心の科学

漠然とした不安に襲われたときに読む話 ~幸せの温泉に肩まで浸かろう♪~

漠然とした不安に襲われたときに読む話 ~幸せの温泉に肩まで浸かろう♪~

あなたは、特に大きな悩みなどもなく、理由がないのに急に漠然とした不安に襲われてしまうなんてことありませんか?
ほとんどの人が「あります」と答えるでしょう。
私もあります。

しかし、不思議だと思いませんか?
どうして大きな悩みもなく迷いなどもないのに、漠然とした不安がやってくるのか。
その不安はどこから現れるのか。


不安は幸せなあなたが創り上げた幻想

その答えは「幸せ」の中にあります。
漠然とした不安に襲われるのは、あなたが「幸せ」だからです。
不安があるのに「幸せがある?」と矛盾を感じるかもしれません。

当たり前にある幸せが不安の入り口

まず、人とは“幸せを感じ続けることができない生き物”です。
永遠に幸せを感じていられるなんて人はいません。
きっと、悟りを開いた仙人やお釈迦様だけです。

人は「幸せ」が続くとその世界に慣れてしまいます。
それが当たり前になってしまうのです。

当たり前になっていくと、そこに感謝も生まれづらくなり、幸せを感じ取ることができなくなっていきます
なので、人というのは幸せを感じたくて「不安」の方へと足を運びだすのです。
不安や痛み、悲しみを感じるとその後に待っている小さな喜びや安心感を幸せと感じ取ることができるからです。

例えば、ちょうど良い源泉かけ流しの温泉に浸かっていて心地よさや幸せを感じますよね。
最初はその温かさや幸せや安心感に浸ることができますが、そのうち体もふやけてくるし、ぼーっとしているのに飽きてきます。
別の温泉に行きたい、違うことをしたい(シャワー浴びたい、サウナ入りたいなど)という欲求が出てきます。

その温泉にずっと浸かっていれば、ぬくぬくで心地よくて幸せなのにも関わらず、その源泉かけ流し温泉から出てしまいます。
別の温泉に入ったり、シャワーをしたり、水風呂やサウナに入ってまた戻ってきたときに、先ほど入ったときと同じような心地よさを味わえるからです。
これと同じようなことを私たち人間は、日々の生活の中で行っているのです。

漠然とした不安は幻想

幸せの中にいるのにも関わらず、それに慣れて当たり前になってしまったことで、それを感じ取ることができなくなり、
「不安になる」という本当はないモノを引っ張り出してきて、不安になり幸せから一度抜け出します。

そして、ちょっとしたラッキーや嬉しいことで「幸せの温泉」に戻ってくるのです。

漠然とした不安とは「本当はないもの」なのです。
あなたが勝手に創り上げた幻想です。

それは、幸せを感じたいという欲望が生み出す幻です。
漠然とした不安に襲われたときは、その不安に襲われて小さな幸せ探しをして一喜一憂するのも良いでしょう。

しかし、漠然とした不安は自分が創り上げた妄想であること、それが出てきたということは、
“今のわたしは十分に幸せな存在”であるということに気づくことが大切なのです。
なぜならば、そこに気づかないでいると、その漠然とした不安は繰り返されるものだからです。

あなたはゆっくりと温泉に浸かっているのに、自ら心地よい温泉から出て、冷水を浴びにいっている。
それは、幸せなのに自ら不幸や悲しみを手に入れようとしていることと同じだからです。

だから、気づかないといけないのです。
今のあなたが幸せであるということに!

幸せは溢れている

人は悲しいことに、小さな当たり前の幸せや喜びには気づきにくい生き物です。
落差の大きい幸せの方が、インパクトも大きく幸せを感じ取りやすく出来ています。
・毎日ごはんが食べられる幸せ
・毎日お布団で目覚める幸せ
・毎日誰かと繋がっていられるスマホがある幸せ
・爆弾や細菌に震えながら生きなくてよい幸せ

こんなにも身近には幸せが溢れているのに、これが当り前になって自らが幸せであることを忘れてしまうのです。
もしかしたら、いつかこの当たり前の幸せもなくなってしまうかもしれません。
そう思うと不安になることもあるでしょう。

しかし、今のあなたはそうではありません。
それは“いつか”の話であって“今”ではありません。
その“いつか”はいつ訪れるのか分かりません。もしくは一生訪れることはないかもしれません。


漠然とした不安に襲われたときには、あなたの目の前のものや人を見てみましょう。
手元には便利なものがあり、そばには仲間や家族や大切な人や動物たちがいるでしょう。

そんなにもあなたには「幸せ」が揃っているのに、何を不安になることがあるのでしょうか。
あなたは幸せなのです。

自らその幸せを手放して不幸や悲しみの世界へ行く必要はないのです。
すでにあなたの望む幸せに囲まれた世界にいるのですから。

不安なんてものは最初から存在しません。
存在しないものに、あなたの大切な時間を奪われないようにしましょう。
その時間はゆっくりと心地よい温泉に浸かっていましょう。

Sumie☽.*·̩͙✩.*

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