心の科学

数字に一喜一憂してしまうときに読む話 ~儚さの中にある確かなものを見つけ出そう~

数字に一喜一憂してしまうときに読む話 ~儚さの中にある確かなものを見つけ出そう~

この世は無常である。
無常とは仏教用語で「人の世が儚いさま」「一切のものは、生じたり変化したり滅したりして、一定のままではないこと」を言います。

季節も自然も建物も友情も恋愛も人間関係もいいねの数や、フォロワーの人数も全ては無常なのです。
とても儚く、変化しとどまらないもの。
どれだけ執着しようとも、どれだけ無くならないでと願おうとも、叶うことはないのです。


儚さの中にある確かなものを見つけ出そう

私も複数の媒体でアカウントを持っています。
毎日何かしらの投稿をしているので、いいねの♡をもらったり、逆に♡を押したりしています。

そんな中で、一時期は数字にとらわれている自分もいて、SNSがストレスになることもありました。
しかし、その数字と向き合っていて気づいたのです。
「あぁ。この世は無常だな」と。

私は音声配信アプリstand.fmで毎日朝のライブ配信を続けています。
去年の10月に始め、一年が過ぎました。
一年続けていると、フォロワーの人数も変われば、聴いてくださるリスナーさんも日々変化していきます。

春から夏は活動的でも、秋から冬になってくると朝起きれない。それも変化です。
仕事が変わった、恋人が出来た、家族の介護がはじまった、学校がはじまった、子どもが生まれた、やる気がなくなった、他の趣味を見つけた。
この一年間で私も含め、リスナーさんたちの生活や環境も一定ではありませんでした。

SNSの数字は、有益な情報かどうかも重要かもしれません。
どれだけ自分から積極的に関わっているかが重要なのかもしれません。
しかし、結局はSNSのフォロワーもいいねの数も、私も私のリスナーさんも、この世にある無常というルールから離れることはできないのです。

数字の中にある無常を観る

だから、ただ単にその数を見るのではなく、その数字の中にある無常を観るといいのです。

その一つ一つの数字の中に、それぞれの変化が隠れています。
社会情勢もありますし、季節の移ろいもあります。
流行もあれば、情熱もあります。

数字を追っかけるだけでは、その数字に一喜一憂し、執着して俗にいう“SNS疲れ”で心がしんどくなり、時にはその場所から離れなければならないことにもなるでしょう。
無常を観ることで、この世が何なのかが分かり、ただの数字も人気を図る数字じゃなくなるのです。

無常の中に感謝を見つけ出す

数字の中に無常を観たら、次にその無常の中に感謝を見つけ出さなければなりません。
変わっていく生活や、体や心の中の“今”に目を向けていくのです。

変化の中でも変わらずにフォローしてくれている方
いいねを押してくれる方
頻度は変われど、関わってくれる方

そうやって無常の中でも関わってくれている人がいることに、感謝をしましょう。
それは数字ではなく、今に目を向けないと見えてきません。

まだ見ぬフォロワーさんや今まで見てきたフォロワーさんに心を奪われるのではなく、今そこにいる人たちを大事にして、いつも感謝の気持ちを持って関わることが大切なのです。
そうすることで、儚いこの世の中で“確かなもの”が見出せるのではないかと思います。


この世は無常です。
今いる人たちも、そして自分自身もまた一年後には変わっているでしょう。

でも「ここにある瞬間」「今」は変わらないのです。
儚いこの世で、今だけは変わらぬ事実としてそこに存在しています。
数字に目を向けるのではなく、その中にある「今」に目を向けましょう。

「今」に目を向け、感謝の心で接していくと、濃いつながりが出来上がります。
それは、数だけとらわれていては得られない繋がりです。
あなたの言葉を一語一句しっかりと受け止めてくれている人との繋がりを大切にしましょう。

あなたは誰にその言葉を届けたいですか?
あなたはその言葉で何を伝えたいですか?

変わりゆく数字に追われるのではなく、あなた自身の“確かなもの”を大事にしてください。

Sumie☽.*·̩͙✩.*

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