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【西洋占星術におけるディグニティとは】ホロスコープ上の天体(惑星)に格式・品位があるの?

【西洋占星術におけるディグニティとは】ホロスコープ上の天体(惑星)に格式・品位があるの?

西洋占星術には10個の天体があります。(書籍によっては惑星と書かれていることも多い)
その天体たちにディグニティと呼ばれる品位・格式があることは知っていましたか?

この格式を知っていると、どの天体がどのサイン(星座)で力を発揮しやすいのか、もしくは力が弱まるのかが分かります。

今回は、このディグニティについて解説していきます。

天体について知りたい方は「西洋占星術における10天体の意味を解説した記事」を併せてご覧ください。


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1.ディグニティ(品位・格式)と種類

ディグニティ(品位・格式)とは

西洋占星術において、ディグニティとは、品位・格式のことです。

天体と星座には相性があり、の相性により天体が「居心地が良い星座」と「居心地が悪い星座」が決まっています。

・居心地が良い場所(サイン)は天体のもつ力が発揮しやすい
・居心地が悪い場所(サイン)は天体のもつ力が発揮しにくい
とされています。

ホロスコープ上で、天体が良いとされるアスペクトをとっていたり、その事柄に良いとされるハウスに入っていても、品位が良くないと力を発揮するのが難しいとされているのです。

ディグニティの種類

  • ドミサイル(Domicile)/本来の座
    居心地の良い本来の場所(ルーラー)
    リラックスしているので本領発揮しやすい
    (実家は落ち着くわ~という状態。)
  • エグザルテーション(Exaltation)/高揚の座
    天体の影響力が高まる場所
    心地良すぎて調子でまくり
    (居心地の良いお友だちの家にいる状態)
  • デトリメント(Detriment)/障害の座
    居心地が悪い場所
    傷つくこともあるけれど勉強になる。本人の使い方次第
    (実家から遠く離れて一人寮生活状態。寮生活なので本人に支配権がない。)
  • フォール(Fall)/転落の座
    天体の影響力が弱まる場所
    ずっと緊張していて本調子じゃない
    (居心地の悪い友だちの家にいる状態)

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2.10天体のディグニティ(品位・格式)を知る

ドミサイル
(本来の座)
エグザルテーション
(高揚の座)
デトリメント
(障害の座)
フォール
(転落の座)
太 陽☉獅子座♌牡羊座♈
(19度)
水瓶座♒天秤座♎
月  ☽蟹 座♋牡牛座♉
(3度)
山羊座♑蠍 座♏
水 星☿双子座♊
乙女座♍
乙女座♍
(15度)
射手座♐
魚座♓
魚 座♓
金 星♀牡牛座♉
天秤座♎
魚 座♓
(27度)
蠍 座♏
牡羊座♈
乙女座♍
火 星♂牡羊座♈
(蠍座♏)
山羊座♑
(28度)
天秤座♎
(牡牛座♉)
蟹 座♋
木 星♃射手座♐
(魚座♓)
蟹 座♋
(15度)
双子座♊
(乙女座♍)
山羊座♑
土 星♄山羊座♑天秤座♎
(21度)
蟹 座♋牡羊座♈
天王星♅水瓶座♒蠍 座♏獅子座♌牡牛座♉
海王星♆魚 座♓蟹座♋
水瓶座♒
乙女座♍山羊座♑
獅子座♌
冥王星♇蠍 座♏獅子座♌牡牛座♉獅子座♌

※エグザルテーション(高揚の座)は( )内の度数がより高揚すると言われています。
※( )になっているものは、天王星・海王星・冥王星の発見前に支配星とされていたため、現在では火星♂は蠍座の副支配星、木星♃は魚座の副支配星という扱いです。
また、天王星・海王星・冥王星の高揚の座と転落の座については諸説あるようです。

具体例

個人の主体的な目的(人生こうなりたいな)である太陽☉のルーラーは獅子座♌なので、獅子座♌に太陽がある人やあるときには、太陽の目的が意識しやすい、目的達成するための行動力が出やすいのです。
牡羊座♈に太陽☉がある人やあるときも同じですが、こちらは高揚の座なので本領発揮ではないですが、心地が良くて使いやすい状態、やりたいこと(目的)に向かって進むぞ!という力が発揮しやすいのです。
本来の座である獅子座♌も高揚の座である牡羊座♈も火の性質なので太陽の火のエネルギーを活かしやすいと考えると分かりやすいかもしれません。

反対に、水瓶座♒と天秤座♎はどちらも風の星座です。
理論派で、頭で考えてしまうので、太陽の目的に対して行動が伴いにくいかもしれません。
水瓶座♒の「改革路線」突っ走りたい!という目的を達成するのはとても努力がいりますよね。
天秤座♎の「バランス重視」したい!という目的も曖昧さがあって誰にとってのいいバランス?と混乱しそうです。

太陽☉は自分を中心に物事を考える性質なので、水瓶座♒や天秤座♎のように客観的で理論的な性質だと
自分中心に物事を捉えにくいので、太陽☉はその水瓶座♒と天秤座♎のお家に入るとちょっと居心地悪い気がするのですね。


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3.まとめ

これを見ると、品位が低いと良くないのでは?と感じる方も多いかもしれません。
しかし、“力が発揮しにくい”だけで発揮できないわけではありません
発揮するまでに時間がかかったり、そこが試練の場所になったりするということです。

この成長を意識すると、コツを掴んだり違和感を克服したりできるでしょう。
そこを個性にするという手もあります!

品位だけでホロスコープのすべてを解釈できるわけでもありません。
一人の人のホロスコープでもたくさんの側面が見えてきます👀
その一つの側面として今回の品位(ディグニティ)という考え方があるのです。

Sumie☽.*·̩͙✩.*

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