「もしかしたら○○になるかもしれない」
「○○だったらどうしよう」
「この時期に(この年齢で)一人でいるなんて虚しい気がする」
誰しもそんな不安や孤独に襲われることがあるでしょう。
不安や孤独の風船を小さくする
誰もが持つ不安や孤独の風船
人間は誰しも不安や孤独の風船をその手に持っています。
その風船に時々、空気を入れたり抜いたりしながら、地面から浮くか浮かないかのバランスで生きているのです。
しかし、その風船に息を引き込み続けると、どんどん膨らみ大きくなっていきます。
その大きくなった風船はふわふわと空に上がり、あなたとこの世界を遠ざけていくのです。
気づいた時には地面から足が浮いて、このままではダメだと風船を持つ手を放そうとするけれど、放したら落下する気がして怖くて放せない。
そうこうしているうちに、不安と孤独の風船はさらに舞い上がり、自力では降りることができない場所まで飛んでいき、今どこにいるのか、どこを彷徨っているのかも分からなくなります。
大きくなり過ぎた不安や孤独という名の風船は、誰もコントロールができません。
ちょっとした風に煽られて、通りがかる鳥に怯え、彷徨うしかなくなるのです。
不安や孤独は人を迷いや恐怖に誘います。
コントロールできなくなる前に風船を小さくしないといけないのです。
では、どうすればその風船は小さくなるのでしょうか。
自分が大きくしていることに気付く
まずは、「空気を入れているのは自分である」ということに気づくことです。
その不安や孤独の風船に空気を一生懸命入れて膨らませているのは、誰でもないあなたなのです。
「○○かもしれない」
「このままだったら○○になってしまう」
とまだ見ぬ未来を妄想して、その風船に空気を入れ込んでいることに気づかなければいけません。
不安感や孤独感は、自らが勝手に作り出しているものだと知らなければならないのです。
でも、実際に未来はどうなるか分からないから不安だし、今まさに一人で寂しいのだから妄想ではない。
と反論したくなるかもしれません。
その気持ちもとても良く分かります。
未来よりも今を見る
ではなぜ、未来に不安になり、一人だと感じるのか。
それは、「結果にこだわり今を見ないから」です。
未来の結果にこだわると、それが成し遂げられなかったらどうしようと不安になります。
あの人はこんな風に言うかもしれない、そしたらこうなるかもしれない。と妄想が膨らんでいきます。
そうなると決まったわけでもないし、相手の未来の態度や言葉なんて分かるはずもないのに。
未来ばかり見ていれば、今あなたのそばでたくさんの人が支えてくれていることに気づけなくなります。
本当は一人ではないし、たくさんの仲間や支えてくれる人がいるのです。
それは、目に見えないインターネット上の世界かもしれないし、身近な家族や仲間かもしれません。
はじめましてのお店の店員さんやコンビニのレジの人かもしれません。
人は、実は孤独とは無縁なのです。
不安は自らが生み出した妄想であり、孤独は今そばにいる人たちや関わってくれている人たちを見ないあなたの目が生み出しているのです。
今、目の前のことをやる
もう一つ、不安と孤独の風船を小さくする方法があります。
それは、「今、目の前のことをやる」ことです。
まだ見ぬ現実への不安や孤独の風船が大きく膨らみ始めたら、その紐を手から離して柱に結び付け、あなたは「今できること」をやるのです。
それは、目の前のデスクの整理や部屋の片づけかもしれませんし、読みかけの本を読むことかもしれません。
録画してためておいたドラマを観ることかもしれませんし、体つくりの筋トレかもしれません。
なんでもいいのです。
「今」に目を向けてやると、やることはたくさんあります。
「今」に目を向けてやると、楽しいことはいっぱい転がっています。
「今」に目を向けてやると、新しい風船が見つかります。
不安や孤独の風船なんて、膨らましている時間がもったいないなと思えるくらい、この世の中にはたくさんの「やるべきこと」や「楽しみ」があるのです。
「今」に目を向けて、それに取り組んでいると、足元が安定してきます。
地に足が着くと、ふわふわと空に舞い上がらなくても歩いて遠くまで行くことが出来ます。
その場で立ち止まっていたり、ふわふわと空に浮かんでいても見えなかった世界に辿りつくことはありません。
しっかりと「今」という靴を履いて、一歩踏み出せるようになると見えなかった世界が見えてくるようになるのです。
もし、あなたが不安や孤独に襲われたら、その風船を自分で膨らませていることに気づくこと、それに気づいたら、目の前のやるべきことに取り組むことを忘れないでいてください。
私も同じように忘れずにいます。
風船から手を放し、今すべきことに目を向け、一緒に未来へ進んで行きましょう。
未来は「今」の積み重ねで出来ていくのですから…
Sumie🎈.*·̩͙✩.*