ハウス別の特徴

西洋占星術における9ハウスの意味|ホロスコープの9室に天体が多い場合(ステリウム)、ない場合の読み方も解説

西洋占星術における9ハウスの意味|ホロスコープの9室に天体が多い場合(ステリウム)、ない場合の読み方も解説

ホロスコープを使用し、個人の性質や得意なこと、課題などを読んでいく西洋占星術、星座や天体と違って、「ハウスって少しわかりにくい」という方も多いと思います。

また、ホロスコープのある特定のハウスに天体が多い場合はどうなるの? 天体がない場合はどう読むの? と不安に思う方もいるでしょう。

Sumie
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西洋占星術における9ハウスの意味とは、以下の3つと考えています。

旅の部屋未知なものとどのように関わるのかを読むことができる
知恵の部屋ここにある天体はどのように思想や知恵を高めるのかを示す
神と関わる部屋予言や占い、神のお告げ、インスピレーション、ビジョンや夢を表す
西洋占星術における9ハウスの意味

また、ホロスコープの9ハウスに天体が多い場合とない場合は以下のように読んでいきます。

9ハウスに天体が多い場合「遠くの場所、旅、専門知識、哲学、宗教、占い」といったものに関してエネルギーをたくさん注ぐことになる
9ハウスに天体がない場合9ハウス的な領域は大きく悩んだり、特別に時間を注いだりするのではなく、そこまで重視しない
ホロスコープの9ハウスに天体が多い場合とない場合

このように、この記事では、西洋占星術における9ハウスの意味、ホロスコープの9ハウスに天体が多い場合や、ない場合の読み方について詳しく解説していきます。

9ハウスと12星座の関係、9ハウスと10天体の関係についても書いていますので、ぜひ最後までご覧ください。


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1.西洋占星術における9ハウスの意味は「旅の部屋」

西洋占星術では、以下のように5つの要素を解釈していくことがホロスコープの基本的な読み方となります。

  • 天体
    ⇒ 何が
  • 星座
    ⇒ どのように
  • ハウス
    ⇒ どの場面で
  • アスペクト
    ⇒ どうなる

例えば9ハウスに牡羊座の太陽がある場合、「太陽(なりたい自分像)が牡羊座(開拓精神がある)のように、9ハウス(海外・専門的な知識)の場面で〇〇になる」という形になります。

ハウスは、地平線と黄道の交点の東側であるAsc(アセンダント)を起点として黄道を12分割した区画です。また、その12分割したハウスを3つのグループに分け、以下のように解釈できます。

アンギュラーハウス・1ハウス
・4ハウス
・7ハウス
・10ハウス
Asc、MC、Dse、ICに位置するハウスで、最も重要
サクシーデントハウス・2ハウス
・5ハウス
・8ハウス
・11ハウス
アンギュラーハウスの性質を深化、定着させる
カデントハウス・3ハウス
・6ハウス
9ハウス
・12ハウス
サクシーデントハウスで定着させたものを進化させる
ハウスの分類と解釈

ここから、Ascから数えて9番目のハウスでカデントハウスの一つである、9ハウスの意味を詳しく解説していきます。

旅の部屋

9ハウスは「遠い場所・手の届かないところ」を表すハウスです。

反対側の3ハウスは「近い場所」を表すので、近所や小旅行、短期の旅行、日常体験と関係していましたが、9ハウスは「馴染みのない日常から離れた場所」を表すので、海外や長旅、航海、未知の世界と関係しています。

ただ長く旅をすることや海外など遠くへ行くことだけでなく、冒険をすることや知らないことを体験する場面もこのハウスと捉えるとよいでしょう。このハウスにある天体は、異文化や異世界を知ることで、より世界を広く捉えることができるようになります。また、このハウスを観ることでそのチャートの持ち主が、未知なものとどのように関わるのかを読むことができます。

それはただの旅だけでなく、本や瞑想などを通して精神的な旅に出ることも示します。肉体の旅に留まらない精神の探求も9ハウスが示す領域になります。

知恵の部屋

9ハウスは「高等学問」を表すハウスです。

3ハウスは「初等教育・基礎知識」を表し、日常会話や日常の体験などを通して学習することに関連していました。その反対側である9ハウスは自分の知識や智恵を広げる場所を表すので、「高等教育、専門知識」と関連し、ここにある天体はどのように思想や知恵を高めるのかを示しています。

3ハウスがすぐに使えるような「具体的な知性や事柄」なら、9ハウスはすぐには使えないような「抽象的な知性や事柄」を表すのです。

そのため、9ハウスには抽象的な知識を必要とする哲学、宗教的思想、専門的なことを学ぶ大学や専門学校、語学や法律、政治学などの難しい学問や研究も含みます。また、占星術師や物理学者や研究者など、学問に携わる人を表すハウスでもあります。

3ハウスの自分の知識を遠くへ伝達する、という意味で「出版・出版業・出版物」を示すこともあります。

9ハウスは他者である7ハウスから数えて3番目のハウスであるため、他者の知識の部屋です。自分よりも知識のある人から学ぶ、指導や助言を受ける、指導や助言をする場所でもあるので、教授、アドバイザー、弁護士、専門家、カウンセラー、などの部屋とも言われています。ここにある天体は本や指導など、他者の知識や言葉をうまく活用することで能力を発揮していくのです。また、そこにある天体が指導などの能力を発揮する場合もあるでしょう。

神と関わる部屋

9ハウスは「宗教と信仰」の部屋と呼ばれています。

9ハウスは「遠い場所」を表し、人間にとって一番遠い存在が神であるため、神との契約を交わす宗教や信仰心、教会が9ハウスであるとされています。

また、「ハウス 天空の神殿/デボラ・ホールディング著」では、古典的に正午過ぎに太陽が通過する9ハウスは太陽の神殿と認識され、天界の統治者である太陽と同一視されることで、9ハウスに「運命、宿命、神々の意志」との関連付けをしたと書かれています。さまざまな神話の太陽神は「予言や天啓」をすることから、9ハウスは予言や占い、神のお告げ、インスピレーション、ビジョンや夢を表します。

このハウスが強調されている人は、宗教やカルト、占星術や神託などの占いに関連することが多い人生になるかもしれません。
それは、未知の領域を求め、既存の場所から抜け出しグレードアップを図りたいという9ハウス的な表れなのかもしれません。


なかなか概念が理解しにくいハウスですが、まずはアセンダントから理解していくことが大切です。

クラゲでもわかる星読み講座では、この概念からしっかり解説しています。

間違えると正しくホロスコープを表示できないハウスシステムや、12ハウスそれぞれの特徴が覚えやすくなる12星座との関係性についても伝授します。

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2.ホロスコープの9ハウスに天体が多い場合(ステリウム)、ない場合の読み方

ホロスコープ上のハウスは12区画ありますが、主要な天体は10天体しかありません。ホロスコープによっては、天体が多く固まるハウス、全く天体が入っていないハウスなど、偏りが出てくることもあります。

ここからは、天体が多くある人と、ない人の読み方・解釈の仕方を解説していきます。

9ハウスに天体が多い場合(ステリウム)

9ハウスに天体が集中している(天体が3つ以上ある)ということは、ハウスのステリウムとなります。今回の人生にとって9ハウスの領域がかなり重要であるということを示します。

どの天体が入り、どのようなアスペクトを形成しているかで変わりますが、今回の人生で良くも悪くも9ハウスが示す「遠くの場所、旅、専門知識、哲学、宗教、占い」といったものに関してエネルギーをたくさん注ぐことになります。

9ハウスが特徴的な人は、遠くの世界に興味を持ち、それを探求する力を持つ傾向があります。まだ見ぬ場所や体験することに憧れ、世界を広げていくことで人生を大きく開いていく人でもあります。海外に移住する人や語学や法律を使って活躍する人もいます。

身近な情報や雑談よりも深く考えることや抽象的なこと、精神的な探求に興味を持ちやすいため、やや浮世離れした人物になりやすいかもしれません。宗教や神託、スピリチュアルなことにも興味を持つため、現実や身近な事柄とのバランスをうまく取ることが課題となるでしょう。

9ハウスに天体がない場合

9ハウスに天体がない場合は、「遠くの旅をしない、精神的な探求に興味をもたない」ということではありません。

この人生において、9ハウス的な領域は大きく悩んだり、特別に時間を注いだりするのではなく、そこまで重視しない(当たり前に進む)ということです。

遠い世界や精神的な探求や学術ではなく、別の場所を重視してエネルギーを注ぐ人生なのです。

それでも、自分が、どのように精神的な探求をするのか、未知のものとどのように関わるのか、など知りたい場合は、以下のように読んでいきましょう。

  1. 9ハウスのカスプ(8ハウスと9ハウスの境界線)上の星座をチェックして、その星座の特徴を知る
    ⇒ その星座のエレメントや星座の特徴で、どのように精神的な探求をするのか、未知のものとどのように関わるのか、の特徴が読める
  2. 9ハウスのカスプ上の星座のルーラーが9ハウスに入っているとみなして読む
    ※ 実際に天体が入っているよりも意味合いは弱くなります。
  3. 9ハウスのカスプ上の星座のルーラーが実際に入っているハウスや星座、アスペクトを読む
    ⇒ どのハウス(場面)で専門知識や精神的な学び、遠い世界での経験を活かすのか、などを読むことができる

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3.ホロスコープ上での9ハウスと各天体の関係

9ハウスにある天体を読むことで、「遠くの場所、旅、専門知識、哲学、宗教、占い」に天体たちがどう影響しているのかが分かります。

9ハウス×月☽

月は「感情・習慣・無意識」を司る天体なので、月(感情や習慣)が9ハウス(遠い場所・旅・専門知識・大学・哲学・宗教・精神の探求・神託・助言や指導)の場面で発揮されます。

9ハウスに月がある人は、幼少期の頃から遠い世界と触れることが多く、海外に行くことや異国の文化に触れることが当り前の習慣です。そのため、海外や遠くの世界に対する憧れや欲求も強く、旅行や海外移住なども経験するかもしれません。未知なるものへの好奇心が旺盛で空想力や想像力に溢れるロマンチストでもあります。

また、月は傷つきやすく癒しが必要な天体ですが、9ハウスに月がある人はストレスがかかったときや癒しを欲しているときに、旅に出たり海外に行ったり、図書館で本を読んだり、異国の物語やドラマを観たり、宗教に触れたりすることが多くなるでしょう。

瞑想などを通して精神的な探求をしたり、占いや神託などで気持ちをコントロールしたりする傾向もあるかもしれません。

9ハウス×水星☿

水星は「思考・知性・言語能力」を司る天体なので、水星(思考や知性)が9ハウス(遠い場所・旅・専門知識・大学・哲学・宗教・精神の探求・神託・助言や指導)の場面で発揮されます。

9ハウスに水星がある人は、知的探求のための旅に出ることが多くなります。外国語でコミュニケーションをとったり、文化や歴史の研究をしたりする人にも多くみられる配置です。

知的好奇心が旺盛なので、質の高い知識や教養を求め、難しい学問も難なく取得し、それを活かして教職者や翻訳や通訳、出版業や執筆業などに関わっていく傾向もあります。大学や専門的な知識を学ぶ場所に行くことも多くなるでしょう。

宗教や占いなどに盲目的に傾倒するよりも、学問として学ぶという姿勢が強くなるため、そこに論理性や意義を求めることもあるでしょう。また、それらの研究者の道へ進むかもしれません。

9ハウス×金星♀

金星は「価値観・美意識・愛・喜び・豊かさ・魅力」を司る天体なので、金星(価値観や喜び)が9ハウス(遠い場所・旅・専門知識・大学・哲学・宗教・精神の探求・神託・助言や指導)の場面で発揮されます。

9ハウスに金星がある人は、異国の文化の作品やインテリア、ファッションなどに惹かれるかもしれません。芸術や美的な探求のために海外へ旅にでることもあるでしょう。

人間とは何なのか、自分とは何かなど哲学的なことや占いなどに触れること、宗教観念や宗教的な作品などに触れることを楽しみ、そこに精神的な豊かさを求める傾向もあります。

金星は愛や魅力と関わる天体であるため、恋愛とも関連しています。9ハウスに金星がある人は、9ハウスの場面で魅力が発揮されるため、異国の人と恋に落ちたり、海外で恋をしたり結婚したりすることもあるかもしれません。もしくは、大学や専門的な知識を学ぶ場所、文化や芸術に触れる場所でもご縁ができやすいでしょう。

9ハウス×太陽☉

太陽は「なりたい自分像・人生の目的・意識的な行動」を司る天体なので、太陽(人生の目的や意識的な行動)が9ハウス(遠い場所・旅・専門知識・大学・哲学・宗教・精神の探求・神託・助言や指導)の場面で発揮されます。

9ハウスに太陽がある人は、人生の目的やテーマが「未知なるものを求める、精神性の探求」になります。馴染みのあるものよりも冒険心をくすぐるようなものを好むため、日常的な作業や業務よりもさまざまなところへ飛び回るようなことに意欲が湧いてくるでしょう。そのため、海外に興味を持ち留学や移住などを経験するかもしれません。

知識や教養に対しての理想も高いため、自ら研究者となり高みを目指すことを目的や目標にする人もいるでしょう。また、9ハウスが示す「法律・海外・研究・哲学・宗教・出版・貿易・学問・占い」などの関係に身を置く人も多くいます。

宗教やスピリチュアルなどで自己を発見しようとするかもしれませんが、やや現実的なことに興味が薄いため、精神的な世界に没頭するあまり日常生活を疎かにしないように心がける必要があるでしょう。

9ハウス×火星♂

火星は「行動・衝動・エネルギー・トラブル」を司る天体なので、火星(行動やトラブル)が9ハウス(遠い場所・旅・専門知識・大学・哲学・宗教・精神の探求・神託・助言や指導)の場面で発揮されます。

9ハウスに火星がある人は、知識や教養を高めることや未知な世界に飛び込むこと、精神的な成長を求めることにエネルギーを使います。宗教や信仰にも力を入れやすいので、熱心な布教者となることもあります。

火星はトラブルやケガを示すため、長期の旅行や海外でトラブルや事故など危険な目に遭う可能性があります。自分の思想や信念が正しいと思い込む傾向があり、他の思想の人を受け入れられず哲学や宗教などでのトラブルも多くなる傾向があります。

行動範囲も広く、足を踏み入れたことがない場所やジャンルにも臆することなく飛び込んでいけるので、火星の行動力をうまく使えば、新天地の開拓や理想や夢を実現させる力にすることができるでしょう。

9ハウス×木星♃

木星は「拡大・発展・向上・誠実」を司る天体なので、木星(拡大や発展)が9ハウス(遠い場所・旅・専門知識・大学・哲学・宗教・精神の探求・神託・助言や指導)の場面で発揮されます。

9ハウスに木星がある人は、学術や専門的な知識が必要な分野、研究、法律や貿易、哲学、出版関係、海外に関係することで社会的に発展しやすい人です。

助言や指導をする立場にもなりやすく、教授や指導員、カウンセラーや法律の専門家などにも適正があるでしょう。

精神性を学ぶ場面にも恵まれやすいので、自然と必要な宗教がそばにある、必要な学問がそばにあるということもあります。異国の文化や宇宙、人間の真理の探究などに興味を持ち、豊かな精神性を人生の中で養っていくことができます。

遠くのものを追い求める姿勢が歳をとるにつれ広がっていくため、ときに現状への認識が甘くなることがあります。木星は楽観性を司るので、現実をほったらかして転々と彷徨わないように「今」をしっかり見ることも忘れずに。

9ハウス×土星♄

土星は「制限・抑圧・試練・安定・安心」を司る天体なので、土星(制限や試練)が9ハウス(遠い場所・旅・専門知識・大学・哲学・宗教・精神の探求・神託・助言や指導)の場面で発揮されます。

9ハウスに土星がある人は、未知なるものに飛び込むことを怖がる人です。

9ハウスにある天体は、異文化や異世界を知ることで、より世界を広く捉えることができるようになりますが、土星が入ることでそこに制限や疑いが入ります。そのため、異文化や異世界、語学や哲学、宗教などと時間をかけながら関わっていくことになり、そうすることで教育や信仰などに深く関わる人生になっていきます。

研究テーマも自ら難しいものや時間がかかるようなテーマを選びがちで、それらに自分なりの責任を課してテーマや課題を時間をかけながら達成していくでしょう。

長期の旅行や海外へは、仕事や何らかの責務のために行く傾向があり、新しい流行や旅行スポットを巡るよりも伝統文化に触れるのを好む傾向にあります。

9ハウス×天王星♅

天王星は「革命・独立・オリジナリティ」を司る天体なので、天王星(革命や独創性)が9ハウス(遠い場所・旅・専門知識・大学・哲学・宗教・精神の探求・神託・助言や指導)の場面で発揮されます。

9ハウスに天王星がある人は、正統的な思想や哲学、伝統的な考えを退けやすく、他者とは違うオリジナルの思想や哲学、信念などを持ちやすい傾向にあります。そのため、マイナーな分野に取り組んだり、一風変わった宗教に興味をもったり、自分自身の斬新なアイデアに傾倒しやすいでしょう。

科学、宇宙や天文学、占星術などにも興味を抱きやすく、それらの分野で才能を発揮する人もいます。

天王星は突然のトラブルやハプニングを表すので、9ハウスが示す海外に関わることや旅行などの場面で突然のハプニングに見舞われることがあるかもしれません。予期せぬ体験から何かを閃くこともありますが、事故や危険な場面に遭遇することもあるので、未知なる場所で独創的に振舞い過ぎないように注意しましょう。

9ハウス×海王星♆

海王星は「夢や理想・曖昧さ・神秘的なもの・芸術」を司る天体なので、海王星(理想や曖昧さ)が9ハウス(遠い場所・旅・専門知識・大学・哲学・宗教・精神の探求・神託・助言や指導)の場面で発揮されます。

9ハウスに海王星がある人は、スピリチュアルなことや霊的なこと、神託などの神事などに適性が高く、それらの事柄で才能を発揮する傾向があります。イマジネーション力やインスピレーション力があるため、それらを使って文学や芸術で喜ばしい成果を上げる可能性もあるでしょう。

しかし、海王星は曖昧さや境界線をなくす作用があるので、スピリチュアルなことに盲目的になり過ぎて騙されないように注意が必要です。

異国の文化や未知なるものに夢や憧れをもつため、遠い場所へ放浪する癖を持ちます。旅行では、水場や海がある場所、夢や希望に満ちたキラキラとした場所に足を運ぶかもしれません。

9ハウス×冥王星♇

冥王星は「破壊と再生・強制的な変化・深い力・支配」を司る天体なので、冥王星(破壊と再生、支配力)が9ハウス(遠い場所・旅・専門知識・大学・哲学・宗教・精神の探求・神託・助言や指導)の場面で発揮されます。

9ハウスに冥王星がある人は、心霊やオカルトなどに強い関心を持つ傾向があります。寝食を忘れて知的好奇心を満たそうとする力があるため、自己啓発、信仰や哲学、心霊やオカルトなどで人生が大きく変わることもありそうです。海外旅行や異国の文化に触れることで、人生観が崩れ去り大きく変わる人もいます。

占いや神秘的なこと、宇宙の原理や人間の真理などに熱中し、ストイックに自分を追い込んでいくタイプなため、一風変わった精神生活を試みることもあるかもしれません。現実感覚を忘れなければ、それらの分野で専門家になる可能性もあります。


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4.ホロスコープ上での9ハウスと12星座の関係

星座は、ハウスやそのハウスにある天体に、その星座の色付け(キャラクター付け)をします。

その色付けを見るには、9ハウスのカスプ(8ハウスと9ハウスの境界線)上にある星座を見ます。

9ハウスのカスプにある星座を読むことで、どのように未知のものと関わっていくのか、どのような分野の探求に適性があるのか、が分かります。

9ハウス×牡羊座

牡羊座の開拓精神やチャレンジ力、性急性が9ハウスの分野で発揮されるため、知らない場所へ冒険や探検に行くことを好み、自ら積極的に海外やまだ見ぬ世界に足を踏み入れていきます。

既存の哲学や伝統的な思想よりも、新しい思想や哲学に興味を持ち、まだ誰も知らないような知識の獲得に情熱を注ぐでしょう。考えて学ぶよりも行動して体験しながら学ぶタイプなので、その場で本を読んだり講座を受けたりするよりも、現地に行って体験するとより知識として定着しやすくなります。

長期的な旅行は、団体旅行や誰かと旅行にでかけるよりも、気ままに一人で旅をする傾向があるかもしれません。思いついたところにパッと行けてしまうアグレッシブさを持つ人です。

9ハウス×牡牛座

牡牛座の生活の安定や安心、着実さ、快楽、五感の発達が9ハウスの分野で発揮されるため、専門的な分野もマイペースに忍耐強く取り組んでいくでしょう。同じことの繰り返しも苦ではないため、専門的なことの追求や研究に適性があります。

牡牛座は地のエレメントであるため、古くからある伝統的な宗教や哲学体系を好み、突飛押しもない精神的な思想にはあまり心を揺さぶられない可能性があります。

芸術や美に関すること、五感に関わることへの知的好奇心があるため、それらの習得のために海外文化に触れる機会を作ったり旅行したりすることがあります。その中でも伝統的な食文化や芸術などを好む傾向があるでしょう。

旅行では、五感を満たすこと、心地よさ、旅行中の生活の安全を重視するため、発展途上国よりもインフラが整備されている国へ旅行にいくことが多いかもしれません。長旅では快適さを重視するので、移動やホテルなどもお金をかける傾向があります。

9ハウス×双子座

双子座の知的好奇心や二面性、情報収集、伝達能力が9ハウスの分野で発揮されるため、知的好奇心を満たすための探求や旅行を好みます
たくさんのことに興味が沸くため、さまざまな専門分野のことを学び教養を高めていくタイプです。

一つの研究や思想、哲学などにはまることはなく、信仰や精神的な生活、スピリチュアルな事柄などもお試しで一度はやってみるが、あまり続かないでしょう。そのため、研究や探求とはやや遠い存在かもしれません。

旅行は短期で何度も遠くへ出向くことを好み、数か月海外で生活してお金が無くなったら日本に戻って働いて、また海外に行くというパターンを繰り返す人もいます。見知らぬ土地でも柔軟に対応できるため、好奇心旺盛に出かけていくことでよいご縁に恵まれやすいタイプとも言えそうです。

9ハウス×蟹座

蟹座の心の安定や身内意識、共感力が9ハウスの分野で発揮されるため、学術や宗教なども自分の「好き嫌い」の情緒的なことで判断して取り組む傾向があります。どれだけ仕事で必要であっても、そこに自分の気持ちが乗ってこないと習得する意欲が湧かないでしょう。

蟹座は水のエレメントで「感情」を司るので、人の心理の探求に興味を示します。カウンセラーや心理学者、臨床心理士などの分野で活躍する可能性もありそうです。

蟹座はやや排他的な部分があり、心の安心や安全を大事にするサインであるため、未知の場所への適性は強くありません。しかし、その国の伝統や歴史、情緒的な考え方を知ることで少しずつ心の距離が縮まり未知な場所にも関わっていくことができるようになるでしょう。

旅行は、信頼できる家族や仲間との旅行を好むので、知らない団体客とのツアーなどには参加しない傾向があります。一人旅も苦手でしょう。海や川などの水辺に関連するような旅にご縁があります。

9ハウス×獅子座

獅子座の創造力やプライドの高さ、カリスマ的表現力が9ハウスの分野で発揮されるため、自分らしさや創造力を搔き立てられるような思想や知識に興味を持ちます。

わくわくすることや楽しいことを好むため、未知の場所への適性も高いでしょう。まだ見ぬ場所へ行くことや知的な探求をすることが、自分らしさや自分自身の価値を確信するきっかけになる可能性があります。

研究や探求、学問や宗教を扱う意志や情熱もあり、それによって未来の希望や光を見出すこと、他者に希望や光を与えることを成し遂げようとする傾向にあります。獅子座は不動宮なので、自分の情熱が向けば長く続けることができるため、探求や研究にも向いています

旅行は長期的な旅行を好み、場所もその国の首都や観光地などの分かりやすいところや派手なところに行くことが多いかもしれません。ハワイやアメリカ、フランスなど誰にでもすぐに認知されやすく、羨ましがられるような場所に訪れるのも特徴です。

9ハウス×乙女座

乙女座の実務能力の高さや整理整頓能力、分析力や細かさが9ハウスの分野で発揮されるため、哲学や宗教学、心理学などに興味を示すものの、その中の矛盾や細かい部分が気になって、なかなか前に進めない傾向があります。

精神的な探求や学問の探求は、実際に役に立つかどうかが大事なため、実用的なものを好み、それを自らも活かして人の役に立ちたいという思いがあるので、指導や助言などでうまく活用していくタイプです。

心配性なため、未知なものに挑むときには事前に細かなチェックや準備をする傾向があるので、知らない場所への旅行などは荷物が多くなりがちかもしれません。旅の目的は仕事に繋がることが多く、計画的な旅行になりやすいでしょう。

9ハウス×天秤座

天秤座の社交性や美意識、バランス力が9ハウスの分野で発揮されるため、思想や哲学も一つのものに傾倒することなく、客観的な目線で比較検討できるように学ぶ傾向がある。一人で学ぶよりも他者との対話を重ねながら学ぶことで習得するスピードが速くなります。

また、精神的な探求だけではなく、体の美しさやファッションなど、目で見える部分での探求も行うことでバランスを取ろうとするでしょう。

そのハウスの場面で常にバランスをとっていたい傾向が出るので、スピリチュアルなことや精神的な探求もどっぷりはまることはありません。そのため、研究や探求といったこととは距離を置きがちです。

旅行は、美容やファッション、芸術、音楽などを楽しむ旅行を好みます。他者と一緒にいることを好むため、一人旅はあまりしないでしょう。旅先でやや優柔不断な面が出やすいので、ビシッと決断をしてくれる人と共にすると楽しく旅行ができそうです。

9ハウス×蠍座

蠍座の深く狭く関わる力や集中力、不屈の精神、支配欲が9ハウスの分野で発揮されるため、哲学的なことや専門的な学問を深く追求するのに適性があります。特に、心理的なことや精神性を高めること、マニアックな分野に傾倒しやすく、並々ならぬ集中力で学術を習得していくタイプでしょう。

蠍座は一つのことに没頭する職人気質な傾向があるため、特に蠍座の天体が9ハウスにある人は研究者や専門的な学者になりやすいでしょう。自分にとって特別なものを見つけると、周りが見えなくなることや周りにも同じような愛(情熱や温度感)を求める可能性があります。

遠くへの旅行はあまり好まない傾向があるとされていますが、自分の研究や探求のためなら、ジャングルの奥地にも訪れるような信念があるかもしれません。また、旅行にいく場合は、マニアックな国や秘境と呼ばれる場所に興味を惹かれるでしょう。

9ハウス×射手座

射手座の楽観主義、冒険心と大胆さ、負けず嫌いな向上心が9ハウスの分野で発揮されるため、冒険心と向学心に溢れ、思いのままに旅に出たり学んだりを楽しむタイプでしょう。

自分がこれだ!と狙いを定めるまでは、さまざまなものに触れますが、一度狙いが定まれば、そこに情熱の炎を燃やし続けることができるので、研究や探求にも適正があります。

哲学や専門的な学問、語学、宗教学、占いなどの神託などにも興味を持ち、さまざまな経験を通して高みを目指していきます。

海外旅行や未知の場所へ行くことにも抵抗が薄く、海外出張や海外旅行、海外移住などにご縁が多くなりやすいでしょう。また、知らない土地や文化圏の人にも興味をもつため、国外さまざまなところに友人や知り合いができる傾向もあるでしょう。まだ見ぬ場所にいくことでワクワク心や冒険心を補充するタイプなのかもしれません。

9ハウス×山羊座

山羊座の真面目さや、責任感の強さ、結果主義が9ハウスの分野で発揮されるため、仕事や人生の目的に「使える」学問を好み、抽象的で飛躍した思想などに興味を示さない傾向があるでしょう。

自分の目的に必要であれば実直に学んで必ず習得するので、難しい学問や専門分野を教える側にもなりやすいタイプです。精神的な探求も未知な場所への旅も、明確な目的と計画性を無しにして取り組むことができません。

また、基礎や伝統を大事にするので、周りから観ると遠回りして学んでいるように見られることもあるでしょう。新興宗教や不確かなスピリチュアルなどにもなびくことはなさそうです。

海外へは、旅行よりも長期的な出張や仕事で行くことが多くなる傾向があります。旅をするときも必ず「旅の目的」を明確にしてから、場所や内容、誰と行くかを決めるタイプでしょう。

9ハウス×水瓶座

水瓶座の独自性や個性、共有する力が9ハウスの分野で発揮されるため、平等や普遍を常に追い求めるタイプで、古い思想や価値観を嫌い、新しい思想や価値観をインストールしようとする傾向が強くあります。学問の探求も独特な考えで探求する傾向があり、他者とは違う角度からその分野を捉えようとします。

水瓶座は天王星がルーラーではあるが、土星も副ルーラーとして作用するため、9ハウスが水瓶座の人は、既存の宗教や学問のルールや伝統的なものしっかり取り入れるでしょう。それを追求する中で、この考え方は違うと思うものがあればそこに反発する精神も備えています。

未知な場所や異文化などに差別感覚や抵抗感がなく、フレンドリーに接することができるため、海外の人との交流も多いかもしれません。しかし、自分の考えや価値観は曲げないので、海外の文化や思想をすぐに取り入れることや真に受けることはないでしょう。

旅行も人がいかない場所やニッチな場所に行く傾向があるかもしれません。

9ハウス×魚座

魚座の献身性や空想力、芸術性や溶け込む力が9ハウスの分野で発揮されるため、難しい学問や思想なども感覚で掴もうとするタイプです。そのため、言語化がうまくできず、人に教えることには苦手であると感じやすいかもしれません。

神秘的なものに惹かれる傾向があり、スピリチュアルや占いの世界に身を置くこともあるでしょう。白黒はっきりしたものは好まず、曖昧なものに興味を示すため、宗教にもはまりやすいかもしれません。

また、本や他者の言葉、まだ見ぬ世界や異文化に触れることで芸術性が高まり、それが作品へと昇華される可能性もあります。

まだ見たことない場所や理想や夢に大きな憧れを抱き、あてのない旅に出ることもありそうです。旅は癒しを目的にするか、計画や目的がない方が自由気ままに楽しめるでしょう。また、海外支援など見えない場所で傷ついている人を助けたいという思いも強いため、ボランティア活動で海外に行くことや海外に募金をすることもあるかもしれません。


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5.西洋占星術における9ハウスの意味まとめ

西洋占星術における9ハウスは、以下のように表せます。

  • 旅の部屋
  • 知恵の部屋
  • 神と関わる部屋

また、9ハウスに天体が多い場合は、今回の人生にとって9ハウスの領域がかなり重要であり、良くも悪くも精神的な分野や未知なることにエネルギーをたくさん注ぐと読め、9ハウスに天体がない場合は、9ハウス的な領域はそこまで重視せず、他の分野にエネルギーを注ぐ人生と解釈できます。

9ハウスは、8ハウスの深く関わる場所から打って変わって、冒険や探求、旅などワクワクするようなワードが並び、新しい可能性に飛び出していくようなハウスです。

ここにある天体は、日常や現実ではない理想や夢を追いかけて高みを目指して能力を発揮していきます。まだ見ぬ場所へ勇気と行動力を使って飛び込むことで、この世界を楽しむのかもしれませんね。



この記事は、Smjukのミッションステートメントメディアポリシーを基に、以下の担当で作成しております。

-ハウス別の特徴
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