この記事を読んでいる人の中には、胃痛や胃もたれ、吐き気やムカムカ、食欲不振などの症状を経験している人も多いでしょう。
便秘や下痢に悩まされている人も多いかもしれません。
胃は、食べたものを消化して小腸へと送り込む働きがあるため、胃の状態は健康に直結しています。
日本人は、主食が穀物だったため、ゆっくりと消化する胃腸で、機能もそんなに強くありません。
欧米人と比べて、胃の不調に悩まされる人も多く、癌の部位を見ても肺がんの次に胃がんや消化器官のガンが多いのです。
今回は、私たち日本人に身近な胃腸の不調についてのお話です。
胃腸が弱る原因を知り、改善方法や胃腸を整えるストレッチ、胃腸に優しい食事などご紹介していきたいと思います。
目次
1.胃腸の不調が起こる原因
2.改善方法
3.まとめ
1.胃腸の不調が起こる原因
胃は過剰な水分を嫌う!?
食欲不振や胃もたれ、消化不良は、胃に溜まった過剰な水分が原因で起こります。
胃の中で水分が溜まり過ぎると、うまく排出できなくなり、滞ってしまうのです。
胃に水分が溜まると胃の中が冷え、蠕動運動や胃酸の分泌が悪くなり、食欲がなくなり、調子が悪くなるのです。
胃痛や胃の炎症は胃が熱を出している!?
胃痛や胃炎、胸やけなど痛みや炎症がある場合は、胃が熱を持っている状態の時に起こります。
口が乾き冷たいものを欲する、便秘気味、口臭がする、尿の色が濃いなどの症状があると、胃が熱を出している疑いがあります。
ストレスは最大の敵!!
胃は非常にデリケートな器官で、ストレスにさらされるとたちまち機能低下を起こします。
ストレスによって「肝」の経絡の流れも悪くなるので、自律神経が乱れ、胃腸に負担がかかり、便秘や下痢の原因にもなります。
※経絡:東洋医学の重要な概念の一つです。気血(エネルギーみたいなもの)の流れる通路のことを経絡といい、全身に12本の特性を持った流れがあります。
「肝」の働きの低下!?
体の正常な運動や自律神経にも関わる「肝」が乱れていても食欲不振になります。
食べ過ぎ、飲みすぎ、甘いもの、辛いもの、味の濃いものを取り過ぎは注意が必要です。
胃腸も加齢する!?
年齢を重ねるごとに胃の蠕動運動が弱まり、腸に食べ物を送る力が衰えるので、消化するのに時間がかかるようになります。
胃酸の分泌も減り、消化吸収が低下することで、たくさん食べていなくても、胃もたれを感じるようになるのです。
※これ以外にも原因はあります。胃痛や胃もたれなど長期的に続く時には、大きな病気が原因のときもあるので、受診するようにしましょう。
2.改善方法
食事を見直そう
暴飲暴食、冷たいもの、甘いもの、辛いもの、脂っこいものの摂取を控えましょう。
腹八分目👀も大事ですよ!
食欲不振・消化不良
甘味の食材を積極的にとろう!
- キャベツ:胃腸薬の原料にもなるビタミンUを多く含む。消化を助け、胃を元気にしてくれる。
- やまいも:胃腸の働きを活性化する。消化を良くして食欲増進する。
- かぼちゃ:胃を温め、消化吸収を促進する。胃粘膜を保護して胃潰瘍の改善にも良い。
- じゃがいも:余分な水分を排出する。胃腸の調子を整え、潰瘍や便秘に良い。
胃痛・胃炎(食欲は旺盛)
熱を冷まして、胃を潤す食材と積極的にとろう!
- キャベツ:胃腸薬の原料にもなるビタミンUを多く含む。消化を助け、胃を元気にしてくれる。
- きゅうり:熱を冷まし、体を潤す。過剰な熱をとる働きがある。
- 豆腐:胃熱を冷まし、胃腸や口の渇きによる症状の改善に有効
- 白菜:胃腸に働きかけ、消化器系を活性化する。胃や胸の熱をとって、胸やけや胃のむかつきを取り除く
自律神経を整えよう
- ストレスの原因を取り除く
- ストレスでたまった「気」を巡らせるために、スポーツや趣味など、自分が楽しんでできることで気分転換をする
- 深い呼吸法が効果的
※自律神経を整える、改善法や食事について書いた記事も参考にしてください。
体を動かそう
リンパ液や水分を全身に送り、うまく流すために、体の前面を意識して、伸ばしたり縮めたり、ねじったりうる運動で刺激していきましょう。
オススメのストレッチ3選
- 太ももの前を伸ばす
1.横向きになり、上側にある足首または足先を持って、かかととお尻を付けた状態で、後ろに引く
2.仰向けになり、両足を大きく開いて、左右に倒す
- 体の前側を伸ばす
仰向けになり、お腹の下にタオルを敷く。
両手は万歳にして、手首をクロスさせ、両脚は足先までしっかり伸ばす。
- 胃経を整えるポーズ
星座で座り、仰向けで寝る。
難しい場合は、片足ずつでも良い。
YouTubeにアップしている、胃の不調改善ヨガプログラムもお試しください!!
3.まとめ
体の中心でもある胃腸、ここの動きが滞ると様々な症状が出て、生活に支障が出てきます。
症状が強く出ると、お薬に頼ることになるでしょう。
そうなる前に、自分自身で日ごろからケアしていくように心がけていきましょう!
寝る前にストレッチオススメ三選をすると、次の日の状態が違うので、寝る前にお布団の上でおこなってみてください。
Sumie🌙.*·̩͙✩.*