとされています。意欲も弱く、セックスレスになることもあるかもしれません。

8ハウス×天王星♅

天王星は「革命・独立・オリジナリティ」を司る天体なので、天王星(革命や独創性)が8ハウス(継承・共有・死・性・恐怖・損失)の場面で発揮されます。

8ハウスに天王星がある人は、人との深い繋がりや時間や金銭の共有に窮屈さを感じるタイプです。どれだけ親密な相手であってもパーソナルスペースを保っていたいと考える人でもあります。

8ハウス的な事柄に突発的な変化が多くなりがちで、結婚後の経済状況が不安定になる、生活が安定しづらい、突然の相続があるなどが起こりやすくなります。また、8ハウスの事柄に自由を求めるため、受け継いできたものを変化させたい、改革したい、独創性をもってやりたいという欲求があるため、ある種のパイオニア的な存在になることもあるでしょう。

一つのことや相手に縛られることを嫌うため、性的傾向も自由さが目立つかもしれません。もしくは、一風変わったプレイを好むか、性行為に対して変わった捉え方をする傾向もあるでしょう。

8ハウス×海王星♆

海王星は「夢や理想・曖昧さ・神秘的なもの・芸術」を司る天体なので、海王星(理想や曖昧さ)が8ハウス(継承・共有・死・性・恐怖・損失)の場面で発揮されます。

8ハウスに海王星がある人は、相手と自分の境が曖昧になるため、相手の意見や信念を自分の意見や信念と思い込み、知らず知らずのうちに相手に合わせてしまいがちです。相手との関係に関しても夢や幻想を見やすく、自分だけ相手に陶酔して後からショックを受けることも多々あるかもしれません。

結婚後の経済状況に関しても幻想を抱きやすく、相手に不確かな期待をかけて、それを当てにしてあとから痛い目にあうこともあるため、変な期待は持たずに地道に自分で稼ぐことを心がける方がよいでしょう。

海王星が司る、直感や神秘性が受け継がれるため、スピリチュアルなことや霊的な能力を継承することもあります。

性的傾向は、相手に合わせにいくタイプですが、性行為をすることで愛を得られているという幻想に陥りやすく、快楽に溺れることもあるので、しっかりと相手を見極めることや快楽に溺れすぎないように自制することを意識しましょう。

8ハウス×冥王星♇

冥王星は「破壊と再生・強制的な変化・深い力・支配」を司る天体なので、冥王星(破壊と再生、支配力)が8ハウス(継承・共有・死・性・恐怖・損失)の場面で発揮されます。

8ハウスに冥王星がある人は、冥王星が深い力や0か100かを示す天体であるため、深い関りの人や事柄に対して、これでもかと深く深く関わっていくか、全く関りを持とうとしないか、極端になる傾向にあります。

深い関りの人や配偶者との関わりで変容することを無意識に望むため、自分の歩んできた人生や環境と全く異なる人と結びつくことがあります。

冥王星はここぞという時に出てくる天体であるため、死や性などが身近に訪れることで人生が一変してしまうこともあるでしょう。

冥王星は生殖や性、生や死も示し、この配置の人は強い生命エネルギーと性的魅力がある人となります。性欲も強く、バイタリティーがあるため、かなり濃厚で激しい性行為を好むかもしれません。

支配欲も強く出るため、性的な関係を持った人や配偶者に対して、束縛をしてしまうこともあります。性的な事柄においても深く関わりすぎるか、恐れから全く関わろうとしないか、極端な人生になるでしょう。


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4.ホロスコープ上での8ハウスと12星座の関係

星座は、ハウスやそのハウスにある天体に、その星座の色付け(キャラクター付け)をします。

その色付けを見るには、8ハウスのカスプ(7ハウスと8ハウスの境界線)上にある星座を見ます。

8ハウスのカスプにある星座を読むことで、どのように人や物事と深く関わっていくのか、どのようなものを継承するのかが分かります。

8ハウス×牡羊座

牡羊座の開拓精神やチャレンジ力、性急性が8ハウスの分野で発揮されるため、人や物事に対して突発的に深入りしようとしたり、あまり考えずに相手の深いところを抉ろうとしたりする傾向が出てきます。

また、相手と衝突することで、より信頼関係が築けることや仲が深まることも多いでしょう。

牡羊座は火のエレメントなので、継承するものは「スピリットや情熱、直感」など目に見えないものが多く、純粋さや勇気、チャレンジ精神を関わる人たちから受け継ぐ可能性があります。

性的傾向では、荒々しさのある性行為を好み、ベタベタと長く触れているよりもパッと汗をかくスポーツのような短期型の傾向があるかもしれません。あまりムード的なことは考えないので、終わったらサッサと寝てしまうかもしれませんね。

8ハウス×牡牛座

牡牛座の生活の安定や安心、着実さ、快楽、五感の発達が8ハウスの分野で発揮されるため、人や物事に対して、時間をかけてじっくりと関係を深めていくタイプです。

自分自身が相手とその場や事柄を共有していて心地よいと思えたとき、その相手に誠実に関わり、長期的な関係を望むでしょう。

牡牛座は地のエレメントであるため、継承するものは「物質・体・感覚・お金」など、目に見える形のものが多くなります。好き嫌い関係なくプレゼントや物をもらうことも多いかもしれません。また、先祖代々の体の特徴や感覚過敏など受け継ぐこともあるでしょう。

性的傾向は、五感を好む牡牛座なので、じっくりと官能的に味わうタイプでしょう。触れることが好きなので、行為そのものよりも触れていられるだけで満足かもしれません。しかし、五感が好みであり、安心感がある場所でしか楽しめないので、場所のこだわりは強い傾向がありそうです。

8ハウス×双子座

双子座の知的好奇心や二面性、情報収集、伝達能力が8ハウスの分野で発揮されるため、得た情報を共有することで関係を深めていくタイプです。

他者に対しては、交流や対話によって信頼関係を深め、物事に対しては、その事柄の裏の情報まで得ることを求めるかもしれません。

双子座は風のエレメントなので、継承するものは「情報・言葉・知識」などになり、仕事での上司はもちろんのこと、師匠やメンターからの言葉を受け継いでいく可能性もあります。対話スキルや情報操作スキルなどを学ぶこともあるでしょう。

性的傾向は、言葉を使ったプレイや遊び心あるものが好みかもしれません。普段の家やいつもの場所よりも新しくできたホテルや旅行など、いろんな場所に行く方が楽しめるでしょう。

8ハウス×蟹座

蟹座の心の安定や身内意識、共感力が8ハウスの分野で発揮されるため、心が安心できる狭い世界の人でのみ深い関りを持とうとするタイプです。

感情の共有をメインとするため、深い仲の人の感情の波をいち早くキャッチするかもしれません。しかし、相手の感情も自分の感情であると誤認する可能性もあるので、うまく線引きをする必要があります。

蟹座は水のエレメントなので、継承するものは「感情・心・家族・育成やお世話力」などになります。繊細な優しい気持ちや身近な人を守りたいという意志などを受け継ぎ、身近な人の模倣をすることでスキルを身に着けていきます。

性的傾向は、心の繋がりを大切にするため、体の関係を重視することは少ないでしょう。愛されていると感じることで性的に満たされます。また、相手に尽くすことで満足することもあるでしょう。心が落ち着く場所を望むため、「いつもの場所」が多くなるかもしれません。

8ハウス×獅子座

獅子座の創造力やプライドの高さ、カリスマ的表現力が8ハウスの分野で発揮されるため、相手と情熱や信念を共有すること、相手を肯定することで深く関わるタイプです。

獅子座の承認欲求が8ハウスで現れるため、お互いに尊敬し合えることや尊厳を守ること(自分らしく生きること)を共有し合えることが大事です。

獅子座は火のエレメントであるため、継承するものは「情熱・スピリット・信念・創造性」となります。創造性の高い企業や組織からそのノウハウを継承するかもしれませんし、関わる人から揺るがない信念や内なる情熱を受け継ぐのかもしれません。

性的傾向は、あまりガツガツするタイプではなく、ムードを大切にし、ドラマティックなシチュエーションを好むタイプです。愛されたい、可愛がられたいという思いからM気質な傾向があるかもしれません。自分本位になりがちなので、相手を愛することも忘れずに

8ハウス×乙女座

乙女座の実務能力の高さや整理整頓能力、分析力や細かさが8ハウスの分野で発揮されるため、その分析力や細かい作業、実務能力でサポートをすることによって他者と深く関わっていくタイプです。物事の細かい部分まで目を向けるため、マニアックなオタク要素もあるかもしれません。

乙女座の完璧主義が8ハウスの場面で発揮されるため、深く関わる人たちとも秩序や規律を大事にします。そのため、いきなり深い関係になることはないでしょう。また、急に距離を縮めてくる人に嫌悪感や恐怖を覚える可能性もあります。

乙女座は地のエレメントであるため、継承するものは「物質・感覚・技術・奉仕精神」などになります。地のエレメントは、物やお金を継承することも多いですが、8ハウスが乙女座の人は受け継ぐ遺産は小さい傾向にあるとされています。また、配偶者や組織から仕事や業務を受け継ぐことも多いでしょう。

性的傾向は、秩序や規律を大事にするため、すぐに体を交わすような深い関係にはならないかもしれません。性行為も時間や段取りを決めたような業務的な作業になる場合もあるでしょう。

8ハウス×天秤座

天秤座の社交性や美意識、バランス力が8ハウスの分野で発揮されるため、深い関りの人とは公平な関係を求める傾向にあります。また、共有するものも自分と相手とに偏りがないことを何よりも望む人でもあるでしょう。

客観的に相手と自分との距離をうまく図る術を持ち、平和的な関係を望みます。そのため、相手との関係が崩れるのを恐れるあまり、心の深い部分まで踏み込むことができないと悩むこともあるかもしれません。

天秤座は風のエレメントであるため、継承するのは「知性・コミュニケーションスキル・知識・客観性」などとなります。そのほかに、美的感覚やセンス、人間関係が配偶者や血縁関係者、組織から受け継がれ、それによってより人間関係をさらに構築していく可能性もあり、仕事に結びつくことも多いでしょう。

性的傾向は、ガツガツしたタイプではなく、相手に気を遣いながらスマートな流れで進むことを望むでしょう。見た目の美しさも大事にするため、容姿や体型の好みがハッキリしている可能性もありそうです。

8ハウス×蠍座

蠍座の深く狭く関わる力や集中力、不屈の精神、支配欲が8ハウスの分野で発揮されるため、心の底から深く関わりたい相手や本当に信頼している相手と、一体化するように深い情熱をもって関わっていくタイプです。

自分のことをすべて知っていてほしい、相手のことも全て知っていたいという欲求があり、支配的になることや束縛や嫉妬が強くなることもあるかもしれません。そのため、深すぎる関りに恐れを抱く可能性もあります。

蠍座は水のエレメントであるため、継承するのは「感情・霊的能力・感性・秘め事」などです。性や死にまつわることから、大きな遺産や何かを受け継ぐことも多いでしょう。また、組織の秘密や配偶者の秘密などを抱えることもあります。

性的傾向はかなり強いタイプで、身も心も全て溶け込んでしまうようなディープな行為を求めるでしょう。軽い気持ちで行為に及ぶことはなく、生死を共にするくらいの覚悟で関係を持つかもしれません。

8ハウス×射手座

射手座の楽観主義、冒険心と大胆さ、負けず嫌いな向上心が8ハウスの分野で発揮されるため、冒険心を持って人や物事に飛び込み深く関わっていくタイプです。8ハウス的なことに刺激を求めるため、人の深い部分を扱うような研究に没頭する可能性もあります。

人や物事と深く関わることに対しての恐れがないため、興味関心を持った物事や人に対しては、ストレートに関わっていき、その中で知識欲が満たすことを望みます。

射手座は火のエレメントであるため、継承するものは「情熱・スピリット・冒険心・チャレンジ精神」などとなります。配偶者や組織の中で、精神の自由さや広大さ、哲学を継承することもあります。深い関りの中で、人生とは何か、人間とは何かを学ぶでしょう。

性的傾向はかなり強く、多くを求めるタイプでしょう。性的な行為に関しても冒険心やワクワクを欲するため、いつものパターンではなく様々な場所や道具などを駆使して楽しむかもしれません。

8ハウス×山羊座

山羊座の真面目さや、責任感の強さ、結果主義が8ハウスの分野で発揮されるため、人や物事とは時間をかけて関係を深めていきます。関わる物や人に対して損得勘定が前に出るため、損得関係なく心と心が繋がるだけの関係性は持ちにくい傾向があるでしょう。

深く関わるうえで、責任感や義務も働くため裏切ることは少ないですが、自分の出世や野心のために無意識に利用することも。逆に組織や家系の後継者として利用される存在となる可能性もあるかもしれません。

山羊座は地のエレメントであるため、継承するのは「物質・感覚・技術・ビジネススキル」などです。大きな組織で深い関りを持ち、その組織内で特別な仕事や大きな仕事、伝統を受け継ぐこともあります。

性的傾向に関しては、奥手に見えるもののかなり性に関して興味があるタイプでしょう。背徳感のある行為に魅力を感じ、ドキドキ感のある関係や行為を欲する可能性もありそうです。

8ハウス×水瓶座

水瓶座の独自性や個性、共有する力が8ハウスの分野で発揮されるため、深い関りを持つ人や物事にもある一定の距離間を持って関わっていくタイプです。

同じ信念や思想を持つ人と共有することを好むため、何かしらのコミュニティやグループに所属することで、関りを深めようとすることもあるでしょう。大きな組織に所属しても、伝統的な部署ではなく、未来的な部署や一風変わった部署に配属されることも多いかもしれません。

水瓶座は風のエレメントであるため、継承するのは「知性・知識・コミュニケーションスキル・客観性」などです。個性的なアイデアや独創的な生き方を継承することもあるでしょう。機械関係、電気や電波関係のスキル、改革精神を受け継ぐ可能性もあります。

性的傾向に関しては、淡泊になりがちです。最初はいろいろと試して楽しみますが、心や体を一体化したい、繋ぎとめておきたいタイプではないため、徐々に回数が減っていくこともありそうです。

8ハウス×魚座

魚座の献身性や空想力、芸術性や溶け込む力が8ハウスの分野で発揮されるため、相手や物事に対して、陶酔的な献身性を持って深く関わっていこうとするタイプです。深い関りの関係性においては、自己犠牲的とも言えるかもしれません。

また、深く関わる人や物事に夢見がちになるため、裏切りや詐欺など騙されないように注意が必要でしょう。

魚座は水のエレメントであるため、継承するものは「感情・感性・芸術性・霊性」などです。お金や不動産などの物での継承は少なく、スピリチュアルなことや霊的なこと、精神的なことでの継承が多くなる傾向があります。

性的傾向に関しては、相手に対し無限的な陶酔を求めるため、うっとりするような魔法の世界に憧れ、快楽から抜け出せなくなることもあるかもしれません。雰囲気にも弱いため、一夜だけの関係を経験することも多々あるでしょう。


まとめに入る前にもう一度お知らせです。

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5.西洋占星術における8ハウスの意味まとめ

西洋占星術における8ハウスは、以下のように表せます。

  • 継承の部屋
  • 死の部屋
  • 深刻な部屋

また、8ハウスに天体が多い場合は、今回の人生にとって8ハウスの領域がかなり重要であり、良くも他者や深く関わる人や物事にエネルギーをたくさん注ぐと読め、8ハウスに天体がない場合は、8ハウス的な領域はそこまで重視せず、他の分野にエネルギーを注ぐ人生と解釈できます。

8ハウスは占星術でも解釈が難しいとされるハウスです。それは、8ハウスが「死・性・恐怖・喪失・継承」などを示し、そのキーワードから現実の状況に落とし込むのはとても難しいため、難しいとされているのかもしれません。

8ハウスは継承の部屋ですが、何もなく継承することはなく、継承するためには自分の自由や自由な選択を奪われることになります。その不自由さを受け入れてこそ、8ハウスにある天体が輝き出すことを覚えておきましょう。



この記事は、Smjukのミッションステートメントメディアポリシーを基に、以下の担当で作成しております。

-ハウス別の特徴
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