
2025年11月28日
2025年7月13日から逆行していた土星が順行に戻ります。
土星が逆行していた期間は「努力・抑圧・制限が弱まる」傾向にあり、私たちに今までの課題や試練に対しての見直しや振り返りをする時間を与えてくれていました。
土星は再び、「見直しはできたかな?」と試練や課題を提供しながら魚座を進み、2026年2月14日には本格的に牡羊座に移動します。
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今回の土星順行のポイントは5つです。
| 次へ移行するためのまとめ | 取り組んできたことをしっかりと土台にしていくための、まとめの期間 |
| 手放しと受け入れ | 一つの生命(魂)としての「ありのままのわたし」に、もっと興味をもってみてもいい |
| 確かな形が刻まれる | これまで長く関わってきたこと、向き合ってきたテーマの「結果」が出るタイミングになる |
| 新しい理想へ向かって進め | 情熱や衝動を息切れさせないための「コントロールの術」を、今こそ探してみましょう |
| 痛みと戦う | 見えない敵に対して勇気をもって戦おうという社会の流れになる |
この記事では、2025年の土星が順行に戻るとき、社会がどのような動きになるのか、我々に起こる影響や過ごし方について解説していきます。
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1.2025年の土星順行の影響や意味
2025年7月13日に土星は牡羊座1度で逆行を始め、9月1日には、もう一度魚座へと戻ってきました。この逆行によって、土星は再び「終わりのサイン」である魚座を旅することになります。
そして、2026年2月14日までのあいだ、魚座の最終章を歩みながら、私たちに「最後の試練」と「安定への気づき」をもたらしてくれるでしょう。
その後、2026年2月14日からは牡羊座へと順行で入り、7月27日には牡羊座14度で再び逆行を開始します。2026年2月14日からは、牡羊座での本格的な課題や努力が始まっていく流れです。
| 順行/逆行 | 星座 | |
|---|---|---|
| 2023年3月7日 | 順行 | 魚座入り |
| 2023年6月18日 | 逆行開始 | 魚座 |
| 2023年11月4日 | 順行に戻る | 魚座 |
| 2024年6月30日 | 逆行開始 | 魚座 |
| 2024年11月15日 | 順行に戻る | 魚座 |
| 2025年5月25日 | 順行 | 牡羊座入り |
| 2025年7月13日 | 逆行開始 | 牡羊座1度 |
| 2025年9月1日 | 逆行 | 魚座に戻る |
| 2025年11月28日 | 順行に戻る | 魚座25度 |
| 2026年2月14日 | 順行 | 牡羊座入り |
次へ移行するためのまとめ
2025年5月25日、土星は牡羊座へと足を踏み入れました。しかし、今回の逆行によって、土星はもう一度魚座25度まで戻ってきています。
そして、次に牡羊座へ再び移動するのは、2026年2月14日です。それまでのあいだは「これまでの歩みを静かに振り返る時間」。30年という長いサイクルで積み重ねてきたこと、そして土星が魚座に滞在していた約2年半の間に取り組んできたことをしっかりと土台にしていくための、まとめの期間です。
土星は、12のサインをそれぞれの周期で旅しながら、そのサインの性質を深く根づかせていきます。その旅の終着点が魚座であり、次の始まりが牡羊座なのです。魚座から牡羊座へと移るとき、それは「最初に戻る」のではなく「新しいステージの始まり」として、牡羊座からの12サイン強化が始まります。
たとえば、ぐらついた地盤の上にどんなに立派な建物を建てても地震が起きればすべてが崩れてしまうように。次のステップへ進む前に前段階の土台がしっかりしていなければその先も不安定なままになってしまいます。
土星は「自立」と「責任」を促し、私たちに、こんな問いかけをしてきます。
- 周囲に依存せず、自分で物事を決定できているか
- 他人のせいにせず、自分の選択に責任を持てているか
- 主体的に、自分の人生を生きているか
- 自分の精神や肉体を、きちんと管理できているか
- 孤立ではなく、自らの意思でサポートを選び、活用できているか
完璧である必要はありません。
ほんの少しでも自分自身を理解し、自分の意思で選び行動できているかどうか。
土星は、そんな「まとめの問い」を、これから与えてくれるでしょう。
手放しと受け入れ
土星が魚座を運行する期間は「手放すこと」と「受け入れること」に向き合う時間です。
自分の人生の軸において、何が本当に必要で、何がもう不要なのか。
何を受け入れ、何を受け入れられないのか。
これまでの自分と、今の自分の声に耳を澄ませながら、その軸を静かに、しっかりと安定させていきましょう。
土星は、制限をかけ、境界線を引く天体です。自己犠牲的になりすぎていないか、全体に溶け込むあまり、自分の色を失っていないか。「与えられたわたし」ではなく、一つの生命(魂)としての「ありのままのわたし」に、もっと興味をもってみてもいいのかもしれません。
魚座にある土星が固めようとするのは、「純粋性」です。これまでの人間関係、経験、社会の中で、私たちは多くのものを取り入れながら、今の自分を形づくってきました。しかし、その奥には、何者でもない「わたし」がいるはずなのです。
それは、「本音」や「本心」、「本質」「根幹」「中核」と呼ばれるものかもしれません。
人は、自分の本心や本音に向き合うのが苦手です。気づいていても、どうでもいい理由を並べて、何かのせいにして、そっと封じ込めてしまいます。それは、今の状況を手放すのが怖いからかもしれないし、孤独を恐れているからかもしれません。
しかし、人は本当の意味で「ひとりぼっち」になることはありません。今まで関わってきた人たちの想い、脈々と受け継がれてきた血の記憶、人類の歩みの中に、私たちがいるからです。
魚座にある土星がもたらす課題は、目に見えるつながりを求める私たちにとって、少し難しく感じるかもしれません。しかし、私たちは目に見えないところで、いつも、誰かと、何かと、つながり続けています。
それを受け入れられたとき、心が解き放たれ、次のステップへ向かう勇気の炎が灯されるのかもしれませんね。
確かな形が刻まれる
土星は、「試練」や「課題」をもたらしますが、しっかり努力を重ねれば「安定」や「成長」という確かな恵みをもたらしてくれる存在でもあります。
ここから土星が魚座を運行する中でこれまでの30年間、そして魚座に滞在していた約2年半の歩みの中で自分なりの「答え」が見つかる人もいるかもしれません。
「これでよかったのか」
「これが、わたしにとっての正解なのか」
そんな問いにふとした瞬間に光が差し込み、コンプレックスがほどけたり長く抱えていた課題を乗り越えられたりする時間になるでしょう。
土星は「時間」を司る天体です。その課題は時間の経過、つまり経験を積むことによって克服されていきます。これまで長く関わってきたこと、向き合ってきたテーマの「結果」が出るタイミングになるでしょう。
それは「成果」と呼べるものかもしれないし、「けじめ」として受け止めるものかもしれません。どちらにしても、あなたが歩んできた道がまたひとつ確かな形として刻まれていくのです。そして、その結果を胸に次のステップへと歩み出すことになります。
この流れは、個人の中だけでなく社会の中でも起こります。社会的にも最終的なルールや責任、けじめがもたらされ、それが新しい社会の土台となって次の時代へのスタートが切られていくでしょう。
新しい理想へ向かって進め
土星が牡羊座に再び移動するときは、2026年1月27日に再び牡羊座に移動した海王星と重なります。それはまるで、現実を司る土星と理想を描く海王星が、未来への扉を一緒に開こうとしているような瞬間です。
土星が魚座の終盤を旅していた間に「受け入れること」や「手放すこと」ができた人は、ここから「新しい理想」へ向かって一歩ずつ確かな足取りで進んでいくことになるでしょう。
その歩みのヒントは、土星と海王星が一度牡羊座に滞在していた2025年5月25日〜8月30日の時間の中に隠れているかもしれません。
その頃にやりたいことがあったのに急にブレーキがかかったり勢いよく進んだものの空回りしてしまったりした経験があるなら、その情熱や衝動を息切れさせないための「コントロールの術」を、今こそ探してみましょう。
土星が牡羊座を運行する中で、私たちに問いかけてくる以下のようなテーマがあります。
- 自信がなくても、挑戦する勇気を持てているか
- 情熱の火を、消さずに灯し続けられているか
- 自分で決めたことに、責任を持って行動できているか
- 怖くても、立ち向かう覚悟があるか
最初は土星のブレーキの使い方がわからず、前に進めなかったり、逆に無理をして危険を冒してしまうこともあるかもしれません。しかし、ここからの約2年半は牡羊座が象徴する「挑戦・行動・勇気・衝動・戦い・勝負・新規開拓」といったテーマを、現実の中で安定させていくための大切な時間です。
失敗やトラブルに打ちのめされることもあるでしょう。自分の限界にぶつかって立ち止まりたくなることもあるかもしれません。
しかし、限界にぶち当たってからが本当の勝負のはじまりです。何度失敗したとしても顔を上げ、前を向いて歩んでいきましょう。
水瓶座にある冥王星や双子座にある天王星も応援してくれる配置になります。一人では限界を超えられなくても、仲間やテクノロジーの力を借りれば限界の枠を広げられるかもしれません。
個人の力では社会を大きく動かすことはできなくても、同志の力を合わせれば新しい社会への一歩を構築することもできます。現実の壁が立ちはだかったとしても諦めず挑戦し続けていきましょう。
※以下は土星が牡羊座に入ったときの記事からの引用です。
痛みと戦う
以下は、土星が牡羊座に本格的に移動する日である2026年2月14日 9:13頃のチャートです。
※Free Horoscope Charts(プラシーダス法)を使用
土星が本格的に牡羊座にイングレスするチャートでは、プレ期と違い自分軸である東側に天体が偏っています。土星は12ハウスでイングレスです。
12ハウスは隠されたもの、動乱やテロ、内なる敵、見えない敵、救済の部屋なので、今まで隠されていたものが露になり、幻滅や失望がやってきそうです。我々は長い間、どうしてこんなことに期待していたんだ、どうして寄りかかっていたんだ、という嘆きから、根本にある意識の土台を変える事柄が起こるかもしれません。
また、海王星や天王星のサイン移動の際は、大きな災害や経済的な混乱が起こることもあります。何らかの痛みと向き合い、そこに立ち向かう情熱が、社会的な雰囲気となる可能性もありそうです。
ICにある木星、MCにある月の配置では、仲間意識や郷土愛、愛国心の見直しや大切さが強調されています。また、チャートルーラーの火星は11ハウスにあり、ボランティア活動やコミュニティ活動に意識が向けられそうな配置です。火星は水瓶座にあるので、身内だけでなく、横の広がりを大切にして平等に力を注いでいこうという行動が示されているようです。
土星や海王星がある12ハウスは、仮想空間であるインターネットの世界も表します。2025年4月1日に「情報流通プラットフォーム対処法(情プラ法)」が施行されましたが、ここからインターネットの世界での新しい時代のスタートやルールが構築されるスタートになる、見えない敵(誹謗中傷など)への規制が本格的に厳しくなる、見えない敵に対して勇気をもって戦おうという社会の流れになるのかもしれませんね。
まとめに入る前にもう一度お知らせです。
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2.2025年の土星順行まとめ
今回の土星順行のポイントは以下の5つでした。
- 次へ移行するためのまとめ
- 手放しと受け入れ
- 確かな形が刻まれる
- 新しい理想へ向かって進め
- 痛みと戦う
土星が魚座の最終を運行する間は、私たちはそれぞれの「答え」や「けじめ」を静かに、しかし確かに土星から受け取ることになるでしょう。
そして、牡羊座に移行すると、ここから本格的に新しい時代への構築がはじまります。2026年2月には、土星と海王星が牡羊座でコンジャンクションを形成します。このふたつの天体の結びつきは約36年ごとに訪れるもので、過去の歴史を振り返っても、時代の転換点やセンセーショナルな出来事が起こってきました。
土星が象徴する「制度・ルール・枠組み」が、海王星の「境界を溶かす力」によって解放されるような流れが生まれるかもしれません。それは今まで確かだと思っていたものが揺れ動き、幻滅や失望をもたらすような体験でもあります。
社会も個人も、理想と現実のギャップに揺れながら、右往左往する時期が続くかもしれません。しかし、そのようなときこそ、楽な方や不確かな方へ流されるのではなく、現実をしっかり見つめて自分にできることを一つひとつ丁寧にこなしていくことが大切です。
それぞれの「今」と「現実」に向き合い、そこから行動を始めていきましょう。
トランジットの土星は、私たち一人ひとりに「耐震強度チェック」と「メンテナンス」を促してきます。土星が入るハウスや、関わる天体によって、点検すべき場所やテーマは異なります。
ここからの約2年半は、努力すべきこと、克服すべきことを見つめ直す絶好のタイミング。自分自身の土台を整えるために、今のうちにチェックしておくとよいでしょう。
この記事は、Smjukのミッションステートメント、メディアポリシーを基に、以下の担当で作成しております。
- 執筆:Sumie
- 編集:Sumieのマネージャー
