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ヨガの教え~ヨガの心構え!ヤマ~【ブラフマチャリヤ:禁欲・邪欲を持つな】

ヨガの教え~ヨガの心構え!ヤマ~【ブラフマチャリヤ:禁欲・邪欲を持つな】

以前、【ヨガはポーズだけではない!?沖ヨガ10段階について(八支則について)】
という記事を書きました。コチラです。

ヨガはポーズだけではない!?沖ヨガ10段階について(八支則について)
参考ヨガはポーズだけではない!?沖ヨガ10段階について(八支則について)

ヨガはポーズだけではなく、10個の大切な教えがありますよ!という内容です。
ザクっと10段階の教えをまとめとして書いたので、一段階目から一つずつ丁寧に説明していきたいと思います。

まずは、一段階目の
精神修養法(ヤマ・ニヤマ)の『ヤマ~もってはいけない心・日常生活では行ってはいけないこと
の5つをさらに細かく1つずつお話していきたいと思います。

ヨガをしている人に限らず、ヨガをしたことない人も、ヤマ・ニヤマの教えは大切な考え方だと思うので、この世界で生きる上で、人として生きる上での指針として頭のすみっこにでも入れていただけると嬉しいです(*´▽`*)

目次

1.ヤマ・ニヤマとは
2.ヤマ5つの教えの一つ「ブラフマチャリヤ」について
3.まとめ


1.ヤマ・ニヤマとは

精神修養法(ヤマ・ニヤマ)とはヨガをはじめるための“心がまえ”であり、ヨガの最終的な結論はここだ!とも言われているほど大事な教えです。
とても実践するのが難しく、この二つを実践できた者が本物のヨギー(ヨガをする者)と言われるほどです。
ヤマ・ニヤマどちらにも5つその教えがあります。

ヤマ

人として避けるべき行い・もってはいけない心・日常生活で行ってはいけないこと

ニヤマ

人としてすべき行い・もたなければならない心・日常生活で実践すべきおこないのこと


2. ヤマ5つの教えの一つ「ブラフマチャリヤ」について

ブラフマチャリヤ禁欲・邪欲を持つな
ヤマの5つの教えの中で、どんな風に伝えると一番良いのか迷うのが、このブラフマチャリヤです。

“禁欲”すなわち性生活についてなのですが、ただ単に“性行為をするな”“独身を貫け”ということではない。
ということを理解していないと難しいかもしれません。
沖ヨガの沖正弘先生は、この4つ目の教えを「邪欲を持つな」として教えられています。

何ごとも“やりすぎない”こと

私たち人間は、とても欲が多い生き物です。
一つ何かを持つと、さらにそれ以上、それより上のものが欲しくなります。
特に、人間の三大欲求と言われている「食欲・睡眠欲・性欲」は、私たち人間には切っても切れないものではないでしょうか。

食欲

食事は“腹八分目が良い”とは誰しも耳にしたことがあるのではないかと思います。
沖正弘先生も「食べる工夫ではなく、食べない工夫をしなさい」「満腹を楽しむより、空腹を楽しめ」と言われています。

お腹がはち切れるほど食べると、そのあと体や脳の動きは鈍くなります。
そうなると正しい判断が出来ずに、トラブルのもとになることもありでしょう。

食べ過ぎることで様々な病気をもたらすこともあります。
現代人は、時間になったら三食食べないといけないと思っています。すなわち“空腹”の状態を知らない人が多いのです。
空腹を知ることで、自分にあった食事と食事量が分かります

食事は「自分の合ったものを少なめに食べる」ことが健康の秘訣でもあるのです。

睡眠欲

睡眠時間というのは、人それぞれでショートスリーパーと呼ばれる短い時間で活動できる人もいれば、長い時間必要な人もいます。
これも食欲と同じ考え方で、それぞれに合った睡眠時間が大切です。

その中で、お休みの日だからと2度寝や3度寝などしていませんか?
ごろごろしていて、気づいたら夕方だった。なんてことは誰しも経験があるのではないでしょうか。
そんな時は、頭もボーっとして、体もすぐには活動できずにいます。
そうなると、無駄な感情にコントロールされたり、正常な判断が出来なくなってしまうのです。

睡眠も食事同様、自分の活動量に合った時間をとるようにしましょう

性欲

ヨガ哲学では、性的エネルギーはとても影響力の大きいものだとされています。
そんな性的エネルギーを無駄使いすることは、生命エネルギーを枯渇することになりうるのです。

ヨガ哲学の教えでは、人は教育を終えるまでは、独身を貫かなければならないとされています。
蓄えられたエネルギーがあるからこそ、物事を正しく捉えられ、脳をダイナミックに動かすことができるからです。

しかし、生涯独身を貫けということではなく、ヨガ哲学でも結婚は推奨しています。
性生活は適度にしよう
ということなのです。

できるだけ多くのエネルギーを蓄え、性生活は婚姻関係の中でだけ営みなさいという教えなのです。

自分に与えられるものだけをもらう

簡単に言えば「高望みをするな」ということになります。
・こんなにもしてあげたのだから、相手もしてくれて当然でしょう
・私の言うことを相手が分かってくれて当たり前でしょう
・こんなにも与えたのだから、私も与えられて当然でしょう

こんな考えはありませんか?
・「ありがとう」って言われて当たり前
・やってもらって当たり前

「自分のものは自分のもの、あの人のものも自分のもの」
このような思いは、邪欲になると沖正弘先生は言われています。

邪欲をもつと、不平不満が生まれ、怒りや悲しみ、憎しみに囚われてしまうこともあるのです。
欲求を持ち過ぎないこと、世の中はすべて、自分に必要なモノだけが与えられているということを知ることで、無駄な執着や邪欲を持つことなく、心身ともに平和に健康で過ごせるのです。

3. まとめ

ブラフマチャリヤは、どの文献を見ても「性欲を禁じよ」ということしか書いていません。
インド宗教の最高目標(ヨガの最終目標)であるモークシャ(悟り・自由・目醒め)を手に入れるためには、性欲を禁じることはとても大切なことだと思います。

性欲を解放し過ぎることで、感染症などで相手や自分を傷つけてしまうこともあるでしょう。
性犯罪なども、性欲のコントロールが出来ない、人としての自制に欠けるからこそおこる犯罪です。
相手や自分を守り、いつも健康で幸せにいるためにもブラフマチャリヤはとても大切な教えなのです。

今回は、その性欲の観点だけでなく、他の欲求や邪欲についても上げました。
私も、このブラフマチャリヤの理解はまだ完全に出来ていませんし、人間の三大欲求も解放し過ぎることがあります。
また、自分の欲求と向き合って、コントロールしながら過ごしていきたいなと思います。
この記事で、自分の欲求について考えるきっかけになれば幸いです。


ヨガはポーズだけではありません。
ポーズが出来なくてもブラフマチャリヤを心がけることで、ヨガをすることに繋がります。

ブラフマチャリヤのすべてを実践することはとても難しいことです。
一つだけでもいいので、あなたの日常に取り入れてみてください。
心に小さな変化が訪れるかもしれませんよ。

Sumie 🌙.*·̩͙✩.*

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