ハウス別の特徴

西洋占星術における12ハウスの意味|ホロスコープの12室に天体が多い場合(ステリウム)、ない場合の読み方も解説

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西洋占星術における12ハウスの意味|ホロスコープの12室に天体が多い場合(ステリウム)、ない場合の読み方も解説

ホロスコープを使用し、個人の性質や得意なこと、課題などを読んでいく西洋占星術、星座や天体と違って、「ハウスって少しわかりにくい」という方も多いと思います。

また、ホロスコープのある特定のハウスに天体が多い場合はどうなるの? 天体がない場合はどう読むの? と不安に思う方もいるでしょう。

Sumie
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西洋占星術における12ハウスの意味とは、以下の3つと考えています。

見えない部屋目には見えないメンタルな面を示す
解体の部屋真っ新な自分へと帰るために今の自分を解体するプロセスを行うハウス
救済の部屋救済、癒し、浄化、解放ということも示す
西洋占星術における12ハウスの意味

また、ホロスコープの12ハウスに天体が多い場合とない場合は以下のように読んでいきます。

12ハウスに天体が多い場合「見えないもの、秘密、施設、救済、癒し、潜在意識」といったものに関してエネルギーをたくさん注ぐ
12ハウスに天体がない場合
ホロスコープの12ハウスに天体が多い場合とない場合

このように、この記事では、西洋占星術における12ハウスの意味、ホロスコープの12ハウスに天体が多い場合や、ない場合の読み方について詳しく解説していきます。

12ハウスと12星座の関係、12ハウスと10天体の関係についても書いていますので、ぜひ最後までご覧ください。


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1.西洋占星術における12ハウスの意味は「秘密の部屋」

西洋占星術では、以下のように5つの要素を解釈していくことがホロスコープの基本的な読み方となります。

  • 天体
    ⇒ 何が
  • 星座
    ⇒ どのように
  • ハウス
    ⇒ どの場面で
  • アスペクト
    ⇒ どうなる

例えば12ハウスに牡羊座の太陽がある場合、「太陽(なりたい自分像)が牡羊座(開拓精神がある)のように、12ハウス(見えない、救済、奉仕)の場面で〇〇になる」という形になります。

ハウスは、地平線と黄道の交点の東側であるAsc(アセンダント)を起点として黄道を12分割した区画です。また、その12分割したハウスを3つのグループに分け、以下のように解釈できます。

アンギュラーハウス・1ハウス
・4ハウス
・7ハウス
・10ハウス
Asc、MC、Dse、ICに位置するハウスで、最も重要
サクシーデントハウス・2ハウス
・5ハウス
・8ハウス
・11ハウス
アンギュラーハウスの性質を深化、定着させる
カデントハウス・3ハウス
・6ハウス
・9ハウス
12ハウス
サクシーデントハウスで定着させたものを進化させる
ハウスの分類と解釈

ここから、Ascから数えて12番目のハウスでカデントハウスの一つである、12ハウスの意味を詳しく解説していきます。

見えない部屋

12ハウスは「見えない部屋、隠された部屋、秘密の部屋」を表すハウスです。

6ハウスは病気や健康など目に見えるフィジカルな面を示し、その反対側の12ハウスは潜在意識や無意識、心の不安や葛藤などの目には見えないメンタルな面を示しています。

本人の意識の外で起こる事柄を示すため、「なぜか分からないけれど不安」「なぜか分からないけれど苦手」など、本人もわからないような心理的な痛みを取り扱います。ここにある天体は、本人もうまく認知できず、完全には理解できないとも言われています。

12ハウスは社会性や日常から離れた場所であるため、「隠遁(いんとん)」を表すハウスでもあります。

隠遁とは、世俗から離れてひっそりと送る暮らしのことを指し、世間に妥協して生きるよりも理想に浸り、自然のなかで暮らす道を選ぶことです。その理想を目指すために、マインドフルネスや瞑想、芸術、アート、音楽、精神世界、スピリチュアル、セラピーに触れることもあります。

12ハウスにある天体を読み解くことによって、何(天体)で見えない部分に触れるのか、何(天体)が隠されている資質なのかがわかるでしょう。

ここに天体がある人は、匿名性のあるインターネットの世界、名前や顔を隠しての活動、リアルで人と合わずに一人になれる空間での活動、目に見えないものを扱う仕事をする人も多くいます。一般の俗世間から離れるという意味では、工場で夜勤の仕事をする人もここに主要な天体をもっていました。

また、12ハウスは「隠れた敵、見えない敵」を表します。

通常は隠れていて目に見えない場所から攻撃してくるもの、自分の心の中に住む敵(不安、恐怖、疎外感、罪悪感)は何なのかを天体やサインで読み解いていくことができます。

解体の部屋

一つ前の11ハウスは、人生の最終的な願望を表す場所でした、最後の12ハウスは「人生の目的を果たした先にたどり着く場所」です。

1ハウスの自分から出発し、6ハウスで自己を社会に合わせて調整しました。そして、7ハウスで社交デビューをし、11ハウスで社会的な貢献へも意識が向きました。そこから12ハウスでは、「社会と自己の関係を一度解消して、次の1ハウスに向けて再調整する段階」になります。

つまり、6ハウスは社会へ出るために自分を調整する義務の部屋。反対側の12ハウスは、真っ新な自分へと帰るために今の自分を解体するプロセスを行う部屋です。

その作業は、人によって奉仕作業かもしれませんし、自分を犠牲にした活動かもしれません。夢やカウンセリングなどで自分の心にあるものを解体していく人もいるでしょう。

12ハウスが「福祉施設、病院、刑務所、宗教施設、療養施設、支援施設」などの施設を示すのは、わたし個人ではなく全体になる場所だから。もしくは、世間から離れて閉じこもる場所であるからと言われています。

個を解体するということは、その人自身の願望や欲求、個人の利益、肩書や地位から離れるということです。もちろん、そのような施設にも小さな社会は形成されますが、個を解体するためには、隠された場所、閉じこもる場所など大きな社会(価値観やルール、常識)から離れる必要があるのでしょう。

12ハウスにある天体は、それぞれの個を解体するプロセスは何で(天体)行われるのかを読み解くことができるのです。

救済の部屋

12ハウスは「不安、恐怖、あの世、隔離、隠された敵、内なる敵」など、お世辞にもあまりよいハウスという印象はありません。しかし、その反対に「救済、癒し、浄化、解放」ということも示すハウスです。

12ハウスは、現実世界や社会の中では見えてこないもの、人目に触れない生活や見えない苦難を抱えている人たち、社会からは疎外された人たち、弱者と呼ばれる人たち、スパイや騙す人を示すこともあります。

しかし、その社会からは見えづらい世界にも社会があり、人がいて、想いがあります。その世界に入らないと見えてこないものがあるのです。そして、その見えない場所にいるからこそ救えるものがあります。

ここにある天体は、そんな見えない世界にフォーカスを当てる天体になります。12ハウスに天体をもつ人だからこそ見える世界を活かす、救うことができるかもしれません。

傷ついた心を、傷ついた世界を、どのように癒し救うのか。それをサインや天体から読み解いていくこともできるのではないでしょうか。


なかなか概念が理解しにくいハウスですが、まずはアセンダントから理解していくことが大切です。

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2.ホロスコープの12ハウスに天体が多い場合(ステリウム)、ない場合の読み方

ホロスコープ上のハウスは12区画ありますが、主要な天体は10天体しかありません。ホロスコープによっては、天体が多く固まるハウス、全く天体が入っていないハウスなど、偏りが出てくることもあります。

ここからは、天体が多くある人と、ない人の読み方・解釈の仕方を解説していきます。

12ハウスに天体が多い場合(ステリウム)

12ハウスに天体が集中している(天体が3つ以上ある)ということは、ハウスのステリウムとなります。今回の人生にとって12ハウスの領域がかなり重要であるということを示します。

どの天体が入り、どのようなアスペクトを形成しているかで変わりますが、今回の人生で良くも悪くも12ハウスが示す「見えないもの、秘密、施設、救済、癒し、潜在意識」といったものに関してエネルギーをたくさん注ぐことになります。

12ハウスが特徴的な人は、現実社会で名を馳せたり、自分の欲を押しだしたりするのが苦手かもしれません。どうして私ばかり、どうしてこんなことが、ということも起きやすいかもしれません。しかし、他の人が見えない世界を見る力があり、それを活かす力があります

自分の現世的な欲求を満たすのではなく、社会から外れた場所の欲求を満たすことや全体のために活動することが「自分らしさ」に繋がっていくでしょう。

もしくは、自己の解体プロセスの方法を多く持つ人でもあるので、一つの作業でなく、さまざまな作業(瞑想、チャネリング、カウンセリング、セラピー、アート、呪術、芸術、音楽、映像など)を通して精神性や潜在意識にフォーカスしていく人になるかもしれません。

自己犠牲的になりすぎたり、心にフォーカスしすぎたりして、現実や体とのバランスがとれなくなることもあるので、うまく現世や体とのバランスをとっていくように注意しておくとよいでしょう。

12ハウスに天体がない場合

12ハウスに天体がない場合は、「救済できない、目に見えない体験ができない」ということではありません。

この人生において、12ハウス的な領域は大きく悩んだり、特別に時間を注いだりするのではなく、そこまで重視しない(当たり前に進む)ということです。

見えないものを扱ったり、社会から離れた場所で活動したりするのではなく、別の場所を重視してエネルギーを注ぐ人生なのです。

それでも、目に見えない体験はどこで得るのか、どのように個の解体をしていくのかなどを知りたい場合は、以下のように読んでいきましょう。

  1. 12ハウスのカスプ(11ハウスと12ハウスの境界線)上の星座をチェックして、その星座の特徴を知る
    ⇒ その星座のエレメントや星座の特徴で、どのように体験しやすいのか、目に見えないものをどのように扱うのか、どのように解体していくのか、などの特徴が読める
  2. 12ハウスのカスプ上の星座のルーラーが12ハウスに入っているとみなして読む
    ※ 実際に天体が入っているよりも意味合いは弱くなります。
  3. 12ハウスのカスプ上の星座のルーラーが実際に入っているハウスや星座、アスペクトを読む
    ⇒ どのハウス(場面)で解体プロセスを味わうのか、見えないものを扱うのか、などを読むことができる

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3.ホロスコープ上での12ハウスと各天体の関係

12ハウスにある天体を読むことで、「見えないもの、隠されたもの、不安や恐怖、解体プロセス、救済、見えない敵、潜在意識」に天体たちがどう影響しているのかが分かります。

12ハウス×月☽

月は「感情・習慣・無意識」を司る天体なので、月(感情や習慣)が12ハウス(見えないもの、隠されたもの、不安や恐怖、解体プロセス、救済、見えない敵、潜在意識)の場面で発揮されます。

月は安心や癒しを求める天体なので、12ハウスに月がある人は「一人になることができる空間」「現実から離れることができる時間」を日常に取り入れることで、感情が安定していきます。瞑想やセラピーでもいいですし、映画やアニメの世界、音楽の世界に没頭してもいいでしょう。

月はプライベートや素の自分を表すので、プライベートや自分の本当の気持ちなどを隠す傾向もあるかもしれません。

問題を抱えた人や助けを求めている人へ無意識に気持ちが向きやすいので、ボランティア活動やケアワークなどの活動、子ども(月)や動物の里親をすることで、癒しや救済をおこなう人です。

また、月は母親も表すので、母親との感情的な問題があり、それが不安感や疎外感に繋がっている可能性もある配置とされています。

12ハウス×水星☿

水星は「思考・知性・言語能力」を司る天体なので、水星(思考や知性)が12ハウス(見えないもの、隠されたもの、不安や恐怖、解体プロセス、救済、見えない敵、潜在意識)の場面で発揮されます。

水星の思考が働くときは、一人でいるときや閉ざされた空間(お風呂やトイレなど)にいるときでしょう。何かアイデアを出したいとき、集中したいときは世間から自分を離すとよいかもしれません。

また、見えない場所(インターネット、メディア)で水星の能力が発揮しやすい傾向があります。

社会に言葉を発信することに苦手意識や恐怖があり、言葉や文章(水星)が目に見えない敵を作り、誹謗中傷や陰口に悩まされることもあるかもしれません。

見えない部分の言語化がうまいので、理論がないような気づきや直感力を上手に扱うと自分自身や困っている人の、理解者やメッセンジャー的な存在になることができるでしょう。

12ハウス×金星♀

金星は「価値観・美意識・愛・喜び・豊かさ・魅力」を司る天体なので、金星(価値観や喜び)が12ハウス(見えないもの、隠されたもの、不安や恐怖、解体プロセス、救済、見えない敵、潜在意識)の場面で発揮されます。

金星が12ハウスにあると、秘密の恋愛をすると言われがちですが、実際に鑑定をしているとそうでない場合の方が多いです。

金星は喜びや豊かさと関係するので、ボランティア活動や奉仕的な活動、アートや非日常の世界と関わる、一人の時間や空間で過ごすことで心が満たされるでしょう。

愛することや美意識への無意識的な不安や恐怖があり、理想が高くなったり、愛を獲得するために犠牲的になったりすることがあるかもしれません。しかし、金星の愛や美、魅力が自分や他者の救済を担うこともあります。

金星が司る、若い女性や美に関わる人、愛に関わることでの問題や敵が現れやすいかもしれませんが、それは自分の潜在意識が出現させた可能性もあるので、まずは自分自身を喜ばせているか、本当の豊かさとは何かを考えていくとよいかもしれません。

12ハウス×太陽☉

太陽は「なりたい自分像・人生の目的・意識的な行動」を司る天体なので、太陽(人生の目的や意識的な行動)が12ハウス(見えないもの、隠されたもの、不安や恐怖、解体プロセス、救済、見えない敵、潜在意識)の場面で発揮されます。

見えない場所や閉ざされた場所での活動が、なりたい自分像(太陽)を確立していきます

社会での地位や名誉、自分の利益よりも、助けを求めている人や困っている人の利益になることを行うことで自分らしくいきいきと過ごすことができるタイプでしょう。

プライベートや本名は隠した状態での、メディアや芸術、音楽やダンスなどの活動、通常生活とは真逆の夜勤生活、社会から離された施設での仕事などで、人生の目的を果たそうとする人もいます。

太陽である自我(自分らしさ)が隠されているので、自信がなかったり、何者なのかという不安に襲われたりすることもあるかもしれません。そこから精神性を高めるような活動や内面の成長をメインとするワークをおこなうことで、少しずつ雲の切れ間から太陽の光を見出していくことになるでしょう。

12ハウス×火星♂

火星は「行動・衝動・エネルギー・トラブル」を司る天体なので、火星(行動やトラブル)が12ハウス(見えないもの、隠されたもの、不安や恐怖、解体プロセス、救済、見えない敵、潜在意識)の場面で発揮されます。

火星の衝動性や怒りが隠されているので、意識的に自分の中にある怒りを外へ出していくことが苦手な場合が多くあります。その代わりに、無意識に溜め込んだ怒りのエネルギーが爆発することがあり、それが厄介なトラブルや自虐行為、事故、恨みなどに発展することがあるので注意が必要です。

火星の行動力やエネルギーを、見えないところで困っている人を救う力に変えたり、他者や社会の利益のための行動に変えたりすると、うまく火星の力をコントロールできるようになっていくでしょう。

大事なことは、自分の見えない激しい内面としっかり向き合ってあげることです。

12ハウス×木星♃

木星は「拡大・発展・向上・誠実」を司る天体なので、木星(拡大や発展)が12ハウス(見えないもの、隠されたもの、不安や恐怖、解体プロセス、救済、見えない敵、潜在意識)の場面で発揮されます。

12ハウスに木星がある人は、見えない部分で木星の発展や拡大が発揮されるため、どれだけ不利な状況でも必ずお助けマンが現れる配置です。なぜか分からないけれど救われた、ギリギリのタイミングでなぜかうまくいった、というような体験をしやすいタイプでしょう。

内面的な不安や恐怖もそこまで深刻にならず、楽観的に捉えることができるので、その楽観性が他者を救うことになるかもしれません。

また、目に見えない場所(メディア、インターネット、名前や顔を隠した活動)での発展が見込まれるので、特殊な世界で成功する人もいるでしょう。

12ハウス×土星♄

土星は「制限・抑圧・試練・安定・安心」を司る天体なので、土星(制限や試練)が12ハウス(見えないもの、隠されたもの、不安や恐怖、解体プロセス、救済、見えない敵、潜在意識)の場面で発揮されます。

土星は12ハウスの事柄に克服するテーマや努力義務を与えるため、内面的な(理由のない)不安や恐怖、疎外感や孤独感、見えない敵やなぞのプレッシャーをこの配置の人にもたらし、時間をかけて克服していくことを投げかけてくるでしょう。

見えない恐怖や時には物理的な孤独と向き合うことで、少しずつ自己理解が深まり、精神が安定した人、孤独に強い人、精神的に自立した人になっていきます。

困っている人や助けを求めている人などの生活や気持ちと線引き(土星)することも課題であり、それができるようになると、芯がブレない救済者になることができるかもしれません。

また、土星は枠や箱を司るので、施設などで働き、そこで社会の中では見えないものと対峙する中で、傷ついた世界や心を癒す人になる可能性もあるでしょう。

12ハウス×天王星♅

天王星は「革命・独立・オリジナリティ」を司る天体なので、天王星(革命や独創性)が12ハウス(見えないもの、隠されたもの、不安や恐怖、解体プロセス、救済、見えない敵、潜在意識)の場面で発揮されます。

天王星は離反を表すので、社会から逸脱する時期や離れるような時期がこの配置の人には訪れる傾向があります。

潜在的な意識の中に、反抗心やオリジナリティ、改革精神を強くもつため、突発的にその作用が現れて、突然の〇〇が起こる、予想もしていなかった〇〇が起こる、という体験をしやすく、一気に人生の方向が変わることもあります。

この配置は、よきせぬ方向からの敵や突然の敵の現れとも関係するため、なかなか避けるのは困難ですが、関わる人をしっかり選び、いつも誠実さを心がけておくことで、よい方向へ回避できる可能性もあります。

突発的な体験やよきせぬ敵の存在は、自分の潜在意識が望んでいたものである可能性が高いでしょう。無意識の中で生活を変えようと、自らトラブルに飛び込む癖も認識しておくとよいかもしれません。

12ハウス×海王星♆

海王星は「夢や理想・曖昧さ・神秘的なもの・芸術」を司る天体なので、海王星(理想や曖昧さ)が12ハウス(見えないもの、隠されたもの、不安や恐怖、解体プロセス、救済、見えない敵、潜在意識)の場面で発揮されます。

困っている人や助けを求めている人との境界線がなくなりやすい配置で、そこで理想や夢を投影するので、無意識に自分を犠牲にして救済しようとするタイプです。

「かわいそうだから」「困っていたから」という理由で、宗教やオカルト、スピリチュアルに手を出さない方がよいでしょう。

社会がもつ無意識にうまく浸透していくので、芸術や音楽、アート、チャネリングなどの霊性や直感を活かした海王星が関わる事柄で才能を発揮しやすいでしょう。

理由がない絶望感や不安感、正体がわからない敵に悩まされやすいので、メンタルを安定させるワークを行う、リフレッシュできるような趣味をもっておくことをおすすめします。

12ハウス×冥王星♇

冥王星は「破壊と再生・強制的な変化・深い力・支配」を司る天体なので、冥王星(破壊と再生、支配力)が12ハウス(見えないもの、隠されたもの、不安や恐怖、解体プロセス、救済、見えない敵、潜在意識)の場面で発揮されます。

冥王星は「徹底的さ」をもたらすので、無意識下でピンチが訪れたとき、個の解体プロセスに向き合うときに、底力が発揮されるタイプです。

それは、異常なまでの破壊行動になるかもしれませんし、強制的な個の解体になるかもしれませんし、深い癒しになるかもしれません。人生のどこかで潜在意識が根本的に変わる大きな体験をする傾向があるでしょう。

冥王星は「復讐、嫉妬、束縛、支配」などを司るため、それらによる敵が現れやすいことになります。それは、今までの自分の行いからもたらされたものでもあるので、人の気持ちを操ろうとしたりせず、人の気持ちを救う側へと進むことが、敵を生み出さない鍵となるでしょう。


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4.ホロスコープ上での12ハウスと12星座の関係

星座は、ハウスやそのハウスにある天体に、その星座の色付け(キャラクター付け)をします。

その色付けを見るには、12ハウスのカスプ(11ハウスと12ハウスの境界線)上にある星座を見ます。

12ハウスのカスプにある星座を読むことで、目に見えないものをどのように扱うのか、どのような体験をしやすいのか、どのように解体していくのか、が分かります。

12ハウス×牡羊座

牡羊座の開拓精神やチャレンジ力、性急性が12ハウスの場面で発揮されるため、奉仕活動や救いを求めている人への活動で新しい試みをしていくことになるでしょう。

戦うことへの恐れや不安感があり、表面上ではおとなしく平和的であったとしても、本人も自覚しない内面の中で闘争意識があり、無自覚で現れることもあるかもしれません。

牡羊座は自分探しのサインであるため、12ハウスの自分の利益や勝利や社会で地位を獲得するような活動ではなく、自分を解体するプロセスの中や救済活動をする中で、自己を発見していくタイプです。

12ハウス×牡牛座

牡牛座の生活の安定や安心、着実さ、快楽、五感の発達が12ハウスの場面で発揮されるため、自己を解体するために、のんびり自然の中で過ごしたり、散歩を楽しんだりする傾向があるでしょう。

無意識の中で、物質やお金が不足すること、生活の安定が崩れることへの恐れや不安があるかもしれません。

瞑想などの体験よりも、動物セラピー、アロマセラピー、カラーセラピーなどの五感をフルに使った体験を通して内的な部分を整えていくタイプです。やり方をコロコロ変えるよりも、長期的アプローチで取り組む方がよいでしょう。

また、その五感を使って救済や癒しを与えていくので、趣味や仕事で、音楽、芸術、アート、陶芸、工芸、食などを通じてのボランティア活動などを行う可能性もあります。

12ハウス×双子座

双子座の知的好奇心や二面性、情報収集、伝達能力が12ハウスの場面で発揮されるため、自分や他者とのコミュニケーションを通じで自己を解体していくタイプです。

自分の内面を言語化することや知的好奇心を埋めるようなゲームや本などに没頭することで、内的な部分を整えていくこともできるでしょう。

自分のままで発言することや素直に表現することには抵抗感があるかもしれませんが、インターネットなどの匿名性の高い場所での情報収集や発言、交流が癒しや救済につながる可能性があるでしょう。

12ハウス×蟹座

蟹座の心の安定や身内意識、共感力が12ハウスの場面で発揮されるため、施設などで他者のお世話をしたり、保護をしたりすることで、救済や癒しにつなげていくタイプです。

自分の身内や大切な仲間との関係を世間にさらすことに苦手意識を持ち、誰も踏み入れないような関係や場所を作ることで、内的な部分を整えていこうとするでしょう。

仲間外れになるのではないかという恐れから、身近な人たちとの関わりの中で自己犠牲的になりやすく、そこと向き合う中で自己の解体を行っていくことになります。

12ハウス×獅子座

獅子座の創造力やプライドの高さ、カリスマ的表現力が12ハウスの場面で発揮されるため、一人になる時間や空間で創造力が高まり、イメージがどんどん湧いてくるタイプです。

無意識に自分を外に出すことや自分の意見を主張することに恐れや不安感がありますが、メディアやインターネットの世界、自分ではないものに演じる世界で自己を表現していくことで、自己を解体し癒していくことができるでしょう。

また、その活動が同じように自我を抑えている人たちの救いになります。

12ハウス×乙女座

乙女座の実務能力の高さや整理整頓能力、分析力や細かさが12ハウスの場面で発揮されるため、実際的な形で奉仕活動(地域の掃除、困っている人への食事支援、施設で雑務をするなど)をすることで救済していくタイプです。

無意識に誰かの役に立たなければならない、完璧でないといけないという恐怖や不安感に襲われるため、小さなことが気になり自己や他者を非難してしまうことがあるかもしれません。

一つ一つできることをこなすことで、自分の内面を整えていくことができるでしょう。

12ハウス×天秤座

天秤座の社交性や美意識、バランス力が12ハウスの場面で発揮されるため、誰もいない場所でバランス力を保つタイプです。

無意識に美や平和に対する恐れや不安、トラウマに襲われやすく、過度に美を追求したり、過度に周りと調和的であろうとしたりする傾向があるかもしれません。

美を磨いたり、外面的なことに時間をかけたりすることも大事ですが、自分の心にフォーカスを当てて、心磨きをおこなっていくと内的な安定や救いに繋がっていくでしょう。

また、それが外の美しさや他者との良好な関係へとつながることに気づくかもしれません。

12ハウス×蠍座

蠍座の深く狭く関わる力や集中力、不屈の精神、支配欲が12ハウスの場面で発揮されるため、見えないものや隠されたものへの集中や深い興味が自己の解体や癒しに繋がっていくタイプです。

無意識に他者や一つの事柄と深く繋がること、それによって自分が変容していくこと、秘密を共にすることに不安や恐れがあり、他者や一つのことを深く受け入れることができないかもしれません。

しかし、人の深層心理や潜在意識へ興味をもち、それを受け入れるワークをしていくことで自己の癒しや救済をしていくことができるでしょう。

また、その活動が他者の深層心理や内面を変容させるヒントになるかもしれません。

12ハウス×射手座

射手座の楽観主義、冒険心と大胆さ、負けず嫌いな向上心が12ハウスの場面で発揮されるため、見えないものや秘密への探求心や冒険心が内的な癒しになるタイプです。

無意識に束縛されることや自由に動けないことに不安や恐れがあるため、誰にも干渉されないように心のガードを張る癖があるかもしれません。

瞑想やセラピー、内的なワーク、芸術や音楽、呪術などの研究をしたり、一人旅をしたりすることで、自己を解体していくことができるでしょう。

12ハウス×山羊座

山羊座の真面目さや、責任感の強さ、結果主義が12ハウスの場面で発揮されるため、福祉の活動やボランティア活動などに責任をもって関わることで、自己の解体をおこなっていくタイプです。

無意識に損をすることや責任を担うことに対して不安や恐れがあるため、社会や他者の、価値や内的な成長を品定めする、社会的な責任を負う立場を避ける傾向があるかもしれません。

目に見えないものへの取り組むには時間がかかるかもしれませんが、時間をかけながらひも解いていくことで、自分や他者の癒しや救済へと活用することができるようになるでしょう。

12ハウス×水瓶座

水瓶座の独自性や個性、共有する力が12ハウスの場面で発揮されるため、匿名性の高いインターネットの世界やメディアの世界などで、ネットワークをつなげていくタイプです。

無意識に平等でないこと、個性的であること、自由な発想を阻害されることに抵抗感や不安感をもつため、社会活動の中でモヤモヤすることが多い傾向があるかもしれません。

見えない世界に対して、感情や直感ではなく、知性で理解しようとするので、メンタルや見えない世界への基本的な概念や歴史、正しい考え方を模索する中で、内的な事柄を安定させていくことになるでしょう。

12ハウス×魚座

魚座の献身性や空想力、芸術性や溶け込む力が12ハウスの場面で発揮されるため、社会の無意識にアクセスしやすく、それを活かして活動することで癒しや救済をもたらすタイプです。

無意識に人や社会の感情へ一体化していくことへの怖さや抵抗感があるため、心に壁を作る傾向があるかもしれませんが、うまく線引きと解放をおこなうことで、社会全体の傷や相手の心の傷を救うこともできます。

海や水辺、自然の中、夢の世界などで心が安定してくるので、理由がない不安に襲われたときは、人ではなく自然や動物と繋がるようにしていくとよいかもしれません。


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5.西洋占星術における12ハウスの意味まとめ

西洋占星術における12ハウスは、以下のように表せます。

  • 見えない部屋
  • 解体の部屋
  • 救済の部屋

また、12ハウスに天体が多い場合は、今回の人生にとって12ハウスの領域がかなり重要であり、良くも悪くも見えない世界や救済活動にエネルギーをたくさん注ぐと読め、12ハウスに天体がない場合は、12ハウス的な領域はそこまで重視せず、他の分野にエネルギーを注ぐ人生と解釈できます。

12ハウスは最後のハウスで、占星術を勉強していても理解しづらいハウスです。ここにある天体は意識しづらく、どのような作用があるのか自分でも分からないことが多いので、知識で理解するのは難しいのかもしれません。

このハウスにトランジットやプログレスの天体が入ったときに、12ハウス的な事柄に触れ、意識できることもあるので、特に出生図で12ハウスに天体がない人はトランジットやプログレス天体の影響しているときを振り返ってみるとよいかもしれませんね。



この記事は、Smjukのミッションステートメントメディアポリシーを基に、以下の担当で作成しております。

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