
ホロスコープの小惑星を読むときに、真っ先に注目するのが四大小惑星である「ケレス(セレス)」「パラス」「ジュノー」「ヴェスタ」、そしてキロン(カイロン)です。
その中で、ホロスコープ上のキロン(カイロン)は、現実世界(土星)と潜在的無意識(天王星、そしてその先のトランスサタニアン)をつなぐ「橋」のような存在だと捉えられ、そのチャートの持ち主の隠された魂の傷、治療者としての役割を読み解くことができます。
傷ついたヒーラーであるキロン(カイロン)に注目することで、あなたの中に隠されていた「傷」と「治療者としての顔」がそっと浮かび上がってくるかもしれません。
    
        
                    
	
		Sumie
	 
	
		
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この記事では、小惑星の中でも「魂の傷」と「治療者」の役割があるとされているキロン(カイロン)について詳しく解説していきます。
    
        
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1.【魂の傷と癒やし】西洋占星術におけるホロスコープのキロン(カイロン)の意味
キロン(カイロン)は、1977年11月1日にアメリカのカリフォルニア州サンディエゴにあるパロマ―天文台でチャールズ・トーマス・コワルによって発見されました。
- Chiron
キロン・カイロン 
- 記号
⚷ 
- 公転周期
約50年8か月 
- 由来の神話
ケンタウロスの一人、ケイローン 
 
キロン(カイロン)の神話「傷ついたヒーラー:ケイローン」
「傷ついたヒーラー」と呼ばれるキロン(カイロン)、その由来は、ケイローンの死にまつわる神話にあります。
ケイローンは、ゼウスの父クロノスと、精霊ピリュラとの間に生まれました。クロノスは妻レアに気づかれぬよう馬に姿を変えていたため、ケイローンは生まれながらにして半身半馬の不死の存在でした。
しかし、父クロノスは姿を消し、母ピリュラーもその姿を受け入れることができず、ケイローンは孤独の中にいました。そんな彼を育てたのが、太陽神アポロンと月の女神アルテミスです。アポロンからは音楽や医学、予言の技を、アルテミスからは狩猟の術を授かります。
ケイローンは静かな洞窟を好み、薬草を育てながら多くの病人を癒やす日々を送っていました。時には人里離れた場所から現れ、医術や音楽、天文現象、薬草、霊的訓練、数学など、さまざまな知識を優れた人間たちに教えたといいます。
彼の教え子には、ギリシャ神話の英雄たち、ヘラクレス、アキレウス、カストル、イアソンなどが名を連ねています。
しかしある日、ヘラクレスとケンタウロスたちの争いの中で、弟子であるヘラクレスが放ったヒュドラの毒を塗った矢が、誤ってケイローンの膝を射抜いてしまいます。
不死身のケイローンは、死ぬこともできず、終わりのない痛みに苦しみ続けました。やがて彼はゼウスに願い、不死の力をプロメテウスに譲り渡すことで、ようやく死を得ることができたのです。
その死を称え、ゼウスはケイローンの姿を夜空に掲げました。それが、射手座の星座として今も輝いています。
キロン(カイロン)は「魂の傷と癒やし」を表す
ホロスコープにおけるキロン(カイロン)とは、「魂の傷」「癒やし」「治療者」「アウトサイダー」を表す小惑星です。
キロン(カイロン)が発見されたとき、占星術師たちはその軌道に注目しました。土星と天王星のあいだを巡るキロン(カイロン)は、現実世界(土星)と潜在的無意識(天王星、そしてその先のトランスサタニアン)をつなぐ「橋」のような存在だと捉えられたのです。
また、キロン(カイロン)には「独立独歩」「アウトサイダー」「異端者」といったキーワードが重ねられました。どんな社会集団にも属さず、どんな伝統にも従わない。そんな孤高の姿勢が、今もキロン(カイロン)の象徴として語られています。
ネイタルチャート(出生図)のキロン(カイロン)のハウスの位置を読むことで、そのチャートの持ち主の隠された魂の傷、治療者としての役割を読み解くことができます。
ケイローンの神話と、キロン(カイロン)が発見された当時の象徴的な解釈から、出生図におけるキロン(カイロン)は、次のようなテーマを映し出すとされています。
- その人の奥深くに隠された魂の傷(トラウマやコンプレックス)
 
- 治療者としての役割
 
- 教師やメンターとしての資質
 
- 他者との違いに気づき、疎外感や孤独を感じる部分
 
 
キロン(カイロン)の位置は、自分に何の落ち度もないのに、傷を受けるような経験がきっかけとなり、コンプレックスとなっている部分を表します。その傷は、先祖から受け継いだものかもしれないし、家系や前世からの影響であることもあるようです。
その痛みを癒やすには、ケイローンが不死を手放し、死を選んだように、「永遠に続くかもしれない」と感じる痛みを、まず受け入れる必要があります。だからこそ、癒やしには長い年月がかかるとも言われています。
けれども、キロン(カイロン)が示すのは「傷」だけではありません。その傷と向き合い、癒やしの方法を探る過程で、自己受容を学び、やがて哲学や叡智を手にし、同じように傷ついた人を理解し、助けることができる。そんな治療者やメンターとしての道へと昇華していくことができるのです。
傷ついたものだからこそ、癒やすことができる。それが、キロン(カイロン)が私たちにそっと手渡してくれる、静かなメッセージなのかもしれません。
    
        
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2.【12星座別】ホロスコープのキロン(カイロン)で読む「傷と癒やしの在り処」
キロン(カイロン)は、公転周期が長いため、サイン(星座)で読むことはあまりありません。
そのため、キロン(カイロン)は入っているハウスを中心に読み解いていきます。ハウスは、人生のどんな領域でその傷が現れ、どんな場所で癒やしが起こるのかを教えてくれます。
1ハウスのキロン(カイロン)
1ハウスは、「わたし」という存在そのもの。自分自身、容姿、体質などを映し出す場所です。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、アイデンティティに深い傷を抱えている可能性があります。
「個」としてこの世界に存在することにどこか痛みを感じてしまう。そんな心の奥の違和感や孤独感が静かにそこにあるのかもしれません。
また、1ハウスは容姿や自己感覚とも関係しているため、自分の見た目や身体そのものにコンプレックスを抱きやすい傾向もあるでしょう。
「どうして私は生まれてきたのか」
「なぜ、ここにいるのか」
そんな問いが、ふと心に浮かぶことがあるかもしれません。
この世に生まれたことへの疎外感や孤独感。それは誰にも見えない痛みとなって、ときに自分を傷つけることもあるでしょう。しかし、その痛みを知っているからこそ、他の人の痛みにも繊細に気づくことができるのです。
痛みを抱えながらも「ありのまま」を少しずつ受け入れていくことで、他の人の「ありのまま」も、そっと受け止めてあげられるようになります。そして、癒やしを届ける存在へと静かに変容していくことができるでしょう。
2ハウスのキロン(カイロン)
2ハウスは、自分の価値観やスキル、そして収入や所有物を映し出す場所です。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、生まれ持った自分の資質や能力に対して深い傷を抱えている可能性があります。
幼い頃の経験、たとえば、能力を否定されたり、認められなかったりしたことが原因で「自分には才能がない」「何もできない」と自分自身を責めてしまうことがあるかもしれません。
また、2ハウスはお金や所有物とも関係があるため、物質的な豊かさに対するコンプレックスを抱きやすく、満たされない想いからお金やモノに執着したり金銭面で悩みを抱えたりすることもあるでしょう。
しかし、癒やしの道は、まず自分の持って生まれた力を少しずつ認めてあげることから始まります。その力は、やがて自然と収入や豊かさへと結びついていき、お金やスキル、身体を含む「自分の持ち物」をより有意義に扱えるようになるでしょう。
そしてその過程で、同じように自分の価値やお金の使い方に悩む人たちの助け人となっていくことができるのです。
3ハウスのキロン(カイロン)
3ハウスは、基礎学習や情報のやりとり、そして言葉を通じたコミュニケーションを映し出す場所です。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、知性や言葉にまつわる痛みを抱えていることがあります。
義務教育の中で、あるいは兄弟との関係の中で言葉がうまく伝わらなかったり、自分の考えを否定されたりした経験が心の奥に小さな傷として残っているのかもしれません。
「どうせ自分の言葉は届かない」
「自分は他の人より頭が悪い」
そんな思いが、知らず知らずのうちに自己表現をためらわせ、言葉や知性に対する劣等感や孤独感を生み出してしまうこともあるでしょう。
しかし、その傷を見て見ぬふりせず、痛みと向き合いながら少しずつ言葉を紡ぐ練習を重ねていくことで自己理解が深まり、トラウマはやがて癒やしへと変わっていきます。
そしてその先には、言葉に悩む人たちにぴたりと響く言葉を届けられる人としての役割が待っているでしょう。
4ハウスのキロン(カイロン)
4ハウスは、家、家族、心の基盤、そして安心して帰れる場所を映し出す場所です。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、家族との関係の中で「安心して帰る場所」を得られなかった経験が心の奥に傷として残っていることがあります。その傷は、日常のふとした瞬間に心寂しさや不安感として顔を出し、どこか居場所のないような感覚に静かに苦しむことがあるかもしれません。
「誰にも受け入れてもらえないのではないか」
「安心して心を落ち着かせる場所がない」
そんな恐怖心や疎外感が、親密な人間関係を築くことを難しく感じさせることもあるでしょう。
まずは、幼いころの寂しさを抱えた自分をまるごと包み込んで愛してあげることが大切です。
そして、家系や土地の歴史、ルーツを少しずつ知り、「自分はここにいていい」と感じられる場所を自らの手で育てていきましょう。そのプロセスは、同じように「愛されたかった子ども」を心に抱えている人たちに優しい光を届ける力となるはずです。
5ハウスのキロン(カイロン)
5ハウスは、愛するものの部屋です。遊び、創造、楽しみ、趣味など、人生を彩る喜びの場所でもあります。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は「楽しむこと」や「愛すること」に、どこか痛みを感じやすい傾向があります。それは、子どもの頃の無邪気さやのびのびとした自己表現が抑えられてしまった経験から来ているのかもしれません。
「自分のやりたいことは、いつも認めてもらえない」
「本当に好きなものって、何だったっけ」
そのような疎外感や孤独感、自信のなさが恋愛や趣味へのブレーキや暴走となっていることもあるでしょう。
でも本当は、自分を表現することも、人生を楽しむことも、誰かの許可はいらないのです。少しずつそのことを受け入れて、まずは自分自身を喜ばせる一歩を踏み出してみましょう。
その小さな喜びが、やがて大きな光となって、自分を信じられない人や人生を楽しめない人の希望の灯火になるはずです。
6ハウスのキロン(カイロン)
6ハウスは、義務や家事、雑務などのやらなければならないことが集まる部屋です。また、病気や労働、ペットとの関わりなど、日々の暮らしの中で向き合うテーマもここに含まれます。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、日常的な業務や健康にまつわる部分に痛みや違和感を抱えていることがあります。
「ちゃんとやらなきゃ」と自分を追い込む気持ちが強く、自己犠牲的な働き方や、潔癖症、病気への過度な不安、極端なダイエットなどとして現れることもあるでしょう。
「日常的な体のケアが、どうしてもできない」
「日々の業務に埋もれてしまいそう」
そのような当たり前にあることに、プレッシャーを感じてしまうこともあるかもしれません。
もちろん、きちんとやることは大切です。でも、ときには力を抜いても誰もあなたを否定したりしません。
自分自身や体に課してきた重い鎧を、少しずつ脱いでいくことで、身軽になり呼吸がしやすくなっていきます。
その姿勢は、同じように「役割」に縛られている人たちの心と体をそっとゆるめるきっかけになるでしょう。
7ハウスのキロン(カイロン)
7ハウスは、パートナーシップやライバルなどの人間関係を示す場所です。結婚や契約、協力関係など、対人関係にまつわるテーマもここに含まれます。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、他者との関わりに対してどこか痛みを感じやすい傾向があります。それは、幼少期の家庭環境や、両親の不仲、幼いころの人間関係などが原因となっていることもあるかもしれません。
「人との距離感がわからない」
「一対一の親密な関係が怖い」
そんな思いから人を遠ざけてしまったり、逆に同じような傷を持つ人と繰り返し関係を築いてしまうこともあるでしょう。
人は一人では生きていけません。他者と向き合うことは、自分自身と向き合うことでもあります。
ゆっくりと、少しずつ、誰かと歩みを合わせながら、自分の魂を癒やしていくことで人との交わりの中にある本当の光を見つけることができるでしょう。
そして、その光は同じように人間関係に悩む人たちの心を照らし、癒やしのきっかけとなっていくはずです。
8ハウスのキロン(カイロン)
8ハウスは、他者の持ち物や深い関わりを映し出す場所です。特定の関係から引き継ぐもの、死や相続、遺産といったテーマもここに含まれます。自由が制限されるからこそ得られる恩恵。そんな不思議な性質を持つハウスでもあります。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、誰かとの深い結びつきに対して重たく暗い感覚を覚えやすいかもしれません。何かに縛られること、肉体的な一体感、死にまつわる事柄などに痛みや恐怖を感じることがあるでしょう。
「本当の意味で誰かを信じることができない」
「自分のすべてをさらけ出すのが怖い」
そのような思いが、自己破壊的な衝動となって現れたり、誰かと何かを共有することを避けたりしてしまうかもしれません。
しかし、この世界は暗さだけでできているわけではありません。影があるからこそ、光が生まれます。
そして、誰もがその両方を内に抱えて生きています。
影も光も、本来はひとつのもの。そのことを少しずつ受け入れていくことで、重たく暗い感情はやがて昇華されていくでしょう。
そして、その深い想いが、誰かの心をそっと支え、変えていく力になるはずです。
9ハウスのキロン(カイロン)
9ハウスは、海外、旅、宗教、出版など、遠くへ向かう意識や長期的な探求を映し出す場所です。また、専門知識や哲学、思想の広がりもこのハウスが担っています。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、意味のない退屈な人生を送ることにどこかコンプレックスを抱きやすい傾向があります。人生に意味を見出したくて、哲学や宗教に救いを求める人もいるかもしれません。
自由を制限された経験や、自分の考えを否定された記憶、知性を広げるはずの教育の場での痛みが心の奥に残っていることもあるでしょう。
「どうせ人間は死ぬのに、頑張る意味はあるのか」
「宇宙はどうして人間を作ってしまったのか」
そんな問いが頭の中をぐるぐると巡り、答えを探して彷徨うこともあるかもしれません。
生きる意味を考えることは確かに大切なことです。でも、意味は必ずしも見つけなければならないものではありません。
無理に意味を探すのではなく、今この瞬間に湧き上がる喜びや楽しみ、悲しみや憂いに目を向けてみましょう。その感情のひとつひとつが、心の傷を少しずつほどいてくれます。
そして、あなたの心が自由に羽ばたけるようになったとき、その自由な姿が誰かの心を解き放つきっかけになるはずです。
10ハウスのキロン(カイロン)
10ハウスは、社会的な活動や役割、キャリアや地位を表す場所です。社会に向けて打ち出す自分像や、野心のあり方もこのハウスが象徴しています。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、社会的な責任やキャリアに関してどこか痛みを感じやすい傾向があります。それは、子どもの頃に憧れていた親や大人に失望した経験や、権威的な態度に傷ついた記憶、努力が正当に評価されなかった体験などが、心の奥に残っているのかもしれません。
「両親や上司をがっかりさせたくない」
「責任ある立場につくのが怖い」
このような思いから、親が示す社会のレールから外れたり、野心を持つことに抵抗を感じたり、権威ある人に対して反発してしまうこともあるでしょう。
しかし、人の評価はいつの時代も曖昧なものです。まずは、自分自身の努力を自分の目でしっかり見つめてあげましょう。
誰かに認められることよりも、自分が自分を認めることが何よりの癒やしになります。そうすることで、他者の努力や歩んできた道にも、自然と敬意を持てるようになり、その姿勢が心の傷を癒やす薬となっていくでしょう。
頑なだった心がふっと緩んだとき、きっと同じように頑なになっている誰かの心もそっとほどいていけるはずです。
11ハウスのキロン(カイロン)
11ハウスは、人生の理想や希望を映し出す未来の部屋です。その理想を共に育てていく友人やコミュニティ、グループとのつながりもこのハウスが示しています。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、仲間や集団に対して幻想を抱きやすく、その期待が裏切られたときの痛みが心の奥にトラウマとして残っていることがあります。
そのため、大きな枠組みに属することにどこか不安や恐れを感じやすい傾向があります。また、未来に希望を持つこと自体にコンプレックスを抱えていることもあるでしょう。
「自分は社会から仲間外れにされている気がする」
「グループの中で浮いてしまう」
そのような思いから、自分の居場所を求めていくつものコミュニティを渡り歩き、そのたびに傷ついてしまうこともあるかもしれません。
しかし、どこかに所属していなくても、未来に希望が持てないと感じる時があっても、あなたが大切なひとりの存在であることに変わりはありません。
あなたは、あなたのままでいい。
そのことを少しずつ受け入れていくことで、自分なりの理想や希望の道が静かに見えてくるはずです。
そして、その道が同じように居場所を探している誰かの道しるべとなっていくでしょう。
12ハウスのキロン(カイロン)
12ハウスは、見えないものや隠された領域を映し出す場所です。秘密、カルマ、不安、恐怖、そして救済といった、深く静かなテーマがここに含まれます。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、理由のわからない不安や身に覚えのない痛みを抱えていることがあります。それは、胎児期に受けた感覚や前世での体験が影響しているのかもしれません。
「なぜか、これが失望感や孤独感に襲われる」
「なぜか、悲しみや切なさがあふれ出てくる」
そんなセンチメンタルな感情に戸惑い、それを紛らわせるためにお酒や快楽に逃げようとすることもあるかもしれません。
まずは、その痛みがどこから来たものなのか、現実のものなのか、想像のものなのか、あるいは他者の痛みなのか、丁寧に見分けていくことが大切です。
それができたとき、初めて本当の意味で自分自身を救ってあげることができるようになります。また、その痛みを芸術や音楽などの創造の世界へと昇華させるのも、ひとつの癒やしの道です。
あなたが生み出したものが広がっていくことで、どこかで泣いている誰かの心をそっと救い出す存在になっていくでしょう。
    
        
                    まとめに入る前にお知らせです。
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3.西洋占星術におけるホロスコープのキロン(カイロン)まとめ
小惑星は、ホロスコープの主役にはなれません。しかし、物語を深める名脇役として静かに大切な役割を果たしてくれます。
キロン(カイロン)は、傷ついたヒーラーです。あなたの中にある不安やコンプレックスをそっと探し出し、それを癒やす方法をやがて教えてくれる存在です。
小惑星は心理的な要因を映し出します。キロン(カイロン)に注目することで、あなたの中に隠されていた「傷」と「治療者としての顔」がそっと浮かび上がってくるかもしれません。
特に、Ascや太陽、月とのタイトなコンジャンクションやオポジション、スクエアをもつ人、アンギュラーハウス(1ハウス・4ハウス・7ハウス・10ハウス)にキロン(カイロン)がある人は、キロン(カイロン)の働きが、より強く響いている可能性があります。
そのときは、キロン(カイロン)の名脇役ぶりにきっと心を動かされるでしょう。
キロン(カイロン)以外の小惑星の記事も併せてご覧ください。
  
この記事は、Smjukのミッションステートメント、メディアポリシーを基に、以下の担当で作成しております。
							 
						
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ホロスコープのキロン(カイロン)は魂の傷と癒やしを表す|12星座別の西洋占星術的な意味も解説
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この記事では、小惑星の中でも「魂の傷」と「治療者」の役割があるとされているキロン(カイロン)について詳しく解説していきます。
もくじ
- 1ハウスのキロン(カイロン)
- 2ハウスのキロン(カイロン)
- 3ハウスのキロン(カイロン)
- 4ハウスのキロン(カイロン)
- 5ハウスのキロン(カイロン)
- 6ハウスのキロン(カイロン)
- 7ハウスのキロン(カイロン)
- 8ハウスのキロン(カイロン)
- 9ハウスのキロン(カイロン)
- 10ハウスのキロン(カイロン)
- 11ハウスのキロン(カイロン)
- 12ハウスのキロン(カイロン)
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1.【魂の傷と癒やし】西洋占星術におけるホロスコープのキロン(カイロン)の意味
キロン(カイロン)は、1977年11月1日にアメリカのカリフォルニア州サンディエゴにあるパロマ―天文台でチャールズ・トーマス・コワルによって発見されました。
キロン・カイロン
⚷
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キロン(カイロン)の神話「傷ついたヒーラー:ケイローン」
「傷ついたヒーラー」と呼ばれるキロン(カイロン)、その由来は、ケイローンの死にまつわる神話にあります。
ケイローンは、ゼウスの父クロノスと、精霊ピリュラとの間に生まれました。クロノスは妻レアに気づかれぬよう馬に姿を変えていたため、ケイローンは生まれながらにして半身半馬の不死の存在でした。
しかし、父クロノスは姿を消し、母ピリュラーもその姿を受け入れることができず、ケイローンは孤独の中にいました。そんな彼を育てたのが、太陽神アポロンと月の女神アルテミスです。アポロンからは音楽や医学、予言の技を、アルテミスからは狩猟の術を授かります。
ケイローンは静かな洞窟を好み、薬草を育てながら多くの病人を癒やす日々を送っていました。時には人里離れた場所から現れ、医術や音楽、天文現象、薬草、霊的訓練、数学など、さまざまな知識を優れた人間たちに教えたといいます。
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しかしある日、ヘラクレスとケンタウロスたちの争いの中で、弟子であるヘラクレスが放ったヒュドラの毒を塗った矢が、誤ってケイローンの膝を射抜いてしまいます。
不死身のケイローンは、死ぬこともできず、終わりのない痛みに苦しみ続けました。やがて彼はゼウスに願い、不死の力をプロメテウスに譲り渡すことで、ようやく死を得ることができたのです。
その死を称え、ゼウスはケイローンの姿を夜空に掲げました。それが、射手座の星座として今も輝いています。
キロン(カイロン)は「魂の傷と癒やし」を表す
ホロスコープにおけるキロン(カイロン)とは、「魂の傷」「癒やし」「治療者」「アウトサイダー」を表す小惑星です。
キロン(カイロン)が発見されたとき、占星術師たちはその軌道に注目しました。土星と天王星のあいだを巡るキロン(カイロン)は、現実世界(土星)と潜在的無意識(天王星、そしてその先のトランスサタニアン)をつなぐ「橋」のような存在だと捉えられたのです。
また、キロン(カイロン)には「独立独歩」「アウトサイダー」「異端者」といったキーワードが重ねられました。どんな社会集団にも属さず、どんな伝統にも従わない。そんな孤高の姿勢が、今もキロン(カイロン)の象徴として語られています。
ネイタルチャート(出生図)のキロン(カイロン)のハウスの位置を読むことで、そのチャートの持ち主の隠された魂の傷、治療者としての役割を読み解くことができます。
ケイローンの神話と、キロン(カイロン)が発見された当時の象徴的な解釈から、出生図におけるキロン(カイロン)は、次のようなテーマを映し出すとされています。
キロン(カイロン)の位置は、自分に何の落ち度もないのに、傷を受けるような経験がきっかけとなり、コンプレックスとなっている部分を表します。その傷は、先祖から受け継いだものかもしれないし、家系や前世からの影響であることもあるようです。
その痛みを癒やすには、ケイローンが不死を手放し、死を選んだように、「永遠に続くかもしれない」と感じる痛みを、まず受け入れる必要があります。だからこそ、癒やしには長い年月がかかるとも言われています。
けれども、キロン(カイロン)が示すのは「傷」だけではありません。その傷と向き合い、癒やしの方法を探る過程で、自己受容を学び、やがて哲学や叡智を手にし、同じように傷ついた人を理解し、助けることができる。そんな治療者やメンターとしての道へと昇華していくことができるのです。
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2.【12星座別】ホロスコープのキロン(カイロン)で読む「傷と癒やしの在り処」
キロン(カイロン)は、公転周期が長いため、サイン(星座)で読むことはあまりありません。
そのため、キロン(カイロン)は入っているハウスを中心に読み解いていきます。ハウスは、人生のどんな領域でその傷が現れ、どんな場所で癒やしが起こるのかを教えてくれます。
1ハウスのキロン(カイロン)
1ハウスは、「わたし」という存在そのもの。自分自身、容姿、体質などを映し出す場所です。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、アイデンティティに深い傷を抱えている可能性があります。
「個」としてこの世界に存在することにどこか痛みを感じてしまう。そんな心の奥の違和感や孤独感が静かにそこにあるのかもしれません。
また、1ハウスは容姿や自己感覚とも関係しているため、自分の見た目や身体そのものにコンプレックスを抱きやすい傾向もあるでしょう。
「どうして私は生まれてきたのか」
「なぜ、ここにいるのか」
そんな問いが、ふと心に浮かぶことがあるかもしれません。
この世に生まれたことへの疎外感や孤独感。それは誰にも見えない痛みとなって、ときに自分を傷つけることもあるでしょう。しかし、その痛みを知っているからこそ、他の人の痛みにも繊細に気づくことができるのです。
痛みを抱えながらも「ありのまま」を少しずつ受け入れていくことで、他の人の「ありのまま」も、そっと受け止めてあげられるようになります。そして、癒やしを届ける存在へと静かに変容していくことができるでしょう。
2ハウスのキロン(カイロン)
2ハウスは、自分の価値観やスキル、そして収入や所有物を映し出す場所です。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、生まれ持った自分の資質や能力に対して深い傷を抱えている可能性があります。
幼い頃の経験、たとえば、能力を否定されたり、認められなかったりしたことが原因で「自分には才能がない」「何もできない」と自分自身を責めてしまうことがあるかもしれません。
また、2ハウスはお金や所有物とも関係があるため、物質的な豊かさに対するコンプレックスを抱きやすく、満たされない想いからお金やモノに執着したり金銭面で悩みを抱えたりすることもあるでしょう。
しかし、癒やしの道は、まず自分の持って生まれた力を少しずつ認めてあげることから始まります。その力は、やがて自然と収入や豊かさへと結びついていき、お金やスキル、身体を含む「自分の持ち物」をより有意義に扱えるようになるでしょう。
そしてその過程で、同じように自分の価値やお金の使い方に悩む人たちの助け人となっていくことができるのです。
3ハウスのキロン(カイロン)
3ハウスは、基礎学習や情報のやりとり、そして言葉を通じたコミュニケーションを映し出す場所です。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、知性や言葉にまつわる痛みを抱えていることがあります。
義務教育の中で、あるいは兄弟との関係の中で言葉がうまく伝わらなかったり、自分の考えを否定されたりした経験が心の奥に小さな傷として残っているのかもしれません。
「どうせ自分の言葉は届かない」
「自分は他の人より頭が悪い」
そんな思いが、知らず知らずのうちに自己表現をためらわせ、言葉や知性に対する劣等感や孤独感を生み出してしまうこともあるでしょう。
しかし、その傷を見て見ぬふりせず、痛みと向き合いながら少しずつ言葉を紡ぐ練習を重ねていくことで自己理解が深まり、トラウマはやがて癒やしへと変わっていきます。
そしてその先には、言葉に悩む人たちにぴたりと響く言葉を届けられる人としての役割が待っているでしょう。
4ハウスのキロン(カイロン)
4ハウスは、家、家族、心の基盤、そして安心して帰れる場所を映し出す場所です。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、家族との関係の中で「安心して帰る場所」を得られなかった経験が心の奥に傷として残っていることがあります。その傷は、日常のふとした瞬間に心寂しさや不安感として顔を出し、どこか居場所のないような感覚に静かに苦しむことがあるかもしれません。
「誰にも受け入れてもらえないのではないか」
「安心して心を落ち着かせる場所がない」
そんな恐怖心や疎外感が、親密な人間関係を築くことを難しく感じさせることもあるでしょう。
まずは、幼いころの寂しさを抱えた自分をまるごと包み込んで愛してあげることが大切です。
そして、家系や土地の歴史、ルーツを少しずつ知り、「自分はここにいていい」と感じられる場所を自らの手で育てていきましょう。そのプロセスは、同じように「愛されたかった子ども」を心に抱えている人たちに優しい光を届ける力となるはずです。
5ハウスのキロン(カイロン)
5ハウスは、愛するものの部屋です。遊び、創造、楽しみ、趣味など、人生を彩る喜びの場所でもあります。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は「楽しむこと」や「愛すること」に、どこか痛みを感じやすい傾向があります。それは、子どもの頃の無邪気さやのびのびとした自己表現が抑えられてしまった経験から来ているのかもしれません。
「自分のやりたいことは、いつも認めてもらえない」
「本当に好きなものって、何だったっけ」
そのような疎外感や孤独感、自信のなさが恋愛や趣味へのブレーキや暴走となっていることもあるでしょう。
でも本当は、自分を表現することも、人生を楽しむことも、誰かの許可はいらないのです。少しずつそのことを受け入れて、まずは自分自身を喜ばせる一歩を踏み出してみましょう。
その小さな喜びが、やがて大きな光となって、自分を信じられない人や人生を楽しめない人の希望の灯火になるはずです。
6ハウスのキロン(カイロン)
6ハウスは、義務や家事、雑務などのやらなければならないことが集まる部屋です。また、病気や労働、ペットとの関わりなど、日々の暮らしの中で向き合うテーマもここに含まれます。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、日常的な業務や健康にまつわる部分に痛みや違和感を抱えていることがあります。
「ちゃんとやらなきゃ」と自分を追い込む気持ちが強く、自己犠牲的な働き方や、潔癖症、病気への過度な不安、極端なダイエットなどとして現れることもあるでしょう。
「日常的な体のケアが、どうしてもできない」
「日々の業務に埋もれてしまいそう」
そのような当たり前にあることに、プレッシャーを感じてしまうこともあるかもしれません。
もちろん、きちんとやることは大切です。でも、ときには力を抜いても誰もあなたを否定したりしません。
自分自身や体に課してきた重い鎧を、少しずつ脱いでいくことで、身軽になり呼吸がしやすくなっていきます。
その姿勢は、同じように「役割」に縛られている人たちの心と体をそっとゆるめるきっかけになるでしょう。
7ハウスのキロン(カイロン)
7ハウスは、パートナーシップやライバルなどの人間関係を示す場所です。結婚や契約、協力関係など、対人関係にまつわるテーマもここに含まれます。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、他者との関わりに対してどこか痛みを感じやすい傾向があります。それは、幼少期の家庭環境や、両親の不仲、幼いころの人間関係などが原因となっていることもあるかもしれません。
「人との距離感がわからない」
「一対一の親密な関係が怖い」
そんな思いから人を遠ざけてしまったり、逆に同じような傷を持つ人と繰り返し関係を築いてしまうこともあるでしょう。
人は一人では生きていけません。他者と向き合うことは、自分自身と向き合うことでもあります。
ゆっくりと、少しずつ、誰かと歩みを合わせながら、自分の魂を癒やしていくことで人との交わりの中にある本当の光を見つけることができるでしょう。
そして、その光は同じように人間関係に悩む人たちの心を照らし、癒やしのきっかけとなっていくはずです。
8ハウスのキロン(カイロン)
8ハウスは、他者の持ち物や深い関わりを映し出す場所です。特定の関係から引き継ぐもの、死や相続、遺産といったテーマもここに含まれます。自由が制限されるからこそ得られる恩恵。そんな不思議な性質を持つハウスでもあります。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、誰かとの深い結びつきに対して重たく暗い感覚を覚えやすいかもしれません。何かに縛られること、肉体的な一体感、死にまつわる事柄などに痛みや恐怖を感じることがあるでしょう。
「本当の意味で誰かを信じることができない」
「自分のすべてをさらけ出すのが怖い」
そのような思いが、自己破壊的な衝動となって現れたり、誰かと何かを共有することを避けたりしてしまうかもしれません。
しかし、この世界は暗さだけでできているわけではありません。影があるからこそ、光が生まれます。
そして、誰もがその両方を内に抱えて生きています。
影も光も、本来はひとつのもの。そのことを少しずつ受け入れていくことで、重たく暗い感情はやがて昇華されていくでしょう。
そして、その深い想いが、誰かの心をそっと支え、変えていく力になるはずです。
9ハウスのキロン(カイロン)
9ハウスは、海外、旅、宗教、出版など、遠くへ向かう意識や長期的な探求を映し出す場所です。また、専門知識や哲学、思想の広がりもこのハウスが担っています。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、意味のない退屈な人生を送ることにどこかコンプレックスを抱きやすい傾向があります。人生に意味を見出したくて、哲学や宗教に救いを求める人もいるかもしれません。
自由を制限された経験や、自分の考えを否定された記憶、知性を広げるはずの教育の場での痛みが心の奥に残っていることもあるでしょう。
「どうせ人間は死ぬのに、頑張る意味はあるのか」
「宇宙はどうして人間を作ってしまったのか」
そんな問いが頭の中をぐるぐると巡り、答えを探して彷徨うこともあるかもしれません。
生きる意味を考えることは確かに大切なことです。でも、意味は必ずしも見つけなければならないものではありません。
無理に意味を探すのではなく、今この瞬間に湧き上がる喜びや楽しみ、悲しみや憂いに目を向けてみましょう。その感情のひとつひとつが、心の傷を少しずつほどいてくれます。
そして、あなたの心が自由に羽ばたけるようになったとき、その自由な姿が誰かの心を解き放つきっかけになるはずです。
10ハウスのキロン(カイロン)
10ハウスは、社会的な活動や役割、キャリアや地位を表す場所です。社会に向けて打ち出す自分像や、野心のあり方もこのハウスが象徴しています。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、社会的な責任やキャリアに関してどこか痛みを感じやすい傾向があります。それは、子どもの頃に憧れていた親や大人に失望した経験や、権威的な態度に傷ついた記憶、努力が正当に評価されなかった体験などが、心の奥に残っているのかもしれません。
「両親や上司をがっかりさせたくない」
「責任ある立場につくのが怖い」
このような思いから、親が示す社会のレールから外れたり、野心を持つことに抵抗を感じたり、権威ある人に対して反発してしまうこともあるでしょう。
しかし、人の評価はいつの時代も曖昧なものです。まずは、自分自身の努力を自分の目でしっかり見つめてあげましょう。
誰かに認められることよりも、自分が自分を認めることが何よりの癒やしになります。そうすることで、他者の努力や歩んできた道にも、自然と敬意を持てるようになり、その姿勢が心の傷を癒やす薬となっていくでしょう。
頑なだった心がふっと緩んだとき、きっと同じように頑なになっている誰かの心もそっとほどいていけるはずです。
11ハウスのキロン(カイロン)
11ハウスは、人生の理想や希望を映し出す未来の部屋です。その理想を共に育てていく友人やコミュニティ、グループとのつながりもこのハウスが示しています。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、仲間や集団に対して幻想を抱きやすく、その期待が裏切られたときの痛みが心の奥にトラウマとして残っていることがあります。
そのため、大きな枠組みに属することにどこか不安や恐れを感じやすい傾向があります。また、未来に希望を持つこと自体にコンプレックスを抱えていることもあるでしょう。
「自分は社会から仲間外れにされている気がする」
「グループの中で浮いてしまう」
そのような思いから、自分の居場所を求めていくつものコミュニティを渡り歩き、そのたびに傷ついてしまうこともあるかもしれません。
しかし、どこかに所属していなくても、未来に希望が持てないと感じる時があっても、あなたが大切なひとりの存在であることに変わりはありません。
あなたは、あなたのままでいい。
そのことを少しずつ受け入れていくことで、自分なりの理想や希望の道が静かに見えてくるはずです。
そして、その道が同じように居場所を探している誰かの道しるべとなっていくでしょう。
12ハウスのキロン(カイロン)
12ハウスは、見えないものや隠された領域を映し出す場所です。秘密、カルマ、不安、恐怖、そして救済といった、深く静かなテーマがここに含まれます。
このハウスにキロン(カイロン)を持つ人は、理由のわからない不安や身に覚えのない痛みを抱えていることがあります。それは、胎児期に受けた感覚や前世での体験が影響しているのかもしれません。
「なぜか、これが失望感や孤独感に襲われる」
「なぜか、悲しみや切なさがあふれ出てくる」
そんなセンチメンタルな感情に戸惑い、それを紛らわせるためにお酒や快楽に逃げようとすることもあるかもしれません。
まずは、その痛みがどこから来たものなのか、現実のものなのか、想像のものなのか、あるいは他者の痛みなのか、丁寧に見分けていくことが大切です。
それができたとき、初めて本当の意味で自分自身を救ってあげることができるようになります。また、その痛みを芸術や音楽などの創造の世界へと昇華させるのも、ひとつの癒やしの道です。
あなたが生み出したものが広がっていくことで、どこかで泣いている誰かの心をそっと救い出す存在になっていくでしょう。
まとめに入る前にお知らせです。
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3.西洋占星術におけるホロスコープのキロン(カイロン)まとめ
小惑星は、ホロスコープの主役にはなれません。しかし、物語を深める名脇役として静かに大切な役割を果たしてくれます。
キロン(カイロン)は、傷ついたヒーラーです。あなたの中にある不安やコンプレックスをそっと探し出し、それを癒やす方法をやがて教えてくれる存在です。
小惑星は心理的な要因を映し出します。キロン(カイロン)に注目することで、あなたの中に隠されていた「傷」と「治療者としての顔」がそっと浮かび上がってくるかもしれません。
特に、Ascや太陽、月とのタイトなコンジャンクションやオポジション、スクエアをもつ人、アンギュラーハウス(1ハウス・4ハウス・7ハウス・10ハウス)にキロン(カイロン)がある人は、キロン(カイロン)の働きが、より強く響いている可能性があります。
そのときは、キロン(カイロン)の名脇役ぶりにきっと心を動かされるでしょう。
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