占星術では、木星は「拡大」「発展」などを与えてくれる、まるでクリスマスのサンタみたいな存在。
今回は、そんな木星サンタからもらったプレゼントについて、少し紹介してみたい。
”特別”なプレゼント
今のわたしは、米粉でパンやピザを手作りしたり、果物や野菜でケーキやジャムを作ったり、何でもない日常に彩りを添えることがある。
でも、家にはオーブンがなく、すべてトースターで焼いている。
最近ふと、「なぜ数年前にレンジを購入したときに、オーブンレンジにしなかったのか?」と疑問が湧いた。
あ、そうだ…
数年前は、パンもピザも、ケーキもクッキーも、「作る」という発想がなかったのだった。
料理は好きだったけれど、「お腹が満たされればいい」と考えていた。
むしろ、効率重視で、仕事の時間を優先してきた。
それが大きく変わった時期がある。
そう、それが木星サンタが牡牛座を運行していた期間だった。
木星サンタが牡牛座を運行したのは、2023年5月~2024年5月の一年間。
まさか、二年前まで、わたしは、パンやお菓子つくりをしていなかったなんて…。
今のわたしを、二年前のわたしが知ったら、きっとびっくりするだろう。
牡牛座を運行していた木星サンタは、最初に私の月獅子座に語りかけた。
「おい、誰かに心を満たしてもらう、それでいいのか?」
「まずは、自分の体を満たしてみ?きっと心も満たされるぞ」
わたしの月獅子座は、レスポンスがあってこそ心が満たされる。
自分で作ったパンやお菓子を、自分で食べて満たされるなんて、考えたこともなかった。
その頃、食物アレルギーもひどくなっていて、外食も難しくなっていた。
いうなれば、しかたなく、自分で作ることにしたのだ。
月は、誰に褒めてもらえるわけでもなく、ただ自分のために作り始めた。
でもその裏で、木星サンタは、わたしの山羊座にある金星や太陽、蠍座にある火星ともコンタクトをとり、
月が不貞腐れないように、米粉で作る楽しさや、計画的にできる喜び、体へ集中することでのストレス解消などを教えてくれたのだ。
そこから、木星サンタが牡牛座を運行していた期間は、たくさんのパンやお菓子を作った。
それは、木星が双子座、そして蟹座を運行する今も続いている。
作ったものをSNSに載せて褒められることで、月獅子座は「嬉しい」を覚えた。
でも、月獅子座が覚えたことはもうひとつある。
それは、
心がすさんでいくとき、”特別なもの”を作ることで、日常に彩りが増えること。
そして、日常の小さな”特別”が、心をたっぷり満たしてくれること。
誰かに頼らなくても、自分で満たす方法を知ったのだ。
獅子座と牡牛座はスクエアの関係。
しかし、スクエアだからこそ、今までにない角度で「広がり」を見せることがあると知った。
その後の木星サンタとの歩み
2024年5月には、木星サンタは、双子座に移動し、
一年間、わたしの射手座にある土星、水星、天王星を煽りながら、10ハウスを通り抜けていった。
ウェビナーを開催したり、サロン運営を強化したり、星読みを監修したりした。
「どうすれば、もっと楽しく占星術を日常に落とし込めるか」
「もっと分かりやすく届けるには、どうすればいいか」
そんなことを考え続けた一年だったように思う。
それは、今に活かされている…と信じたい。
そして、2025年6月には、木星サンタは蟹座へ。
蟹座を運行すると、家族間のあれこれが増えた。
愚痴を聞く時間が多くなり、わたしの山羊座の金星や太陽は、つなぎ役と愚痴聞き役に徹した。
ちょっと、面倒くさいな。
と思ったのは、ここだけの話だ。
現在、木星は蟹座の後半度数に向かっているけれど、これから逆行がはじまり、戻ってくる。
木星蟹座期間が終わるころ、
木星サンタは、わたしに何のプレゼントを残してくれるのだろう。
そして、次の木星獅子座期間。
月獅子座に、どんなプレゼントを届けてくれるのだろうか。
わたしの月獅子座は、今から大きな靴下をぶら下げて、
「まだか、まだか」と、ぬいぐるみを抱え、布団の中で薄目を開けて待っている。