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理不尽な相手に悩まされたときに読む話 ~「不健康な状態です」お大事に~

理不尽な相手に悩まされたときに読む話 ~「不健康な状態です」お大事に~

あなたは理不尽な人に悩まされたことはありますか?
そんなとき、どのように対処していますか?

上司、客、親、すれ違った人、この世の中で生きていると、時々理不尽な人と遭遇することがあります。
何かこちら側がミスをしたわけでもないのに、怒る人や理不尽に罵ってくる人、クレームをつけてくる人…

そんな人たちは、なぜあなたに怒りをぶつけているのでしょうか。
あなたが悪いからでしょうか。

いいえ。違います。
そんな人たちは「不健康」なだけです。


怒りの対処方法は「健康状態チェック」

理不尽な怒りやイライラは「不健康な状態」なときに起こるものなのです。

これは、子育てしたことがある人はよくわかると思いますが、子どもはいつもと同じ行動をしているのに無性にイライラすることってありませんか?
それって、しっかりと子どもや自分の今の状態を確認してみると、子ども側になにも落ち度はなくて、ほとんどが大人側の「不健康」によって起こっていることが分かります。

理不尽な人は腹ペコ?

例えば、睡眠がとれていない、お腹が空いている、頭がいたいなどです。
体の状態が万全でないと心の状態も乱れてきます

そうすると、特に相手側に非があるわけでもないのに、無性に腹が立ってくるのです。
「お腹が空き過ぎてイライラする」なんて言葉を言ったり聞いたりしたことがある人は多いのではないでしょうか。
いうならば、理不尽に怒りをぶつけてくる人のほとんどは「腹ペコ」なのです。

そして厄介なことに、理不尽に怒りをぶつけてくる人は自分の状態を分かっていない。
腹ペコだからイライラすると分かっていれば、お腹を満たせばいいだけです。

しかし、理不尽に怒りをぶつけてくる人のほとんどが、自分の状態を分かっていません
自分の体や声に無頓着なのです。

これはとてもかわいそうな状態ですよね。
お腹を満たせば、怒りというエネルギーを無駄に使わないで済むのに、気づかないから無駄にエネルギーを消費して、別のところにエネルギーを費やすことができません。

怒りの原因は自分

基本的に、自分の状態を把握できない人は、エネルギーをコントロールできないので、仕事も中途半端で家庭に帰ってもその役目を果たせない人が多いです。

なので、私は理不尽に怒鳴っている人を見ると「お腹空いているのかな?子どもみたいな人だな」と思って笑ってしまいます。
お腹が空いたら泣く、オムツが気持ち悪いから泣く赤ちゃんと同じなのです。
そう考えると、頑張って成長しなよ~とあたたかい目で見守ってあげたくなりますよね。

面白いことに、怒りというものの原因は大概自分自身であることが多いのです。
理不尽に怒りをぶつけてくる人もそうですが、自分自身もそうであることが多いと感じませんか?

怒りの感情に支配されたときの自分自身を振り返ってみてください。
ほとんどが「不健康」な状態のときです。
特に、睡眠不足や休めていないときって健康な状態のときには引っかからない相手の言葉や態度も引っかかってしまいます。

怒ったときは、自分の状態を意識する

自分の中で「怒り」を見つけたときには、その怒りに意識を向けたり、相手の言葉や態度を考えたりするのではなく、自分自身の「状態」に意識を向けてみてください。
そうすると「あ。ご飯の時間近いわ」とか「睡眠の質悪かったわ」とか、そのときの自分の状態が分かります。

自分の状態が分かったらもうこっちのものです。
あとは、その「不健康」な状態を「健康」にするだけです。

健康になってから、相手が言った言葉や態度について考えたらよいのです。
そうすると、特に気にならないことが多いでしょう。
それでも気になる場合は、相手に対してそれを冷静に伝えればいいだけです。

怒りに囚われている人と遭遇したとき、怒りの支配に自分があっているとき、まずは「健康状態のチェック」を行いましょう。
それをチェックしたうえで、その怒りについて判断していきましょう。

そして、怒りが強く出るときやイライラばかりしているときには、体のサインであることを知ってください。
体が「不健康です」とちゃんとメッセージをくれているのです。
簡単に言えば、常に健康状態を保っていれば怒りやイライラは起きてこないということです。

相手に嫌悪感を抱く前に、自分自身を責めたり嫌になる前に、まずは「日常を整えて、健康状態を確保」しましょう。
もし、理不尽に怒りをぶつけてくる人に遭遇したときには、「この人不健康なのだな」と思いやってあげてください。
ただそれだけです。
あたたかい目で見守ってあげてください。お大事にと。

Sumie☽.*·̩͙✩.*

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