人は皆、幸せになることが出来る生き物なのに、時々その幸せを逃している人を見かけます。
その人は、いつ会ってもいつ話を聞いても愚痴や文句ばかりで、その状況も全く変わらない。
いつも同じところでグルグルしているのです。
その状況から抜け出したいというフリをする、ただの「かまってちゃん」…
あなたはそんな「かまってちゃん」になっていませんか?
いつも「かまってちゃん」
この「かまってちゃん」は心の幸せを逃すとともに、体の幸せ(健康体)も逃してしまいます。
体の面でも「かまってちゃん」
腰痛や肩こりで整体やヨガに通う人の中で、何年も何十年も通っても良くならず、良いと評判のところがあれば乗り換えて整体に通っているという人がいます。
その人は体を整えるスペシャリストからすると、「腰痛や肩こりを治したくない人」という認識なのです。
体の問題ではなく、心や意識の問題と言われています。
どういうことかと言うと
- 腰痛になり、家事をするのも大変になる。
↓ - 周りの人に「腰痛いのよね~」と話す。
↓ - 周りの反応「大丈夫?それでもいつも家事や子育て偉いわね」と労わってくれる。もしくは、痛みをアピールすることで、周りの人や家族が優しくしてくれる。
↓ - 自分が認められた気がして嬉しくなり、本人が満足する。
こういう構図になっているのです。
これは、実際に私のヨガの生徒さんの中でも複数人いました。
いわゆる満たされない状態の時に「体の痛み」を出し、「かまってもらう」ことで満たしている状態なのです。
心の面でも「かまってちゃん」
これは、心の面でも同じことが起こります。
例えば、
- 友達に嫌な人の悪口を言う。今の自分の辛い状況を話す。
↓ - 友達は心配してくれる。「頑張っているのにね」と声をかけてくれる。
↓ - 自分が認められた気がして嬉しくなり、本人が満足する。
これで満たされている感覚がマヒしてくると、愚痴や文句が絶えなくなります。
そうすることで、周りが自分をかわいそうに思ってくれるからです。
そうなると、その状況から抜け出す必要がなくなります。
抜け出してしまうと、かわいそうに思ってもらえなくなり、認めてもらえなくなるからです。
それでも口では「幸せになりたい」「ここから抜け出したい」と言います。
でも、自分が「かまってちゃん」になっていることに気づかない限り、そこから抜け出すことはないのです。
ずっと今と変わらない状況で、周りのことを羨ましがり、自分自身は愚痴や文句を言い続ける人生になってしまうのです。
そんな「かまってちゃん」は、いつの間にか周りもうんざりしてきて、またか…と離れていきます。
痛みや愚痴、文句ばかり、不幸を自慢している人の元にいたい人なんていないですよね。
「かまってちゃん」から抜け出す
では、この「かまってちゃん」から抜け出し、本当の幸せを手に入れるにはどうすればいいのでしょうか?
かまってちゃんを「認める」
まずは、自分が「かまってちゃん」であることを認めることです。
私のヨガの生徒さんでも、“腰痛が出る時は、家族が忙しくて会話が少ない時”や“私が頑張って家事や育児しているのに声をかけてもらえない時”だったと気づいた人もいました。
まずは“気づく”ことが大事なのです。
自分自身の心が、腰痛を作り出していたことに気づきます。
自分自身がその辛い状況に身を置いていたいこと、もしくは無意識にそういう状況に持って行っていたことに気づくでしょう。
自分を「認める」
気づきの先は、誰かではなく、自分自身を自分でほめてあげる、認めてあげることです。
痛みや辛さをアピールして、周りの誰かに認めてもらって自分自身を満たすのではなく、自分自身でいつでも満たしてあげられるようにするのです。
少しでも頑張ったら“今日も偉い!私頑張った”と声をかけてあげましょう。
痛みが出てきても痛みを我慢して頑張っている自分よりも、痛みがある時には、しっかりと体の声を聞いて休む時間がとれる自分を褒めてあげましょう。
そうすれば、誰かを頼ることなく、自分で自分をいつも幸せにしてあげられるのです。
行動して変化を起こす
自分で気づき、褒めて認めてあげられるようになったら、今度はその状況や痛みから本当に抜け出す行動を起こすことです!
行動を起こしている“フリ”ではなく、本当に幸せになるために変化していきましょう。
腰痛や肩こりが治らないなら、何度も場所を変えて整体に行くのではなく、そこで学んだことや自分で腰痛をケアする知識を取り入れて、毎日自分でケアしていくのです。
今の状況から抜け出したいなら、職場を変える、周りの人や行政を頼る、人の断捨離をするなど、いくらでも行動することが出来ます。
幸せは指をくわえて待っていてもやってはこないのです。
今に感謝する
そして最後に、幸せになるために最も大切なことは、“今を生きて、今に感謝する“ことです。
今の状況や自分を嘆くのではなく、それでも小さな幸せを拾い続けていくことです。
- 自分の力だけではなく、いろんな人の助けがあって生きていること
- どんな状況であってもご飯が食べられて、雨をしのげる家があること
- どんな痛みがあっても、そこから生活の見直しや知恵を得ることができること
- どんなに嫌な目にあっても、それでも大切にしたい人や大好きな人がいること
どんなに当たり前に思うことでも、本当は当たり前なんてないことを知って、その当たり前に感謝することが大切なのです。
最初は心からそう思わなくても、「ありがとう」の言葉が増えると、脳が切り替わり幸せを見つけ出す脳に変化します。
「ありがとう」の言葉が増えると、愚痴や文句を言わなくても周りがいつも寄ってきて、あなたのことを褒めてくれるようになります。
痛みや愚痴や文句ではなく、快適さや感謝や愛でいっぱいになるのです。
人は皆、幸せになるために生まれてきています。
人は皆、当たり前に幸せになることができます。
それを拒んでいるのはあなたであり、その原因はあなたの思考の癖や心の歪みなのです。
でも、癖や歪みは整えることができます。
長年の癖や歪みは時間がかかるかもしれないけれど、それでも必ず元の幸せの状態に近づくことが出来るのです。
もし、あなたが周りに愚痴や文句を言っていたり、痛みを当たり前のように口に出しているのなら、癖や歪みが生み出したものかもしれません。
今、まさにそこに気づく時なのです。
あなたは必ず幸せになれます。
それは人間だからです。
あなたが本気でそこから抜け出したいと願うなら、気づき、認め、褒めて、行動し、感謝していきましょう。
きっとそれを積み重ねた未来のあなたは幸せな笑顔で溢れているのでしょう。
Sumie🌙.*·̩͙✩.*